ひとつの悲しい恋のお話。
きっと、当時はこんなことがたくさんあったんでしょうね。
其の六 平中ラブストーリーⅠ
当時女性が「仏門に入る」「出家する」場合、いきなり頭をまるめるのではなくて
長い髪を肩ぐらいまで切り「おかっぱ」にしたようです。
長い髪が美人の条件だった時代。
それなりの身分がある女性は、生まれてからずっと髪を伸ばし続けているでしょうから
髪を切ることは、一大決心だったでしょう。
このお話に出てくる武蔵さん。
やだ「むさし」だなんて、ゴツい名前!とお思いでしょうが、
宮廷や貴族の邸で働く女性はたいてい、親や兄弟の役職などで呼ばれます。
彼女の父親は武蔵の国(現在の埼玉・東京・神奈川のあたり)の守(長官。現在でいえば知事かな)だったので、「武蔵」と呼ばれています。
ちなみに紫式部は、父親が式部省の役人だったから。
清少納言の「少納言」も役職名です。ついでに「清」は、彼女が「清原さんちの娘さん」だったから。
武蔵さんは、本文では単に「気位の高い女」とされていますが、
失恋したショックで出家してしまう女性なので、実はこんな人だったんじゃないかな~と
想像して描いてみました。
さて、天下の色好みといわれる平中くん。
今回は一人の女性を不幸にしてしまったわけですが、
そんな彼を手玉に取る女性も現れます。
それは平中ラブストーリーⅡで!
このブログの最初にも書きましたが、私はアナログ人間です。
でも世の中の流れに少しは乗ってみよう、新しいコトにチャレンジしてみようという
前向きな気持ちで、ブログを始めてみたり、カラーイラストをデジタルで描いてみたり
したのです。
が・・・
・・・付け焼刃はダメね・・・
今回のお仕事で、初めてカラー扉イラストをデジタルで描こう!と勢い込んだものの
大失敗・・・(-_-;)
いや、私のパソコン上では、それはそれは綺麗に、上手にできたのですよ、ええ。
でも編集部にデータで送る際、不都合が生じて、相手先でファイルが開けない。
解像度が下がりまくって、使い物にならない。
・・・アナログ人間が急に思い立って、よくわからないまま買ったタブレットについてた
pixiaというソフトが、仕事に使うには向いていなかったということが判明したのが
三日前・・・・・・
一色原稿は、一週間前にあがっているというのに
カラーイラストはデータの再送、再々送、試行錯誤のやり直し、描き直しでグダグダ(-_-;)
結局、今回はアナログに戻すことになり、手描き。
が・・・
色塗りに使おうとしたコピックのペン先・・・っていうかニブ先が固まってて
インクが出ない!
バリオスインク(補充用インク)のフタを開けた途端にインクがあふれ出し、
私の左手はインクまみれ(・o・)
・・・しかも色はN5・・・結構黒い・・・
・・・これはコピックを見捨ててデジタルに浮気をした罰・・・?
ち、違うんだ、見捨てるつもりなんかなかったんだ。
ちょっと新しいモノも試してみようかな~なんて・・・
デビュー後、初のカラーイラストからの、長いつきあいだもの。
言わなくてもわかってくれると、思っていたんだよ。
だ、だから、ちゃんと帰ってきたじゃないか。
そりゃあさ、デジタルは色が綺麗だし、色々な加工できるし、便利だとは思うよ。
でもさ、改めて手描きのイラストを見るとさ、やっぱり温かみがあるなぁって。
多少はみだしても、にじんでも、ムラになっても、
それが手描きの良さだよね。
うん、今回しみじみとそう思ったよ。
パソコンの前で、「ああでもない」「こうでもない」って一時間悩んでいるより、
ごそごそエアブラシ出して使用後洗って片づけてる方が、楽・・・
精神的に楽・・・
デジタルに悩み、精神的疲労が肉体的疲労になって、
今現在、何だかあちこち体が痛い、アナログ藤丞でした・・・