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【書評】単複論!(競馬最強のハンドブック)

2014-05-07 00:28:03 | 読書ノート



単複論! (競馬最強のハンドブック)
境 和樹
ベストセラーズ


ある程度競馬に精通した者が、必ずと言っていいほどぶち当たる馬券的な方法論の躓きを果たしてこの本は無事に解消してくれるものなのかというと、それはそこまで達しているという内容ではない。しかし、単純な必勝への導きというような軽さはなく「単複論」という筆者の単勝と、特に複勝への頑固なまでの信念は、繰り返し書かれる「3連単」馬券への批判から読み取れる。つまり人気薄の馬の単勝と複勝を1レースに1点ずつ購入していけば、的中率とその回収率のバランスが保たれるというところを、3連単の不確実性と比較しながら、その単複馬券の優位性を説いていくものだ。

3連単とはどういった馬券なのか?

なるほどとてつもなく偶発性の特徴を持った3連単をコンスタントに的中させるには、いくら点数を買えばいいのか。どれだけの投入金額が必要なのか。3連単馬券こそがお金持ちの馬券であると、3連単を少ない点数で当てようとしている傲慢さを自覚している私自身にはその疑問はとうの昔に頭の中に焼印を押されている疑問符ではあるので了解済みなのだが、そこで単勝と複勝への自分からしたら一種の回帰みたいなものへの導きに「人気薄」という条件を付与して複勝の思いがけないリターンの美味しさという実際の的中例でその賞味を、読む者に誘いかける。

じゃあ、その「人気薄」の期待値の高い馬をコンスタントに炙り出すにはどうしたらよいのか。血統をひとつの方法としてその解釈を述べているのだが、その当たりのオリジナルティに欠けたところの部分が際立ってしまっているのは残念というよりも、むしろそこらへんの穴馬探しはオリジナルじゃないんだよというのは読む者に先に宣言しているところもあって、そこは決して突込みどころではないのだが、ただ「常識破り」というよりも、実はかなり常識的な血統解釈であるのは私の認識で、ここで言っても決して過言にはならないだろう。それは確かに一昔前では常識破りだったかもしれないが、今ではかなりオーソドックスでもあってそれは亀谷さんや水上さんの血統を誰にもわかりやすく普遍的な位置づけに貢献してきた功績が私なんかするとかなりすごい仕事だなとつくづく思ってしまっているのは、この本の内容ではそこにしか思いが至らないことが残念という意味で、それを超えるものは?とつい期待してしまう自分の我がままな性分が無い物ねだりで反省ばかりなのだ。

さて肝心のこの書評の結論として、人気薄の炙りだしはどうしたらいいかという方法の記述はともかくとして、複勝が2.5倍以上の馬を単勝2,000円と複勝4,000円を買い続けるというスタンスは有効だと思うし、第4章の「ガチンコ激論!」は面白く読めて、それぞれ馬券賢者達から言いたい放題に語られる馬券的な講釈は筋が通っていて参考になるし、この本を読む価値があるのかといえば間違いなく読む価値はあると思っている。

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第19回 NHKマイルC(GI) 東京芝1600m
【断然人気ミッキーアイルに一体何があったのか・・・】
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過去10年で10番人気以下が3頭も勝利しているように、キングカメハメハ、ラインクラフト、ディープスカイと言ったクラシック級が参戦しない年の同レースは波乱決着がほとんど。そして、今年もまさにそのパターンに当て嵌まる。

デビューから5戦全てマイル戦、4勝2着1回とホボ完璧な戦績だけでなく、圧倒的なスピードの違いを見せつけているミッキーアイル。当然、ココでも主役となる1頭ではあるが、決して突出した存在であるとは言い切れない。なぜなら、左回りは未経験、直線の長い府中マイルは逃げ切り勝ちが非常に難しいコースだからだ。その他にも「実は…」とココでは言えないような不安を抱えているという話も。死角は十分に存在するのだ。

そんな中、密かに盛り上がっているのが○○○○○○○○○。「ジョッキーがエラくこの馬のことを高く評価してくれていてね。ココ最近は都合で乗れなかったんだけど、『乗れるならぜひ』と言ってくれたくらいなんだ。僕らもまだ奥がある馬だと思っているし、ココでも色気は持っているんですよ」と某厩舎関係者。この馬が波乱のキーホースとなりそうなムードがプンプンと漂う。

この情報馬を含めた超高配


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