たまと、タマコおばさんの毎日

タマがいて、花や野菜を育てたり、介護をしたり、仕事とボランティアも少しして、そんなごく普通の暮らしが続けばいいな

年を取るってこと

2012年09月27日 | ブログ
この夏
実家の母が病気になり、1か月の入院。
自宅に残った84歳の父が、不安のため食欲をなくした。
もともと細い体を、栄養補助食品でなんとか保って生き延びた感じ。
私たち3姉弟は、時間を作って実家に通った。


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【父】

父は足が弱ってあまり歩かない、耳が悪く、補聴器の調子も悪い
痩せたためか、入れ歯が合わなくなってなかなか食品を呑み込めない
大好物の肉を、2時間くらい噛み続けたりする。
食後に、私が買ってきた固い桃を食べたら、
残っていた肉がすぐに呑み込めた!!と、喜んだ。
調子の良い日は、日経新聞を隅から隅まで読み、スクラップする。
大好きな株の紙面は、特別大事な資料である
テレビの株式市場は見逃さない。耳は悪いが目はまだ何とか働いている。
株式に影響がある政治の動きも気になるらしい
株のおかげで、父の頭はボケないで、社会とつながっている


どんなに子どもたちが心配し、食べさせようとしても、
母の入院が長くなればなるほど父は弱っていっただろう
しかし母が退院し、1週間もたったころ
顔色は良くなり、前より少し食べようと努力する父が目の前にいる。

夫婦とは不思議なものである
他人だった二人が、50年の歳月を経て
大事なかたわれになっている
自分の大事なかたわれである。