めぐる屋

~藤丞めぐるです。『日本の残酷風習』『頂き女子白書』~

愛の力。

2016-11-02 19:54:53 | 日記

新緋桜白拍子、連載第二話。

梓が緑水にあんなことされてるわけですが、

あの話は、「花とゆめ」連載当時に、

描こうとおもったけど描かなかった話。

何巻に収録されてる話かは忘れましたが、

梓が緑水のもとに連れ戻され、刺客に戻った話がありました。

その時考えたストーリー展開は、

梓が緑水に襲われてる時、隣の部屋かなんかに冬尋がいて

一部始終を聞いてるんだけど、相手は緑水だから

助けることもできずに歯がゆい思いをしている・・・そのあと

梓に「助けられずに悪かったな」なんて言って、

そっけないながらも慰めたりして、

そして梓も、何もかも知ってくれている冬尋と一緒にいる方が

気持ちが楽だから・・・

・・・・・・とかいう展開になってきたら、もう、

梓、冬尋とくっつけばいいじゃん!!

・・・という気持ちに作者がなってしまったので

これではいかん、このままでは時迅の存在が消えてしまう・・・!

ただでさえ私の愛が薄いのに・・・

―――ということで、その話は自主的にボツにしたのでありました。

しかし今回、その封印した(そんな大層なもんでもない)話を描こうと思いました。

そして描きました。あっさり描けました。梓、ちゃんと時迅のもとへ戻ってくれました。

よかった・・・! よかったよ・・・!

というか、私自身が、ちゃんと時迅のもとへ帰りたかった。

よかったな、時迅。

苦節十数年(?)、ついに作者の愛を勝ち取ったぞ、君は!

コメント (1)
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