参加者4名、都レンジャー2名
今日は共同作業なので、巡視ではなく、レンジャーやサポートレンジャーが発見した不具合箇所の補修を行いました。
まず活躍したのが、高枝切り鋸。琵琶滝道のカシの枯れ枝や2号路南のカヤの枝によりかかった大口径の枯れ木等、10箇所以上の支障木を処理しました。巡視中に支障木を発見した時にできるのは、ほとんどの場合「頭上注意」の看板を設置するところまでです。いざ処理するとなると、前後の誘導員を含め多くの人手が必要で、サポートレンジャーの協力が必須です。自然公園である限り、支障木がなくなるという事はありえません。今後もレンジャーとサポートレンジャーがしっかりとタッグを組んで、関係機関と連携しながら、支障木の発見から迅速な処理へと繋げていきたいと思います。
今日、特に力を入れていた作業は、琵琶滝道の滑落現場のロープ柵の設置です。琵琶滝道は、6号路琵琶滝から霞台へと通じる登山道で、石がゴロゴロしていたり、木の根が露出していたりする上に、傾斜も急です。そのため、登山靴等しっかりとした装備でないとすべりやすく、転倒の恐れがあります。一方で、常連さんからは、「唯一の山道らしい登山道」なので極力手を入れないでほしいとの要望が多い場所でもあります。そうしたことから、霞台の琵琶滝道下り口に、「この先琵琶滝方面への道は、上級者向けです。装備の十分でない方は、他のコースをご利用下さい。」との注意看板を設置していました。
その琵琶滝道で、最近「滑落事故」があったとの情報を常連さんからいただきました。木の根が露出している所を避けて谷側の狭い箇所を下る途中で、足を踏み外し滑落したそうです。そこで、谷側をロープ柵で通行止めとして、山側を歩くように注意看板を設置しました。利用者からの情報を受け直ちに対応出来た事で、現場の声を公園管理に活かせていると実感できました。
その他、植生保護や危険回避の為のロープ柵の設置など、とても盛りだくさんの一日でした。参加してくださった皆さん、お疲れ様でした。(都レンジャー/甲把)
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