新緋桜白拍子、連載第二話。
梓が緑水にあんなことされてるわけですが、
あの話は、「花とゆめ」連載当時に、
描こうとおもったけど描かなかった話。
何巻に収録されてる話かは忘れましたが、
梓が緑水のもとに連れ戻され、刺客に戻った話がありました。
その時考えたストーリー展開は、
梓が緑水に襲われてる時、隣の部屋かなんかに冬尋がいて
一部始終を聞いてるんだけど、相手は緑水だから
助けることもできずに歯がゆい思いをしている・・・そのあと
梓に「助けられずに悪かったな」なんて言って、
そっけないながらも慰めたりして、
そして梓も、何もかも知ってくれている冬尋と一緒にいる方が
気持ちが楽だから・・・
・・・・・・とかいう展開になってきたら、もう、
梓、冬尋とくっつけばいいじゃん!!
・・・という気持ちに作者がなってしまったので
これではいかん、このままでは時迅の存在が消えてしまう・・・!
ただでさえ私の愛が薄いのに・・・
―――ということで、その話は自主的にボツにしたのでありました。
しかし今回、その封印した(そんな大層なもんでもない)話を描こうと思いました。
そして描きました。あっさり描けました。梓、ちゃんと時迅のもとへ戻ってくれました。
よかった・・・! よかったよ・・・!
というか、私自身が、ちゃんと時迅のもとへ帰りたかった。
よかったな、時迅。
苦節十数年(?)、ついに作者の愛を勝ち取ったぞ、君は!