さて、あれから二十年を越す歳月と映画技術の革新的な進歩は、インディにとってどうであったか?
ハリソン・フォードの好々爺振りをその言い訳にしても仕方ありませんが、往年のファンにとっては悲しみしか感じられませんし、若い眼にはアクションではなく年寄り運動会としか見えないのではないでしょうか。その辺をカバーするための施策も施されてはおりますが、前作ショーン・コネリー演じるところのパパのくだりを知らなければその楽しみも半減しますし、ジョーンズ博士が踊るからこそのドキドキのアクションですから、当馬で我慢してねといわれてもね...。なんか、寅さんが恋も失恋もしなくなって、満男の恋の指南役になってしまってからの『男はつらいよ』を観ているようなものです。(寅さんはそこにも魅力がありましたが)
『失われたアーク』の序盤30分に味わった興奮は、もう二度と叶わないのだとあきらめましょう。だって、あの30分を徹底的に分析研究されて今のアクション映画が存在するのですから。わたくし達はその原点ともいえる瞬間にリアルタイムで接することが出来たのですから。『スターウォーズ』『バック・トゥ・ザ フューチャー』『ランボー』『ジョーズ』『ロッキー』etc.
わたくし達世代は感受性豊かな若き頃に、本当に幸せな出会いをしてきたのです。だからインディお爺ちゃんにも祝杯を挙げましょ。 お疲れ様でした!
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