田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

記憶の断片『津軽』

2010-04-26 22:22:41 | 津軽
さくら、さくら! の大合唱もいつの間にか消えて、新緑若葉の世界に衣替え。
桜前線は今どこに? 去年の今頃は津軽はまさに桜一色でしたが、今年は
まだ聞こえてきません。

今日もまた飽きもせず津軽、津軽… と想っています。

津軽鉄道
無人駅のホームを乗り遅れてしまったのか、老婆がオーイ、オーイと手招きしながら
列車を追っていた。……涙がポツリ

金木町
行きつけのお店『津軽』のママさんの実家のある金木町。
五所川原の立ちねぶた、青森のねぶたをママさん夫婦と一緒に見物した帰り、ママさんの実家に
寄らせてもらったことがあります。
月明かりのない夜、広い庭の中ほどに、大きな柿の木があったような。

このママさん、高校生の頃は津軽鉄道で五所川原まで通っていたそうな。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百合の香り

2010-04-17 10:20:42 | 私の歳時記

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。




美人の姿の形容に出てくる、この百合の花。

この花の放つ香水のようなあの香り、貴婦人の付けた高価な香水のようでもあります。
容姿端麗なことはまったく非の打ち所が無いのですが、あのきつい匂い――私、ちょっと
苦手なんです。

いけばなに関しては言わば免許皆伝の母の言葉――まぁ~珍しい! 百合の花の香りが
きらいなんて!

先日の父の命日に、妹が仏壇への供花として持って来たのでした。
私が買ったのは、菊の花。私は仏様には菊と決めているのです。
百合の花の方が、ずっと高価なのは解るんですがネ~

それにしても、あの百合の香り、極端な言い方をすれば『目にしみる』ようでもあります。
強烈な刺激ある香りですが、受粉効果は抜群でしょう。但し、蜂さんの中にも私のように珍奇な
のがいるかもしれません。

それはそれとして、歌手の香西かおりさんの本名は香西香さんだそうです。

ビックリと同時に感心してしまいました。『香』の文字がダブルですよ、しかも配置はシンメトリー!
こちらの香なら大好きです。

桜舞い始めたこの時期に、何十年振りかの季節はずれの雪。
落花と共に惜春の言葉まで聞こえ始めそうですが、 大丈夫! 

私には、まだ津軽の桜があります。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

源平桃

2010-04-12 09:51:17 | 私の歳時記



白花と紅花が一木の中で咲きわける源平桃、咲きわけ桃とも言われます。
満開の桜と時を同じくして、咲き誇っている我が家のこの桃の木の生い立ち。

特に苗木を植えたという訳でもなく、何かの折に種が落ち、小さな芽からいつの間にか
大きくなった言わば、野生の桃の木。

その木が、1メートル程になった頃のこと。こんなところに生えて邪魔だわと言う母の主張
を、父がなだめて、なんとかその桃の木は伐採されずに済んだのです。
庭木や花などには、どちらかと言えば無頓着な父がこの時ばかりは、何故か桃の木に味方
したのです。

その命の恩人とも言うべき父は亡くなって、はやくも10年の歳月が経ち、あの源平桃は今や、
樹高も枝幅も優に5メートルを超えるまでに成長しました。

青空の中、紅白に咲き分けたこの桃の木、今は私が大切に育てています。

今日は、父の命日。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甘楽町小幡のさくら祭り

2010-04-09 23:26:08 | 私の歳時記
平成22年4月11日(日)午前10時より、群馬県甘楽郡甘楽町で開催される『さくら祭り』

あの織田信長の二男、織田信雄を藩祖とする織田家の城下町小幡で開催、当日は武者行列も

あります。去年のゲストは女優の由美かおるさんでした。

さくらは今が盛り。今度の日曜日までなら天気も良さそうですから、さくらも大丈夫でしょう。

当日は都合で行けそうにないので、宣伝かたがたご報告。

この町、我が郷土で私の最も愛するところなんです。理由云々より体験が大切。

一度お訪ねください!

  

  武者行列の凱旋式が行われる広場――ただいま準備中


  
山紫水明の地


  
織田家7代の墓



宝積寺のしだれ桜


ところで、フィギヤスケートの織田信成さんは織田信雄公からの系統であると聞いています。

今度一度、織田家に縁ある当地小幡のさくら祭りに御越し頂ければと願っております。 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜に艶歌

2010-04-07 15:09:57 | 演歌(艶歌)
今年の桜は、ありがたいことに、蕾から開花そして今日の満開まで随分と時間をかけて呉れたものです。
こちら前橋では、ついに満開宣言!
おかげで、さくら、桜といつまでも酔い続けて居られます。


                     ※今日とは4月6日のこと  

桜を愛でながら花鳥諷詠を試みようと勇んで出かけてみました。
今週は今日が絶好のお花見日和とのことなので。

ついこの間まで、まったくの冬枯れ景色だった木々は、淡いピンク色の衣装を身にまとい、艶やかな姿に変身。

桜をぼんやり眺めていたら、何故かウキウキ気分どころじゃなくなって、ため息と共に心はどんんどんブルー。
こんなことしていて大丈夫?
誇張して言えば、憂き世のかなしさ、はかなさがドット噴き出してきたようで、一句捻るどころではありません。

こんな事じゃ、ダメじゃん! せっかくの桜鑑賞なのに。   




この私、綺麗なものを見ていると何故か、悲しくなってしまうのです。潜在意識の中に一体何があったの?

桜を見るには余分な悪しき雑念など持たず、正直で素直な心が必要です。
そのためにも、お花見は、素面(しらふ)でするもんじゃありませんね~

もうひとつ、心を清浄にするのに艶歌(演歌)。哀調を帯びたあの調べ。日本人にはなくてはならぬものです。
お酒と艶歌は、正に百薬の長。艶歌は心の毒を消し去って、慰めと夢を与えてくれます…


艶歌の歌姫――香西かおり、坂本冬美、長山洋子、藤あや子……皆綺麗な花ばかり。また心が痛みます。

『流恋草』ようやく口ずさめるようになったのに!

 このッ 浮気者!




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする