俳優としての生活_ある小さなスズメの記録_第二章 クレア・キップス 文藝春秋
9月(A.D.1940)の大空襲、任務から帰宅するや否や呼びかけると返事があり! 壊れた籠の上も下も危険な状態だったがブランコに乗って爆風の難を逃れたようで無事を確認。空き家に引っ越し、しばらくすると猫を連れた親戚と同居することになったので七月生まれは二階の一室へ(、ドア半開き事件以降、鍵もかけられ固く閉じられたドア)。
市民防衛隊の仕事にいくとき、七月生まれも連れて行き、みんなが退屈しているときは慰問をやってもらう案が閃く。早速、芸を教えると飲み込みも早く、いろいろな防空監視所や不安を感じている人々の家、休養センターなどに連れて行き喜ばれ、特に子供たちからは大歓迎(、ガスマスクを嫌がる子供さえも七月生まれのイエスズメとゲーム出来る約束でマスクを積極的に付けるようになったりと命を守るエンターテインメントの遂行)。
相互の関係性において名前など必要がないくらい意思疎通が叶っていた(一対一の関係だった)が慰問など通し、第三者のために名前があった方が利便性が高い状況になっており、なんとなく雌かなと思っていたのでクラリッサっという名前にするつもりでいた(姉妹感覚ってところかな)。
ところが1941春も過ぎ、換羽すると美しい小鳥に、立派な雄であることが判明。クラリッサ案を聞いていたせいだろうか子供たちはクラレンスと呼び始め、定着。
読んだ本が心に沁みると登場したキャラなどの名称を己の関わる何かに命名したくなる。
本書読了後であれば、鳥に限らない様々な生き物、美しい音を奏でる楽器でもいいな、賢機能なスマホとかも(実際に名付けるかの是非は兎も角)候補の対象範囲になる。
さて、2020秋に本書同様に気になっていた「アレックスと私」が早川書房から文庫で出版されたので手にするとクラレンスという文字が。映画・邦題「素晴らしき哉、人生!」(1946)に出てくる二級天使の名前だそうだ(、このレビューを書いている段階でも12月という絶好の機会であるにも関わらず、同映画未視聴。また、というか、まさか石森章太郎の二級天使も未読である事実がこのタイミングで重くのしかかってくる・・・とは・・・、気を取り直して)。
欧米圏で羽にまつわるクラレンス、クラリッサの昔話の類があるのかもと調べたものの領域狭き我がアンテナではよく分からじ。分からじついでに綴りなどについて未確認であることも告白しておく(、気を取り直してするわからじ報告、ついで告白ではないなあ)。しかし、少なくとも日本に伝播する際に二冊の書籍においてクラレンスという同じカタカナ表記が現れたのは紛れもない事実。また、書くのも野暮だが翼を持たない二級天使と先の章の拾い子に登場するイエスズメの雛に共通項を感じずにはいられない。
r575:クラレンス戦禍の子供名付け親
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9月(A.D.1940)の大空襲、任務から帰宅するや否や呼びかけると返事があり! 壊れた籠の上も下も危険な状態だったがブランコに乗って爆風の難を逃れたようで無事を確認。空き家に引っ越し、しばらくすると猫を連れた親戚と同居することになったので七月生まれは二階の一室へ(、ドア半開き事件以降、鍵もかけられ固く閉じられたドア)。
市民防衛隊の仕事にいくとき、七月生まれも連れて行き、みんなが退屈しているときは慰問をやってもらう案が閃く。早速、芸を教えると飲み込みも早く、いろいろな防空監視所や不安を感じている人々の家、休養センターなどに連れて行き喜ばれ、特に子供たちからは大歓迎(、ガスマスクを嫌がる子供さえも七月生まれのイエスズメとゲーム出来る約束でマスクを積極的に付けるようになったりと命を守るエンターテインメントの遂行)。
相互の関係性において名前など必要がないくらい意思疎通が叶っていた(一対一の関係だった)が慰問など通し、第三者のために名前があった方が利便性が高い状況になっており、なんとなく雌かなと思っていたのでクラリッサっという名前にするつもりでいた(姉妹感覚ってところかな)。
ところが1941春も過ぎ、換羽すると美しい小鳥に、立派な雄であることが判明。クラリッサ案を聞いていたせいだろうか子供たちはクラレンスと呼び始め、定着。
読んだ本が心に沁みると登場したキャラなどの名称を己の関わる何かに命名したくなる。
本書読了後であれば、鳥に限らない様々な生き物、美しい音を奏でる楽器でもいいな、賢機能なスマホとかも(実際に名付けるかの是非は兎も角)候補の対象範囲になる。
さて、2020秋に本書同様に気になっていた「アレックスと私」が早川書房から文庫で出版されたので手にするとクラレンスという文字が。映画・邦題「素晴らしき哉、人生!」(1946)に出てくる二級天使の名前だそうだ(、このレビューを書いている段階でも12月という絶好の機会であるにも関わらず、同映画未視聴。また、というか、まさか石森章太郎の二級天使も未読である事実がこのタイミングで重くのしかかってくる・・・とは・・・、気を取り直して)。
欧米圏で羽にまつわるクラレンス、クラリッサの昔話の類があるのかもと調べたものの領域狭き我がアンテナではよく分からじ。分からじついでに綴りなどについて未確認であることも告白しておく(、気を取り直してするわからじ報告、ついで告白ではないなあ)。しかし、少なくとも日本に伝播する際に二冊の書籍においてクラレンスという同じカタカナ表記が現れたのは紛れもない事実。また、書くのも野暮だが翼を持たない二級天使と先の章の拾い子に登場するイエスズメの雛に共通項を感じずにはいられない。
r575:クラレンス戦禍の子供名付け親
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