見出し画像

映画と渓流釣り

祝!大繁盛 鬼滅の刃


週末、映画館は久しぶりに人で溢れていた。
「君の名は。」「アナと雪の女王」以上の大ヒットスタートらしい。
斯く言うわたくしもイオンシネマ港北ニュータウン初回7:00の上映を観るために、早朝6:30には映画館に到着していた。5分おきにスタートする番組編成を生まれて初めて目にした。金曜から日曜までの3日間で46億円超の興収ってのも初めて聞いた。どこまでロングランするかは分からないけど、コロナ騒動の今年、落ち込んだ業界に明るい灯をともしてくれたことを素直に喜びたい。

興行とは本当に博打だなと思う。どんなに良いもの作ってもヒットするわけじゃないけど、人を惹きつけるためには当然クオリティが高くなければいけない。でも、それ以上に必要なことはタイミングなんだと思う。公開の直前に海外で大きな賞を受賞したとかは当然追い風になるけど、既に認知されたコンテンツに対する飢餓感というものはいろんな要素が奇跡的にかみ合わないと生まれない。
アニメTVシリーズが好評で原作漫画の人気が爆発的になった頃合に結末を迎えてから半年、TVアニメ配信やCS放送で何度も観返しされただろうし、単行本コミックも読み込まれていたこのタイミングでの映画化。皆が欲していた鬼殺隊の活躍が絶妙なめぐりあわせでスクリーンを彩ったのだ。

わたくのようなオジサンは子供たちや若者の流行り廃りに疎いから、鬼滅の刃が騒がれてからやっとTVアニメも観たし、家の奥様が何年間も買いだめてある週刊ジャンプを一冊ずつコツコツ読んで原作も読破した。基本的にジャンプに掲載されるようなバトル物は嫌いなのだが、鬼滅には兄妹(家族)の絆が色濃く描かれているのでついウルウルしちゃう。

前提としてTVアニメを観ていない人には人物設定や背景が分からず戸惑うだろう。だから、一映画作品としての評価はできない。それでも、この劇場版の品質は大変高い。アニメーション技術は言うに及ばず、物語の起承転結、人物のキャラクター説明、そして一番大事な子供たちへのメッセージが分かりやすく描かれている。
残酷な暴力シーンも多々描写されるが、それを補って余りある正義と友愛が全編を覆う。TVシリーズで度々描かれた鬼へ対する憐情があまり描かれなかったこと、禰豆子の活躍が限定的だったこと等、不満なところはあるけれど煉獄さんの強烈な生きざまに涙は止まらなかった。
煉獄さんのご母堂がとても美しく、訪問着はこういう人にこのように着こなしてもらいたいものだと、むかぁ〜しむかし着物屋さんで働いていたことのあるわたくしは思うのでした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新作映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事