介護初任者研修・アラーム・カラオケ

今日は、介護初任者研修の日でした。

父の徘徊からずっと考えて、この研修をあきらめるべきか、仕事もやめるべきか・・・
ずっと考えていました。
朝一番に、隣のヘルパーさん（姉のような存在）に父の徘徊の件を話したところ、もったいないから受けにいくように言われました。
取り合えず、お昼は私も行くし、その後は、次女と私の姉（ヘルパーさんと同級生）にもきてもらうからと・・・

そう言って頂いたので今日は行ってきましたが、頭の中はずっとこれからのこと・・・

一人でどうすればいいのか・・・


講習が終わって、まずは今できることをしようと思い、ホームセンターへ行き、ドアが開いたらチャイムが鳴るアラームを買ってきて取り付けました。


これで、私が気がつくかどうかが問題だけど・・・


それから、今夜は娘がいたので、父を疲れさせるために父の大好きなカラオケをしようということになり、三人で遅くまで歌いました。
ほとんど父が歌っていたのですが、認知があるのにこの歌唱力はなんだ？？？
音程がずれないし、こぶしはコロコロまわるし、高音はでるし？？？
久しぶりのカラオケだったので驚きです。
父のすきなこと、してあげないといけないなあとつくづく思いました。


これでゆっくり寝てくれればいいのですが・・・

初めての徘徊・・・

日曜日の午前3時半

父の声が

「ねえさ～ん、ねえさ～ん」

飛び起きると隣で寝ているはずの父がいません。またトイレに起きて家の中で迷っているのかと

「じいちゃんどこ～？」

「ええっ～？　　ねえさ～ん、ねえさ～ん」


ん？　　外？


慌てて外へ行くと父が・・・

「じいちゃん！！　夜中に何しよん？早く家の中に入りな」


「あれ？　さくらか？」

「そうよ！」

「ありゃあ、家かぁ？」

「どしたん？　どこ行ってたん？」

「どこって、上へ上へ歩いて・・・森浦へいっきょった。」

「何しに？」

「鯉買いに・・・おかしいなあ？？？」


父はパニック状態だったと思います。
半分正気だから、どうしてここにいるのか自分で自分がわからないみたいで。


見ると裸足でした。

雑巾を暖めて足を拭いて、やっとベッドに入ったものの

「わしは、おかしい。ここは家か？」

「そうよ、いつも寝てる部屋よ」

「ここがよその家に思えてならん。おかしいなあ、おかしいなあ」


何度も何度も眠りにつくまで自分の家かどうかを確認するんです。


夜中に外に出たのが初めてだったので恐くて・・・


もし、私が起きなかったら父は外で凍死していたかもしれない。
家に帰ってくれたからよかったものの、もしかしたらどこへ行ったかもわからなくなっていたかもしれない。

そう思うと、恐くて、悲しくて、不安で・・・


どうしよう・・・

どうしよう・・・