和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

過酷な作業!Σ(×_×;)!

今週の楮畑




先週、草刈りに来たときより またまた大きくなっていて もう私の背丈を越していました


草刈りの作業が終わりに近づいたので、今日は消毒をしてきました。


楮の木に害虫が付いたり、表面のキズなどから病気が入らないよう防ぐ為です。


『消毒』…と簡単に言いますが
この作業、なかなか重労働で過酷な作業です


消毒液をタンクに入れて背負い、楮の葉や枝に噴霧していきます。



これを背負って、ナイロンのカッパを着て、眼鏡してマスクして完全防御するので暑いのなんの…


それに重たいタンクのベルトが肩に食い込んできますし…


こんな時だけ思います…


頑丈で丈夫なカラダで良かった…と。

ガタイの良さもこんな時には役に立つんですっっ


まっ、それはよいとして…

今日は、由良川沿いにある楮畑にも行ってきました……がっっ

ここはショックなことに獣害が発生していましたっっ


鹿に新芽を食べられ、まったく育っていない株が何株もありました





この株は もうこれ以上育たないか、枯れてしまうかでしょう

でも、今 まだ大丈夫な株も残っているので、それらを鹿から守る為に 次は獣よけの薬剤を散布しに来なくてはなりません……


あーあ、また仕事が増えちゃいました




まったくの余談ですが、
この由良川沿いの楮畑…

獣害にもよく遭うのですが、川沿いだけあって水害にもよく遭います。

大雨が降り由良川が氾濫するとドップリ水没してしまうのです

平成16年10月の23号台風の時も、ドップリと浸かってしまい 水が引いたあとも 株の根元に粘土質の土砂を置いていかれた為、収穫前の楮の木は すべて枯れてしまいました

それまで頑張って手入れした苦労が水の泡となってしまったんです


それからすぐの事だったでしょうか…?


どこぞのリサーチ会社さんとやらから1本の電話がありました。


被害に遭った楮の木の損害を補填する為に京都 大江町からやって来ました!!

という名目で『クイズ ミリオネア』に出場されませんか?と。


もちろん

丁重にお断りしましたけどねっっ


そんなの 仮に出場させてもらってても、1問でリタイヤ…
文字通り1問目がファイナルアンサーになってたでしょうからね…


良かった…
恥かかずに済んで………



という訳で…
和紙作りの仕事って 結構 重労働なんです。


カラダが資本


という事で 本日は締めたいと思います…










コメント一覧

みゆき
>暦先生

原料の栽培→紙漉き 和紙製品作りまで一貫してしておられる和紙屋さんは 最近では少ないと思います。
いくら時間があっても足りないくらい忙しく大変ですが、すべての工程を自分達でしているので お客様に自信を持って薦めることが出来ます。

仕事の忙しさや大変さを、苦と思ったことは不思議とないんですよね。

皆さんに喜んで頂ける和紙をこれからも作り続けていきます♪
http://yaplog.jp/12-koyomie/
ああぁ・・・あの美しい紙が誕生する為に どれほどの手間と心労が必要なのでしょうか。。。

紙を漉くというと なんだか優雅で神秘的な感じがしていましたが
そこに行くまでが大変なんですね{げっ}

今までから 紙を愛するあまり、反故にした紙が捨てられなくて・・・少しでもスペースが有るものは そこだけ千切って使うような私でしたが、そのようなお話を聞くとよけい無駄には出来ないな・・・と思えてきます。

良い紙を作る為に ぜひ頑張ってくださいね{超びっくり}
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