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《雪の魔女の洞窟》 第48話 無事に帰れるといいわね

2024年01月09日 15時58分40秒 | 雪の魔女の洞窟(完結)
私は穴の縁から身を乗り出すと、うつ伏せになってドワーフの方に手を伸ばす。

マーテル「あんたは幸せよ。私の麗しい手を握れるんだから」

ドワーフ「お、恩に着る…」

マ「きゃあ!(*:゜□゜*)」

ドワーフって、小柄な割には重いのね。

マ「このままじゃ、私も穴に落ちちゃうわ。早く上がってきなさい!」

ドワーフ「あんたの胸が大きければ、それが支えになって滑らないはずだ。
    しかし、洗濯板も同然だから…」

マ「何ですって~!?(*#`□´*)」

怒りのせいなのか、自分でも信じられないほどの力が出た。

ドワーフ「おおっ!」

ドワーフは穴の中から出ることができた。

?「あのおば○ん、余計なことを…」

?「あいつは何者だ?」

?「許せねぇ…!」

天井の方から悔しそうな声が聞こえる。

マ「私はおねえさん…」

ドワーフ「早く逃げよう。あいつらが追ってくるぞ!」

マ「わ、わかったわ」

私とドワーフは全速力でT字路まで走る。











マ「はぁ… はぁ…(*;´・△・*)」

ドワーフ「ここまで来れば、大丈夫だろう…(;´□`)」

マ「あんな所で何をして遊んでいたの?」

ドワーフ「そうじゃない! 穴に突き落とされたのさ」

マ「冗談よ。ところで、突き落とされたって、誰に…?」

ドワーフ「雪の魔女の家来のゴブリンたちだ。
    しかし、あんたのおかげで逃げ出すことができた。
    これでわしは自由だ。ありがとう」

マ「私は雪の魔女を捜すわ」

ドワーフ「まさか彼女と戦うつもりか?」

マ「ええ、彼女の野望を打ち砕くために…」

ドワーフ「残念だが、わしは何の手助けもしてやれん。
    この〈水晶の洞窟〉を出て、村へ帰ることにするよ」

マ「じゃあ、これでお別れね」

ドワーフ「おお、そうだ! これが役に立つかもしれない」

そう言って、ドワーフは私に革袋を手渡す。

ドワーフ「さあ、急いで逃げなくちゃな。
    ゴブリンたちに捕まったら、何もかも終わりだ」

ドワーフは〈水晶の洞窟〉の入り口を目指して走り去っていった。
そして角を曲がる寸前に振り返って叫ぶ。

ドワーフ「おっと、一つ忘れていた。白いネズミに気を付けろ!」

マ(白いネズミ… 何のことかしら?)

私はドワーフがくれた革袋を開けてみる。
中にはスリング(投石紐)と鉄の玉が三つ入っていた。

マ「確かに役に立ちそうだわ」

さっきは左へ曲がったから、今度は右へ曲がるわよ。


★ステータス
技術点 12/12  体力点 16/20  運点 8/11

★持ち物

戦鎚
革の鎧
ザック
食料8食分
ツキ薬1回分
マント
魔法の銀の笛
ルーン文字の刻まれた棒
勇気の護符
スリング
鉄の玉×3

★メモ
白いネズミに気を付けること

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