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映画と渓流釣り

光を跳ねる子供たち 「怪物」



暗い隧道を抜けて、明るい光の中へ飛び出した二人に泣いてしまいました
天井の照明が点いて明るくなった場内、劇場から出口に向かう人々には見られなかったでしょう。今日も誰より一番前の席で鑑賞しましたから

序盤、お母さんが学校へ息子を守るために通い詰める緊迫感。中盤の教師目線で語られる遣る瀬無さ。その後に延々と続いてゆく子供たちの性的な危うさを包括した自由な描写に、この映画がとんでもない怪物を描こうとしていることに唖然とします

実は退屈な子供たちだけの時間を半日くらい隠し撮りした方がこの映画を的確に表現できたのかもしれません

監督が脚本が役者がといった分かりやすいアイコンを陳腐にしか感じられないほどに、わたくしはこの作品を消化できておりません
唯一言えることはこんなに深い映像表現をしてくれるクリエイターがいる日本映画界で良かったと思うばかりです
落ち着いてから反芻しゆっくり考えてみます


追悼
坂本龍一さん。高校生の時に初めて聞いたYMOの斬新さは忘れません
青びょうたんの戦メリもラストエンペラーの旋律も貴方の残した爪跡です。この作品のスコアも同じようにわたくしには忘れ得ない記憶として残るでしょう
安らかに おやすみなさい

君に胸キュン キュン







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