拝啓 津軽様
お元気ですか? 久しぶりにお手紙いたします。
あなた様に最後にお会いしてから、もう一年半もたってしまいました。別れの時に見た凍える
白い冬が終わり、ほんの一瞬の桜の季節も夢の彼方に行ってしまい、一年のちょうど真ん中の、
むしむしとする季節の今。北国といっても、そちらでも暑い日が続いていることでしょう。
あなた様も夏色に化粧されて、まばゆい位です。青空のもと、風にゆれるりんご畑。
青い水面を風が渡り、そこに白い雲が映って、ねぶた囃子が聞こえてきて……
あなた様のことを夢に見ます。毎晩夢に出てきて欲しいと願いつつ眠りに付きます。
今度、あなた様に会いに行きます。夜行列車に揺られて行きます。一年半ぶりのあなたは、
幾つも季節を過ごしてきて、ずいぶんと大人っぽくなられていることでしょう。
あなたの笑顔に、それを感じます。
お元気ですか? 久しぶりにお手紙いたします。
あなた様に最後にお会いしてから、もう一年半もたってしまいました。別れの時に見た凍える
白い冬が終わり、ほんの一瞬の桜の季節も夢の彼方に行ってしまい、一年のちょうど真ん中の、
むしむしとする季節の今。北国といっても、そちらでも暑い日が続いていることでしょう。
あなた様も夏色に化粧されて、まばゆい位です。青空のもと、風にゆれるりんご畑。
青い水面を風が渡り、そこに白い雲が映って、ねぶた囃子が聞こえてきて……
あなた様のことを夢に見ます。毎晩夢に出てきて欲しいと願いつつ眠りに付きます。
今度、あなた様に会いに行きます。夜行列車に揺られて行きます。一年半ぶりのあなたは、
幾つも季節を過ごしてきて、ずいぶんと大人っぽくなられていることでしょう。
あなたの笑顔に、それを感じます。