桜吹雪舞う季節から今はもうすっかり鮮やかに色づいた季節となってしまいました。
桜に替って落葉のはらはらと散っていく様は、物哀しく又何とも味わい深いものです。
色づいた木々の葉で思い出すのは、遠い日の心ときめかせて待ち伏せしていた頃の自分。
フルフェースのヘルメットを被りバイクにまたがったまま小一時間程、道路脇の街路樹の下で息を潜めていました。
夕暮れ時も過ぎ、すっかり暗くなってはいましたが、街灯やら自動車のライトやらで頭上の色づいた木々の葉が一層鮮やかにまた哀しく見えていました。頭の中を駆け巡っていたのは、大橋純子の『シルエットロマンス』
この恋は残念ながら成就せずに遠い想いでとなって流れていってしまいました。
私にもあったんですよ、こんなよき時代が………
先週木曜日、仕事も一段落したので行く付けのお店『津軽』へ。話題は来月開通となる青森新幹線のこと。
『いくら実家でも両親とも亡くなってしまった今は、そうそう帰れなくてね~』
帰れば必ず泊ることになってしまいます。いろいろと気づかいもあるのでしょう。でも、これからは日帰り可能となりますよとママさんにアドバイス。
週末は津軽まで行って一杯の話もしました。感心したようでもあり、どこかに冷めた笑顔も。
まさか、呆れたのじゃないでしょうね?
失恋の想いでついでに『五能線』のことを。秋田県の東能代駅から青森県の五所川原駅まで。
日本海側をまわって走るこの列車に乗ったのは、14年前の夏でした。今時分だったらなお良か
ったのにね~ 当時は失恋の想いを抱いて乗車した訳じゃありませんよ。
津軽を日本海側からも、ゆっくりのんびりと廻ってみたかったのです。
各駅停車の列車で、平日だったせいか車内はすいていて時折小学生達が乗り込んできました。
車中の様子を細かに言葉のスケッチとしてメモしておいた手帳は、年月の経過とともにどこかへ隠れてしまいました。
私の乗った車両は、10人に満たない人数。確かあの小学生達とすでに乗車していたおばあちゃん
とその孫らしき子供が二人。大人の姿は他には見当たらなかったようでした。
ゆったりとした時の流れの中、夏の日本海の波を眺めながら、何も考えずにただただボーッツとしているのがなんとも心地良かったのを覚えています。子供達の笑い声と誰かの鼻唄交じりの声、座席の背もたれ越しにポツンポツンと見える小さな頭と帽子。
残念ながら恋に破れた女性の姿はなかったようでした。そんな姿まで見れたら旅情も一層増したでしょうに。
今頃の五能線、りんご畑の真っ只中を走る列車の車窓からは、手を伸ばせばりんごに触れる程ですよ。
もう一度、乗ってみたいなァ~ 五能線!
桜に替って落葉のはらはらと散っていく様は、物哀しく又何とも味わい深いものです。
色づいた木々の葉で思い出すのは、遠い日の心ときめかせて待ち伏せしていた頃の自分。
フルフェースのヘルメットを被りバイクにまたがったまま小一時間程、道路脇の街路樹の下で息を潜めていました。
夕暮れ時も過ぎ、すっかり暗くなってはいましたが、街灯やら自動車のライトやらで頭上の色づいた木々の葉が一層鮮やかにまた哀しく見えていました。頭の中を駆け巡っていたのは、大橋純子の『シルエットロマンス』
この恋は残念ながら成就せずに遠い想いでとなって流れていってしまいました。
私にもあったんですよ、こんなよき時代が………
先週木曜日、仕事も一段落したので行く付けのお店『津軽』へ。話題は来月開通となる青森新幹線のこと。
『いくら実家でも両親とも亡くなってしまった今は、そうそう帰れなくてね~』
帰れば必ず泊ることになってしまいます。いろいろと気づかいもあるのでしょう。でも、これからは日帰り可能となりますよとママさんにアドバイス。
週末は津軽まで行って一杯の話もしました。感心したようでもあり、どこかに冷めた笑顔も。
まさか、呆れたのじゃないでしょうね?
失恋の想いでついでに『五能線』のことを。秋田県の東能代駅から青森県の五所川原駅まで。
日本海側をまわって走るこの列車に乗ったのは、14年前の夏でした。今時分だったらなお良か
ったのにね~ 当時は失恋の想いを抱いて乗車した訳じゃありませんよ。
津軽を日本海側からも、ゆっくりのんびりと廻ってみたかったのです。
各駅停車の列車で、平日だったせいか車内はすいていて時折小学生達が乗り込んできました。
車中の様子を細かに言葉のスケッチとしてメモしておいた手帳は、年月の経過とともにどこかへ隠れてしまいました。
私の乗った車両は、10人に満たない人数。確かあの小学生達とすでに乗車していたおばあちゃん
とその孫らしき子供が二人。大人の姿は他には見当たらなかったようでした。
ゆったりとした時の流れの中、夏の日本海の波を眺めながら、何も考えずにただただボーッツとしているのがなんとも心地良かったのを覚えています。子供達の笑い声と誰かの鼻唄交じりの声、座席の背もたれ越しにポツンポツンと見える小さな頭と帽子。
残念ながら恋に破れた女性の姿はなかったようでした。そんな姿まで見れたら旅情も一層増したでしょうに。
今頃の五能線、りんご畑の真っ只中を走る列車の車窓からは、手を伸ばせばりんごに触れる程ですよ。
もう一度、乗ってみたいなァ~ 五能線!