にんまり・・・

昨日の日曜日の事・・・

 

 

店に入る前に、近所のスーパーで買い物をしてレジ待ちをしてると

俺の後ろに並んでた男二人組が、何やらペチャクチャとやたらとうるさい

それにも増して、レジ打ちのおばちゃんの打つバーコードがなかなか「ピッ！」と鳴らず

何回も当てている・・・

 

そんな・・・後ろの兄ちゃんとレジ打ちにイライライライラ

 

 

 

すると、いきなり後ろに居た兄ちゃんが大声を・・・

 

　　　　　「あっ」

 

 

後ろを振り向き、睨む俺・・・

恐縮する兄ちゃん・・・

 

だが・・・

 

その１０秒後には、俺はその兄ちゃん達に順番を譲っていたのだ

 

・・・何故か？？？

 

それは・・・・・

 

 

 

「あっ」

と、叫んだ後に兄ちゃん達はこう言ったのだ。

 

　　　男１　「今日、日曜日じゃん・・・おい！　早く帰ろうぜ！！」

　　　男２　「なんだよいきなり？」

　　　男１　「ＪＩＩＮだよＪＩＮ！！　ＪＩＮを見るんだよ！！！」

 

 

俺はこの会話を聞いて、今までが何事もなかったかのように・・・

 

　　　　　「兄ちゃん！　早く帰らねぇと間に合わねぇよ」

 

と、渋く東京弁で決め、兄ちゃん達の順番を俺の前にしてやった・・・。

兄ちゃん達は・・・

 

　　　　　「えっ！　いいんですか？」

 

俺は軽く・・・

 

　　　　　「いいんだよ」

 

 

ちょっと芝居じみてると思ったが、結構決まった瞬間だった

そして・・・

俺がレジで清算してると、彼等は、俺に軽く会釈をして家路を急いだ。

言い知れぬ幸福感に浸ってると、レジのおばさんが・・・

 

　　　「お客さん！　お金」

 

　　　「あぁすいません・・・」

 

 

と、誤りながらも、にんまりする俺だった

 

いや～～

なんとも、嬉しくなった一瞬だったなぁ

 

あんな若者達も見てるんだなぁ・・・・・

 

ほいたら