→♂♀←_no.34_2014:笑ってお料理

笑ってお料理 平野レミ　ちくまプリマー新書

	笑ってお料理 (ちくまプリマー新書)
	平野レミ
	筑摩書房

　過去にMatthew's Best Hit Recipesの2冊をお薦め（→♂♀←の前）しましたが今月のお薦め_10.2005==>01.2006で_08.2004を前提に書いたにもかかわらず、_08.2004は現在、存在していない（HPの掲示板サービス終了とともに消滅）。

　改めてレミ料理愛好家を知った記憶を辿ると20世紀、８０年代の日曜お昼TBS系『ゆうYOUサンデー!』のお料理コーナー（レミのドレミのクッキング的な名称）。短い時間で音楽しながらお喋りしながらあっというまに料理を作ってた。番組自体、テンポのよい局アナさんの番組運びで楽しかった記憶があるのですが、そこに怒涛のレミ節が絡まって料理ができるっていいなあ、と感じながらゲラゲラ笑って視聴していた、はずです。番組はあっさり終わってしまったのですが平野レミという名前を覚えておこうと思った次第（裏はとれないが、『ゆうYOUサンデー!』以前に存在の爪痕を残されていた可能性あり）。

　アレ、きょうの料理にでているのは？なんて場面もありつつ、 Matthew's Best Hit・マシューケータリングで完全再会です。以降はお見かけするのに苦労することもなくなりまして。Matthew's Best Hitの放映時は節約を心がけ自炊に勤しんでいた時期。その前はコンビニ弁当やファストフードなど濃い味付けに満足していたけど庖丁で食材を小刻みなリズムで切れる（当人比）頃には真逆に好みの味でどんどん薄味にするほどおいしさ感じるようになっていて、マシューのおばさんのお喋りに笑うだけでなく節々に出てくるお料理への考え方に頷けるようになっていたかなあ？。

　そう、お喋りの合間にお料理じゃなくて、お料理の合間のお喋りに料理の関する様々な情報、ご家族のこと、ご自身のことなどなどが古典落語の如く、幾度も楽しく聞いているはずなのですが、それらが活字で落ち着いて読めるのが本書。落ち着いて読めるっていうのがポイントでしょ!。

　中でも、お母様についての記述はお料理に関する姿勢の真髄を教えてくれます。だから、お母様の料理が王道であるなら、レミ料理というは定めた優先事項を徹底するために形状や時系列において掟破りを発動した邪道的一面もあるかもしれない。しかし、お手本が母譲りの真髄であるから味や栄養は目的のためには手段を選ばずでありながら、しっかり補填されている。大王道。

　お得なことに、出汁も含んだ幾つかのレシピ、旦那さんのイラスト付きです。

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