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夕立がきたが

2008-08-04 21:42:00 | 日記
夕立がありましたが、蒸し暑さは以前として解消されない夜です。

          *(いっぷく)* *(いっぷく)*

      今日は何の日

      
      8月4日 *(クローバー)*箸の日*(クローバー)*



 正しい箸の持ち方から食文化の見直しまで含め、箸を考えようという民俗学研究家の提唱により、わりばし組合が1975(昭和50)年、記念日に制定しました。

 「は(8)し(4)」と箸を語呂合わせしたものです。

 この日は赤坂・日枝神社などで箸感謝祭の後、箸のお焚き上げが行われます


        *(チョキ)*


福娘童話集より


        *(レター)* うたうがいこつ  *(レター)*


 むかしむかし、びんぼうなある村に、六べえと、九べえというわか者がいました。

 ともだちどうしのふたりはある日、「こんな村では、くらしがたたん。町へいってはたらこう」と、村をあとにしました。

 それから三年

 六べえはせっせとはたらいて、お金のたくわえもできましたが、九べえはあそんでばかりで、いつも一文なしです。

 そんなあるとき、九べえのおかあさんがびょうきだというしらせがありました。

 九べえが、六べえにわけをはなすと、

「おれは村にもどって百姓をする。いっしょにかえろう。おまえさんは、おっかさんのみまいにお金がいるだろうから、一両(七万円ほど)をかしてやろう」

 六べえが、さいふから小判をとりだしました。

 さいふにはまだ小判が、いくまいも入っています。

 九べえはそれを見ると、ニヤリとわらいました。

 あくる日、六べえと九べえは、いっしょに村へむかいました。

 そして、とちゅうのとうげにきたときです。

 九べえはいきなり、六べえを刀でさしころして、ふところのお金をうばいとり、なにくわぬかおで村にもどると、

「六ベえは酒ばかりのんでいて、すっかり人がかわってしまった。はずかしくて、村のみんなにあわせる顔がないらしい」

と、六べえのわるくちをいいふらしました。

 九べえは、おかあさんのかんぴょうをしながら、ブラブラとあそんでいましたが、そのうちに、おかあさんは死んでしまうし、お金もなくなって、もとの一文なしです。

 しかたなく、また町へいって、はたらくことにしました。

 九べえがとうげをこえていくと、どこからか、うたごえがきこえてきました。


♪ねがいかなって、めでたやめでた。
♪すえはつるかめ、五葉の松。
♪ほーいほい、ほーいほい。



 だれがうたっているのかと、よくみれば、なんと、木のえだにひっかかったしゃれこうべ(頭がいこつ)が、口をパクパクやっているのです。


「ほう。うたうがいこつとは、めずらしい。町でみせものにして、金もうけをしよう」

 九べえが、しゃれこうべをつかって、町でみせもの小屋のしょうばいをしたところ、すごいにんきです。

 びょうばんをきいた殿さまも、

「しゃれこうべのうたを、ぜひきいてみたい。九べえとやらを、しろによべと、けらいにいいつけました。

 けらいの話をきいて、九べえはニンマリ。

「こいつは、うんがむいてきた。いったい、どんなほうびがもらえることやら」


 九べえは城へいくと、殿さまの前でしゃれこうべをとりだして、


「さあ、いつものうたを、きかせてくれよ」

と、いいましたが、しゃれこうべは口をむすんだきり、うんともすんともいいません。

「これ、どうした。お殿さまのまえだぞ」

 しゃれこうべは、いっこうにうたいません。

 殿さまはおこって、けらいにめいじました。

「その男をしばりあげて、くびをはねい!」

 すると、しゃれこうべが、はじめて口をひらいて、

「殿さま、ありがとうございます。じぶんは、九べえにころされた六べえです。むねんをはらそうと、この日をまっておりました」

と、いってから、ほれぼれするこえでうたいました。



♪ねがいかなって、めでたやめでた
♪すえはつるかめ、五葉の松
♪ほーいほい、ほーいほい



      *(びっくり2)* おしまい *(びっくり2)*