「たにぬねの」のブログ

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企ての実行_(更新2)

2014-03-01 11:24:17 | texto
企ての実行

 アジア最大のハブ空港から然程長くもない距離に関わらずANHUI401はリニア鉄道に直結されている。最寄り空港から4時間以内、北半球なら3時間かかりません、みないなをキャッチフレーズをアピールしている所以だ。他の国内のリニア線同様に巨大ハブ空港ーANHUI401間の運転も有人と無人の両方式が併用されている。ただし、運転手付きの比率は他区間より高い。その理由として明文化されているわけではないが軌道に非接触なリニアならではの、なんちゃってアクロバット走行を乗せる人によっては催すためらしい。
 大国はリニアの技術の二大方式である官僚優位欧州国群式と官僚支配極東島国式の内、隣国の方式を採用した。表向きは20世紀後半からの伝統か、僅かばかり島国の力を借りますが実質自国技術です、の体裁を整えている。本当の実際は大国内の工場に隣人小国の製造装置をそっくりそのまま搬入し、隣国の技術者達の指導によって、リニア車両にしろ軌道にしろ、様々なハードが造られた。ただし、少なくない自国賄える原材料と設置・組み立てなどに代表される労働のほとんどは自国民によって成されたからアジア大国製であるらしい。だったら、製造装置も新しくお造りになればよいのになど、海に囲まれた小国からの嫌味も聞こえているに違いないが技術に明るい者がトップに名を連ねる大陸大国の自国の分析は確かなのである。ちなみにリニア鉄道網を支えるシステムのソフト面に至っては具体的にキーボードなどインタフェースに触れたのが大国籍の人間に限られていることが自国製の根拠になっている。
 然るに表向きの僅かに恩義を忘れていない正直者を演出するというより形式化するためリニアの車両には一定の割合で島国製が用いられている。ちなみに有人アドリブ車両は国産に限られている。実のところ、極東島国製の無人の全自動運転リニア車両でもアクロバットは可能である。むしろ、大国産の無人リニアでアクロバット運転の安全は保障されなかったりする。しかし、そこは国産の有人リニアのみでアクロバット運転をすることで自国の技術が優れているかのように見せる、これは演出といってよいだろう。

 断片的に数日、数週間、数ヶ月、数年前の幾つかにおける思案の幾ばくかを思い出す。
 大国が2000m超えのビルを建てる計画を発表した時。 名称がANHUI401と決まり期待を裏切らない連中が出資し公私混同な利権が膨らんだ時。それぞれ、千近い候補の一つに過ぎないが標的のリストに加えられる機会だったり、アジアにある標的候補としては異例な作戦遂行にかけられるコストを天井知らず扱いにランクなる機会だったり。
 だが、幾ら掛けてもよいということになっても、作戦遂行への移行の是非は計画の出来に拠るところが大きい。21世紀初頭のある年の9月以来、飛行物をぶつける難易度は恐ろしく高くなったし、人海戦術による爆破は対象物が大きくなるほど、効率は悪くなるので幾つかの計画は練り上げられるが2000m超えのビルに何かをする現実味は帯びない。
 ところが我々の世界で有名なフィクサーがビル建設計画発表当時、既にリニア利用を示唆するつぶやきをしていたという噂が私の耳にも入る。周囲に奇抜さをイメージさせる恐れがあったので保険という形でそれまでに練っていた数企画に加えながら半島の南側に拠点の一つとしてリニア技術関連会社を設ける。
(更新2)

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