WindowsのService For UNIX 3.5

WindowsをUNIXとして使うための付加ソフトがMicrosoftのService For UNIX（以下SFU）です。日本語版もあり、マイクロソフトのサイトから無償でダウンロードできます。このソフトをWindowsXP、WindowsServer2003に導入すると、Windows上でUNIXシェルが立ち上がります。この環境はほんとにUNIXです。Windows上でUNIXを使う方法は多様化し、Cygwin以外でも、VirtualPC上でLinuxなど大抵のPC-UNIXが動きます。しかしながら、WindowsそのもをUNIX化して、オーバーヘッドの少ない実行環境を実現するにはSFUです。

SFUを使ってシェルプログラミング、perlの実行環境としていますがLinuxと遜色なく利用できます。24時間連日の稼働環境でも、今のところ一年ほど安定稼働しています。連続稼働に影響する既知の不具合を避ければ、連続稼働も実用的に動作します。

SFUはUNIX同様、GNUのツールなどユーティリティを付加する必要があります。コンパイル済みのツールもあります。もちろんgccでコンパイルできます。SFU上ではActivePerl（SFUの一機能として含まれている）も動きます。便利なことは、UNIX環境から*.exe形式のWindowsプログラムを実行できることです。PerlやUNIXシェルプログラム中で*.exeを起動し、出力を加工したり、*.exeの標準入力にデータをパイプで渡すことができます。データをUNIX系からWindows系に引き渡す記述を素直に実装することができます。