セイナルボンジン

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エクソシスト

2014-05-30 19:46:00 | 映画

ホラー映画の食わず嫌いを無くそう計画。
『エクソシスト』より、カラス神父を描いてみました。

エクソシスト
1973年 ウィリアム・フリードキン監督作品
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悪魔に取り憑かれた少女・リーガンを救うため、2人の神父が戦いを挑む…というお話。

言わずと知れた、ホラー映画の歴史的傑作。


超面白かったです!
さすがに特撮やショックシーンは時代を感じる部分もありましたが、人間ドラマがものすごく緻密に描かれていて、全くダレることがありませんでした。
神を信じられなくなった男が、再び信仰を取り戻し、少女を救うために命をかける姿は正に男泣き映画です。

リーガンの異変が、中盤まで超常現象による物とは思われず、病院で辛い検査を受け続ける展開は今見てもリアルですし、とうとう万策尽きて悪魔払いにすがる母親の追い詰められた表情には鬼気迫る物がありました。

鬼といえば、監督のウィリアム・フリードキンは、容赦のない鬼畜な演出で伝説を作った人。スタジオで突然ショットガンをぶっ放し、皆が恐怖に慄いた姿を撮影したり、素人の神父をビンタして泣かせて芝居させたりと、1番悪魔なのはあんたじゃないのか、というほどの徹底ぶり。

DVDには監督のコメンタリーが入っていたのですが、これがまた面白かったです。淡々と、ひたすら作品の解説をするのですが、
「リーガンの家庭環境が本人の心理に与えた影響と超常現象の関係」や、「登場人物の家族関係や生活ぶり」、「映像に持たせた意味」など、映画を考え抜いて計算し、作りあげた様子が、理路整然と語られていました。
なるほど伝説を作るほどの完璧主義者なんだなあと感じた次第です。


自分には、日本のジメッとしたホラーよりも、西洋系のドライなホラーの方が性に合うような気がしました。

次は「オーメン」かな(笑)