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明星の誓い_覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚　むらさきゆきや　ファミ通文庫

	覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚 (ファミ通文庫)
	むらさきゆきや
	KADOKAWA/エンターブレイン

　現時点では文才の欠片も感じさせないバスティアンはロランドから言葉を託される。
読書大好きレジスのせいで冒険小説書く気満々保持状態にならなければ起こらなかったことだろう。
また、マルバラはエリーゼの志を知り、ハイブリタニアの平和を託す。

　設定（生まれ）があまりにもベタなペアは物語の中心を覇剣の皇姫と読書家に任せているかもしれないが
物語の端・国の人口を最も占めている人々の本心に晒されながら二国の平穏に邁進するのだろう。

　ところでである、赤髪紅瞳な男（の子）にしか関心がない父親のせいで
バラバラ気味なラトレイユ、バスティアン、アルティーナ、（オーギュストの意を汲む）フェリシアであるけれど、
ベルガリア帝国への献身と言う点で似た者同士で互いを思いやる兄弟姉妹で健気
（であるとバスティアンの行動からですら感じてしまう程に）。

ちょっと(？じゃない)立ち読み（期間限定？）に敬意を表せているかは分かりませんが
いつも通りなレジスがアルティーナに見出される経緯が分かる『～前夜～』、
どうしようもない位追い詰められたフェリシアに差し伸べれる手はー『銀の皇女オーギュスト』と
併せた小綺譚はとてもお買い得だと思います。

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