死神うどんカフェ1号店1杯目(web連載分) 石川宏千花 講談社
文章がうまいなぁ、というのが読後真っ先の印象。おもしろさ(もちろん悲哀な表現を含んだお話の出来の良さの類も含む)がなくて、文章だけうまい何て現象は個人的にはないのでは?と考えているので、この感想には物語がおもしろかった、ということも訴えているつもりである。
逆に文章は下手でもおもしろい作品はあると思います。それも結構な数で。むしろ、うまくない文章でありながらおもしろいと感じさせることがその作品のおもしろさの証明であろう。だからといって、本編がうまくない文章だけどおもしろいと比較して些かおもしろさに欠けるということではない。
(取扱説明書や数式の幾つかに、うまい・間違いのない・シンプルな文章・表現・象徴でつまらないものはないかと問われると返答に困ります。いつか、そこいらまで範囲を拡張して「文章だけうまい何て現象の有無」について整理して考えたい。)
日常に死神の出てくることはタイトルから想像できる範囲であると考えるが、その設定はフィクションとして特別なものではないだろう。それだけに物語独特な死神像を受け入れる主人公と同じ気持ちで読者が納得するため、それを過不足なく伝える文章のうまさが大変武器になっている。
私の文章力では感想をうまく伝えられない。
ただ、いろんな問題がうどんカフェを中心に気持ちの持ち方で解決されていく。踊りの名人と称される(た?)九嵐さんが絶妙なタイミングでストーカー化した元カレの青年を諭すように元カノの心境を話しかけたり、ピンポイントな客引き?とセットで強引な坂道にたまごを転がしたりして、死の匂いが漂う双方からその匂い消しを実践していく、希子や亜吉良の時同様に。
ただし、希子の問題はまだ解決されない。それでも、出てしまった結果を変えることができない事実をソフトランディングで受け入れるべきを知り、自らに何かを課すような行為からの脱却をする気になってくれたようで、課すというのは罰のようみえて楽な選択だったりする(希子はそのことは分かっている)し、恐ろしいの真意に実感が持てたからと言い換えてもよいが、月太朗をぎゅっとするなど前向きな姿がみられ、今後の展開が楽しみ。
そうだ、急に前を向いたわけでもなければ、進み具合も遅々としていたりする複雑な心情があるのだが、これらを丁寧に描写している。この丁寧にもかかわらずすっと頭に入ってくる文章がうまさを感じさせてくれているに違いない。
YA! ENTERTAINMENTのサイトで三杯目のweb連載が!!!
ただでさえ、個人的な感想を書きなぐっているのですが個人的な出来事も以下、書いちゃいます。
講談社・BOOK倶楽部の大リニューアル祭
YA! ENTERTAINMENT
【プレゼント名】
『死神うどんカフェ1号店 一杯目』サイン本(5名)のプレゼントに当選しました(超嬉し!)。
モチッと、書きます、きっと。
"→♂♀←"「オススメ」のインデックス
死神うどんカフェ1号店 一杯目 (YA!ENTERTAINMENT) | |
石川宏千花 | |
講談社 |
文章がうまいなぁ、というのが読後真っ先の印象。おもしろさ(もちろん悲哀な表現を含んだお話の出来の良さの類も含む)がなくて、文章だけうまい何て現象は個人的にはないのでは?と考えているので、この感想には物語がおもしろかった、ということも訴えているつもりである。
逆に文章は下手でもおもしろい作品はあると思います。それも結構な数で。むしろ、うまくない文章でありながらおもしろいと感じさせることがその作品のおもしろさの証明であろう。だからといって、本編がうまくない文章だけどおもしろいと比較して些かおもしろさに欠けるということではない。
(取扱説明書や数式の幾つかに、うまい・間違いのない・シンプルな文章・表現・象徴でつまらないものはないかと問われると返答に困ります。いつか、そこいらまで範囲を拡張して「文章だけうまい何て現象の有無」について整理して考えたい。)
日常に死神の出てくることはタイトルから想像できる範囲であると考えるが、その設定はフィクションとして特別なものではないだろう。それだけに物語独特な死神像を受け入れる主人公と同じ気持ちで読者が納得するため、それを過不足なく伝える文章のうまさが大変武器になっている。
私の文章力では感想をうまく伝えられない。
ただ、いろんな問題がうどんカフェを中心に気持ちの持ち方で解決されていく。踊りの名人と称される(た?)九嵐さんが絶妙なタイミングでストーカー化した元カレの青年を諭すように元カノの心境を話しかけたり、ピンポイントな客引き?とセットで強引な坂道にたまごを転がしたりして、死の匂いが漂う双方からその匂い消しを実践していく、希子や亜吉良の時同様に。
ただし、希子の問題はまだ解決されない。それでも、出てしまった結果を変えることができない事実をソフトランディングで受け入れるべきを知り、自らに何かを課すような行為からの脱却をする気になってくれたようで、課すというのは罰のようみえて楽な選択だったりする(希子はそのことは分かっている)し、恐ろしいの真意に実感が持てたからと言い換えてもよいが、月太朗をぎゅっとするなど前向きな姿がみられ、今後の展開が楽しみ。
そうだ、急に前を向いたわけでもなければ、進み具合も遅々としていたりする複雑な心情があるのだが、これらを丁寧に描写している。この丁寧にもかかわらずすっと頭に入ってくる文章がうまさを感じさせてくれているに違いない。
YA! ENTERTAINMENTのサイトで三杯目のweb連載が!!!
ただでさえ、個人的な感想を書きなぐっているのですが個人的な出来事も以下、書いちゃいます。
講談社・BOOK倶楽部の大リニューアル祭
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【プレゼント名】
『死神うどんカフェ1号店 一杯目』サイン本(5名)のプレゼントに当選しました(超嬉し!)。
モチッと、書きます、きっと。
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