極楽とんぼ倶楽部

わたしの大好きなごはん(お米)、日本酒、美方郡香美町小代のことを語ります。

小代民謡(4)

2011年03月17日 | 私のふるさとの情報
養蚕農家の糸挽歌。養蚕農家の妻や娘が座繰り機で繭の糸繰りをしながら唄う民謡。


一.思案ぞこない したもなわしだ
    倅の糸なら 繰り戻さずに
  倅の糸のよに 繰り戻されりゃ
    わしもこのよに 苦労せぬ

二.嫁にゃ行きます 世話しておくれ
    しゅうと 小じゅうとのない所へ
  しゅうと小じゅうとは そりゃある覚悟
    とかく 継子のないとこへ
  来いといわれて その行くよさは
    足の軽ろさよ うれしさよ

小代民謡(3)

2011年03月17日 | 私のふるさとの情報
木挽き、出稼ぎ(杜氏)を唄った民謡です。

一.妻と言われりゃ 名はよいけれど
    一期おなごとあ 浅ましい

二.山の奥でもよ 三軒家でも
    住めば都よ わが里よ

三.木挽さん達や 一升めしくろて
    牛が寝たほど ばばたれた

四.木挽さん達や 夜ひるひきゃる
    夜は島田の 袖ひきゃる

五.酒屋百日 大名暮らし
    前に六尺 たてならぶ

六.酒屋男は あひるかかもか
    あさも早よから 水の中

七・酒屋男は ほたるの虫は
    しまいかねて 火をともす

八.今朝(けさ)の洗い場は 三石六斗
    君を休ませ わしがでるよ

九.宵には酛取る 夜中にゃ甑(こしき)
    朝の洗い場の 水つらさ

十.今朝の洗い場は 誰方でござる
    わしの殿御あ(とのご)で なけにゃよいが

小代民謡(2)

2011年03月17日 | 私のふるさとの情報
一.わしが小代の 代官所なら
   よなべ臼ふみ やめさしょに

二.寝たい ねぶたい 朝ねぼしたい
   朝のお膳の すわるまで

三.ひいておくれよ 一番びきを
   二番びきなら 誰でもひく

四.わしはお前に ひきまわされて
   ついて回るも えろうござる

五.秋の庭仕事は 日の暮れるもの
   忍び夜妻よ 気をせくな

六.臼ひきしたら 門(かど)にでてみやれ
   花の十九が 待ちゅござる

小代民謡(1)

2011年03月17日 | 私のふるさとの情報
兵庫県美方郡香美町小代地域の民謡で春の農作業の様子の唄ったものです。

一.五月一日泣く子がほしや
    オーサ デタカイヤ
  畦に腰かけ オイオイ
    乳のましよ
  五月一日たんぼで暮らす
    オーサ デタカイヤ
  次の一月 オイオイ
    野で暮らす

二.わしがはじめて 田の草とれば
    ナギやオモダカ みな残る
  さまの心は 言わいでも知れる
    身振りそぶりで すぐわかる
  けさの草刈り どなたがお先き
    可愛いとのごが つゆはらい