映画と渓流釣り

告白はつろうございました

 今年一番期待しておりました「告白」を初日に観ました。
中島作品は全て絶大な評価をしておりましたので、この作品の出来を疑う事はありませんでした。
そして、その通り流石の出来栄えなのですが、わたくしはその真っ暗な世界があまりに辛くて苦しみました。

 立ち直るためにわたくしが選んだ口直しは、小津先生の「晩春」でした。
あの「東京物語」のラストが連れあいを失った老人の枯れた寂しさなら、「晩春」の寂しさは愛娘を嫁に出した父親のそこはかとない哀愁です。原節子と笠智衆の慈しみの情愛に涙が止まらず、やはり映画はこうでなくてはいかんと心したものです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新作映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事