「人間ドックは意味ない」的なことの内容を、ちょっと齧ってみた。
・人間ドックで正常と言われても正常じゃないことがある
・人間ドックの内容は、保険診療でも受けられる
と言うもの以外に、「基礎的な人間ドックじゃなにもわからない。中途半端なドック検査で安心せずに、もっと充実した内容の検査を受けるべきだ」みたいなものがあった。
普通に勤務医をしていると、「人間ドックの内容と値段」というものがよくわらない。消化器系も内視鏡だったりX-P(バリウム)だったり超音波だったり腹部CTだったりといろんな検査がある。ドックにも生活習慣病ドックとか脳ドックとかメニューがいろいろあるし、病院によって内容が異なっていたり、名称も統一されていない。そういう意味では、不親切だよね。
腫瘍マーカーも、「基本的にドックには含まない」「CEA,CA19-9,PSA,CA125,SCCなど全て含む(有料)」もしくは「腫瘍マーカーは年齢と性別で病院側がセットを組む」「患者が自由選択」みたいなところもある。
骨粗鬆症の検査も有料オプションであったりなかったり。血圧脈波とか、いろんな検査があって、それぞれ有料オプションだし、どこまで患者が意義を理解して受けてるかはわからない。
人間ドックで問題なくても、口腔がんなんかはドック検査じゃわからないしさ。
ドック検査の当日に、結果の出ている範囲で簡単な説明をするのもオプションだったりするけど、これも「どこまでが当日にわかるのか」をいちいち患者に説明はしてないんじゃないか~もしくは患者は理解してないんじゃないか?
血液検査なんかで異常がなくて「とりあえず、いま結果の出ているところでは異常ありませんね」って説明されて安心してたら、報告書で異常があったりは普通にある。なんか、安心していただけにショックが大きいんじゃないだろうか?
じゃあ、細々と説明するドックが満足感が高いのかっていうとそうでもない。長々と説明を聞かされて面倒に感じるだろう。やっぱり「お任せします」「あー、なんかよくわからないんで、任せます」って言える医療機関が満足度が高いんだろうなぁ。
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