♪上野発の夜行列車 降りたときから 青森駅は雪の中 ♪
この歌が私を青森(津軽)へ行かせるきっかけとなったのかも知れません。
本州最北端の地、青森県の竜飛岬へ行って、津軽海峡が見たい――ただそれだけの気ままな
ぶらり一人旅でした。
この時は新幹線でまず新潟へ、その後は特急『いなほ』で秋田、青森へと。いなほ号に乗って
いた時間は6時間半ほどで、ぐったりの感ありでしたが、唯一の慰めとなったのは、日本海の姿。
青森駅(実際の表示は『あおもり駅』)に着いたその日が、『ねぶた祭り』の初日か二日目だったと
記憶しています。せっかく遠くみちのくの果てまで来たのだからと、夜の来るのを待って祭り見物に。
ここで、思いもかけず カルチャーショック!
空気も音も色も違う。時間の流れも違う。そして何よりも、人が違う。
跳人(はねと)衣装の小学校5年生位の女の子。浴衣を着て花笠に付けた豆絞りの手拭いをあご
の下で結び、小気味好く踊っていました。浴衣に付けたいくつもの鈴の音が心地よく鳴っていた。
『あの浴衣の鈴をもらうと、ご利益があるんだよ』 どこからか、そんな声が聞こえました。
深くかぶった花笠から見えた赤い口紅の薄化粧、不思議な妖艶さが漂っていました。
初めて見るねぶた祭り。 『これが最初で最後だろうな~』 と少々しんみり。
あれからもう何年になるでしょう? 10年は疾うに過ぎたはず。
津軽へ津軽へ と恋い焦がれていますが、一度、夜行列車に乗って行きたいのです。
上野駅発の寝台特急 『あけぼの』
今年12月に青森新幹線が開通ともなれば、やがて御役御免となってしまうかも知れない
運命です。その前に、どうしても乗っておきたいのです。
上野駅から数えて3番目の停車駅である高崎駅より乗車。午後11時少し前、翌朝の9時
過ぎには弘前駅に到着予定。新潟、鶴岡、酒田、を経て秋田へ。途中、日本海沿いを走り
ますが、長い眠れぬ夜をどう過ごしましょうか。列車のデッキに立ってみても、延々と続く
夜のとばりで、ドアのガラスに映るのは自分の姿だけかもしれません。
眠れぬ夜が明けて津軽に到着。弘前駅に降り立つ。眠気も一気に吹っ飛んで、津軽の
空気を胸一杯に吸い込む。
郷愁に誘われて夜行列車で向かう津軽。 そこに一体何があるからなのでしょう。
この歌が私を青森(津軽)へ行かせるきっかけとなったのかも知れません。
本州最北端の地、青森県の竜飛岬へ行って、津軽海峡が見たい――ただそれだけの気ままな
ぶらり一人旅でした。
この時は新幹線でまず新潟へ、その後は特急『いなほ』で秋田、青森へと。いなほ号に乗って
いた時間は6時間半ほどで、ぐったりの感ありでしたが、唯一の慰めとなったのは、日本海の姿。
青森駅(実際の表示は『あおもり駅』)に着いたその日が、『ねぶた祭り』の初日か二日目だったと
記憶しています。せっかく遠くみちのくの果てまで来たのだからと、夜の来るのを待って祭り見物に。
ここで、思いもかけず カルチャーショック!
空気も音も色も違う。時間の流れも違う。そして何よりも、人が違う。
跳人(はねと)衣装の小学校5年生位の女の子。浴衣を着て花笠に付けた豆絞りの手拭いをあご
の下で結び、小気味好く踊っていました。浴衣に付けたいくつもの鈴の音が心地よく鳴っていた。
『あの浴衣の鈴をもらうと、ご利益があるんだよ』 どこからか、そんな声が聞こえました。
深くかぶった花笠から見えた赤い口紅の薄化粧、不思議な妖艶さが漂っていました。
初めて見るねぶた祭り。 『これが最初で最後だろうな~』 と少々しんみり。
あれからもう何年になるでしょう? 10年は疾うに過ぎたはず。
津軽へ津軽へ と恋い焦がれていますが、一度、夜行列車に乗って行きたいのです。
上野駅発の寝台特急 『あけぼの』
今年12月に青森新幹線が開通ともなれば、やがて御役御免となってしまうかも知れない
運命です。その前に、どうしても乗っておきたいのです。
上野駅から数えて3番目の停車駅である高崎駅より乗車。午後11時少し前、翌朝の9時
過ぎには弘前駅に到着予定。新潟、鶴岡、酒田、を経て秋田へ。途中、日本海沿いを走り
ますが、長い眠れぬ夜をどう過ごしましょうか。列車のデッキに立ってみても、延々と続く
夜のとばりで、ドアのガラスに映るのは自分の姿だけかもしれません。
眠れぬ夜が明けて津軽に到着。弘前駅に降り立つ。眠気も一気に吹っ飛んで、津軽の
空気を胸一杯に吸い込む。
郷愁に誘われて夜行列車で向かう津軽。 そこに一体何があるからなのでしょう。