夕立がありましたが、蒸し暑さは以前として解消されない夜です。
*(いっぷく)* *(いっぷく)*
今日は何の日
8月4日 *(クローバー)*箸の日*(クローバー)*
正しい箸の持ち方から食文化の見直しまで含め、箸を考えようという民俗学研究家の提唱により、わりばし組合が1975(昭和50)年、記念日に制定しました。
「は(8)し(4)」と箸を語呂合わせしたものです。
この日は赤坂・日枝神社などで箸感謝祭の後、箸のお焚き上げが行われます
*(チョキ)*
福娘童話集より
*(レター)* うたうがいこつ *(レター)*
むかしむかし、びんぼうなある村に、六べえと、九べえというわか者がいました。
ともだちどうしのふたりはある日、「こんな村では、くらしがたたん。町へいってはたらこう」と、村をあとにしました。
それから三年
六べえはせっせとはたらいて、お金のたくわえもできましたが、九べえはあそんでばかりで、いつも一文なしです。
そんなあるとき、九べえのおかあさんがびょうきだというしらせがありました。
九べえが、六べえにわけをはなすと、
「おれは村にもどって百姓をする。いっしょにかえろう。おまえさんは、おっかさんのみまいにお金がいるだろうから、一両(七万円ほど)をかしてやろう」
六べえが、さいふから小判をとりだしました。
さいふにはまだ小判が、いくまいも入っています。
九べえはそれを見ると、ニヤリとわらいました。
あくる日、六べえと九べえは、いっしょに村へむかいました。
そして、とちゅうのとうげにきたときです。
九べえはいきなり、六べえを刀でさしころして、ふところのお金をうばいとり、なにくわぬかおで村にもどると、
「六ベえは酒ばかりのんでいて、すっかり人がかわってしまった。はずかしくて、村のみんなにあわせる顔がないらしい」
と、六べえのわるくちをいいふらしました。
九べえは、おかあさんのかんぴょうをしながら、ブラブラとあそんでいましたが、そのうちに、おかあさんは死んでしまうし、お金もなくなって、もとの一文なしです。
しかたなく、また町へいって、はたらくことにしました。
九べえがとうげをこえていくと、どこからか、うたごえがきこえてきました。
♪ねがいかなって、めでたやめでた。
♪すえはつるかめ、五葉の松。
♪ほーいほい、ほーいほい。
だれがうたっているのかと、よくみれば、なんと、木のえだにひっかかったしゃれこうべ(頭がいこつ)が、口をパクパクやっているのです。
「ほう。うたうがいこつとは、めずらしい。町でみせものにして、金もうけをしよう」
九べえが、しゃれこうべをつかって、町でみせもの小屋のしょうばいをしたところ、すごいにんきです。
びょうばんをきいた殿さまも、
「しゃれこうべのうたを、ぜひきいてみたい。九べえとやらを、しろによべと、けらいにいいつけました。
けらいの話をきいて、九べえはニンマリ。
「こいつは、うんがむいてきた。いったい、どんなほうびがもらえることやら」
九べえは城へいくと、殿さまの前でしゃれこうべをとりだして、
「さあ、いつものうたを、きかせてくれよ」
と、いいましたが、しゃれこうべは口をむすんだきり、うんともすんともいいません。
「これ、どうした。お殿さまのまえだぞ」
しゃれこうべは、いっこうにうたいません。
殿さまはおこって、けらいにめいじました。
「その男をしばりあげて、くびをはねい!」
すると、しゃれこうべが、はじめて口をひらいて、
「殿さま、ありがとうございます。じぶんは、九べえにころされた六べえです。むねんをはらそうと、この日をまっておりました」
と、いってから、ほれぼれするこえでうたいました。
♪ねがいかなって、めでたやめでた
♪すえはつるかめ、五葉の松
♪ほーいほい、ほーいほい
*(びっくり2)* おしまい *(びっくり2)*
*(いっぷく)* *(いっぷく)*
今日は何の日
8月4日 *(クローバー)*箸の日*(クローバー)*
正しい箸の持ち方から食文化の見直しまで含め、箸を考えようという民俗学研究家の提唱により、わりばし組合が1975(昭和50)年、記念日に制定しました。
「は(8)し(4)」と箸を語呂合わせしたものです。
この日は赤坂・日枝神社などで箸感謝祭の後、箸のお焚き上げが行われます
*(チョキ)*
福娘童話集より
*(レター)* うたうがいこつ *(レター)*
むかしむかし、びんぼうなある村に、六べえと、九べえというわか者がいました。
ともだちどうしのふたりはある日、「こんな村では、くらしがたたん。町へいってはたらこう」と、村をあとにしました。
それから三年
六べえはせっせとはたらいて、お金のたくわえもできましたが、九べえはあそんでばかりで、いつも一文なしです。
そんなあるとき、九べえのおかあさんがびょうきだというしらせがありました。
九べえが、六べえにわけをはなすと、
「おれは村にもどって百姓をする。いっしょにかえろう。おまえさんは、おっかさんのみまいにお金がいるだろうから、一両(七万円ほど)をかしてやろう」
六べえが、さいふから小判をとりだしました。
さいふにはまだ小判が、いくまいも入っています。
九べえはそれを見ると、ニヤリとわらいました。
あくる日、六べえと九べえは、いっしょに村へむかいました。
そして、とちゅうのとうげにきたときです。
九べえはいきなり、六べえを刀でさしころして、ふところのお金をうばいとり、なにくわぬかおで村にもどると、
「六ベえは酒ばかりのんでいて、すっかり人がかわってしまった。はずかしくて、村のみんなにあわせる顔がないらしい」
と、六べえのわるくちをいいふらしました。
九べえは、おかあさんのかんぴょうをしながら、ブラブラとあそんでいましたが、そのうちに、おかあさんは死んでしまうし、お金もなくなって、もとの一文なしです。
しかたなく、また町へいって、はたらくことにしました。
九べえがとうげをこえていくと、どこからか、うたごえがきこえてきました。
♪ねがいかなって、めでたやめでた。
♪すえはつるかめ、五葉の松。
♪ほーいほい、ほーいほい。
だれがうたっているのかと、よくみれば、なんと、木のえだにひっかかったしゃれこうべ(頭がいこつ)が、口をパクパクやっているのです。
「ほう。うたうがいこつとは、めずらしい。町でみせものにして、金もうけをしよう」
九べえが、しゃれこうべをつかって、町でみせもの小屋のしょうばいをしたところ、すごいにんきです。
びょうばんをきいた殿さまも、
「しゃれこうべのうたを、ぜひきいてみたい。九べえとやらを、しろによべと、けらいにいいつけました。
けらいの話をきいて、九べえはニンマリ。
「こいつは、うんがむいてきた。いったい、どんなほうびがもらえることやら」
九べえは城へいくと、殿さまの前でしゃれこうべをとりだして、
「さあ、いつものうたを、きかせてくれよ」
と、いいましたが、しゃれこうべは口をむすんだきり、うんともすんともいいません。
「これ、どうした。お殿さまのまえだぞ」
しゃれこうべは、いっこうにうたいません。
殿さまはおこって、けらいにめいじました。
「その男をしばりあげて、くびをはねい!」
すると、しゃれこうべが、はじめて口をひらいて、
「殿さま、ありがとうございます。じぶんは、九べえにころされた六べえです。むねんをはらそうと、この日をまっておりました」
と、いってから、ほれぼれするこえでうたいました。
♪ねがいかなって、めでたやめでた
♪すえはつるかめ、五葉の松
♪ほーいほい、ほーいほい
*(びっくり2)* おしまい *(びっくり2)*