映画と渓流釣り

韓流ゾンビ 新感染

またゾンビか。
最近のパニックホラーはゾンビばっかり。
韓国映画もゾンビだ。

Jホラーと言われ、いっ時ブームになった心理的な恐怖は伝統的な古来の怪談噺に由来するのだろうけど、今はじっくり恐怖を味わうゆとりも感性もないのか、めっきり影を潜めてしまった様だ。
人が一番怖いのは人でした。
その通りだけど、ゾンビはなぁ~。

牡丹灯籠の哀しい怖さを今こそ映像化できないもんかね?

さて、韓国製ゾンビホラー。
大変楽しめた。それが実感。
同じ東洋の血が流れるからなのか、欧米とゾンビ自体は変わりなくも逃げ惑う人々の描き方や結末にはすんなり納得。ラストを語るわけにはいかない?否、自分のための備忘録だから書いておこう。もしお読みになっていて、これから観ようと考えているならそこの貴方、飛ばしてお読みいただきたい。

ハリウッドがリメイクするらしい。
アメリカ人だから、「父と娘は苦難を乗り越えて二人とも生き延びました。別居中の奥さんとも合流できて固く抱きしめ合い家族の大切さに涙するのです」ってなラストに変えられそうだ。お父さんが死んだ方が面白いとか言っているわけじゃない。娘を守るためにゾンビに噛まれたお父さんは、結局、大切な娘を守るためには自ら汽車から飛び降りなければならなかった。お父さんの苦しみもわかるし、残された娘の哀しみが涙腺崩壊させる。トンネルの向こうに本当の安全地帯があるのか分からないけど、生き延びることはアメリカ人が考えるほど短絡的なハッピーなんかじゃない。名前も知らない誰かや、掛け替えのない大切な人を亡くすことの上に成り立っている。「色々あって沢山犠牲になったけど、家族は皆んな無事でした。良かった良かった」ハリウッド大作はそんな風にいつも終わってる。

作劇としてちょっと残念だったのは、生き延びた身重の奥さんの旦那さんを、もう少し長く生かせて上手く活かせればと思った。主人公のお父さんの対になり存在感バツグンだったので、もっと気の利いた最期を用意して欲しかったし、ゾンビになってからも絡んで欲しかった。悪者役の重役おじさんに比重を置くより余程面白くなっただろうに。

つい最近CSでアイアムアヒーローを再見したばかりなので、ゾンビにはちょっと食傷気味。
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