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劇団ひとりじゃないよ!チョウ・ユンファだよ!
男たちの挽歌Ⅱ
1987年 ジョン・ウー作品
元マフィアの服役囚・ホーは、警察から偽札製造組織摘発の
協力要請を受ける。最初は渋るホーだったが、
警官である弟・キットが捜査に関わっていることを知り、承諾する。
偽札組織のボス・ルンは、ホーの旧知の仲だった。
だが部下の裏切りに会い失脚、
さらに愛娘を殺されたことで精神崩壊。
ホーたちの助けを得て、ニューヨークに逃亡する。
完全に廃人と化したルンだったが、「1」で死んだ主人公グループの一人、
マークの双子の弟であるケンの助けを得て、どん底から這い上がる。
一方、ホー兄弟は互いを思うがゆえにすれ違い、キットが悪の罠にはまり…
男の友情と義理と人情をコッテリ描きつつ、
外道どもは大銃撃戦と爆発で木端ミジンコ!!
…というお話。
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ノワール映画特集では必ず見ようと思っていた
ジョン・ウーの「男たちの挽歌」シリーズ。
第一作、ポスターやジャケットのビジュアルから
てっきりチョウ・ユンファが主役だと思っていたのですが、
実際に見たら軽くハゲたおじさんが主人公で驚きました(笑)
一通り観たのですが、やはり一番好きなのは「2」です。
話の完成度では1に劣る・・・
というか、1のヒットを受けて急きょ作られた作品なので、
整合性もクソもあったもんじゃないのですが。
前作で壮絶な死を遂げた人気キャラ「マーク」を再登場させるため、
「生き別れていた双子の弟(チョウ・ユンファの2役)」を出すという
まさかの力技に度肝を抜かれましたよ、ええ…
しかし、ひたすらクドく熱過ぎる展開が、理屈など吹き飛ばす
訳の分からないパワーを生み出していて素敵です。
いんだよ、細けぇことは!(By平松伸二)
終盤のアクションは、常軌を逸したパワフルさです。
主人公サイドが血まみれのズタボロになりながらも、
悪党どもをバッタバッタとぶっ飛ばしていく様は燃えます!
昔の『宇宙戦艦ヤマト』のごとく、
どんなにやられてボロボロになっても
決して致命傷にはならず、最後は見事逆転勝利、という構図がまさに自分好みです(笑)
全てにおいて男くさく、やり過ぎな内容を、
様式美と悲壮感に溢れた「男の美学」として描ききった傑作です!
ちなみに、シリーズで次に好きなのは「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」かなあ。
シリーズと言っても、前出の『Ⅰ』『Ⅱ』とは別のお話なんですけどね。
ユンファ演じる明朗快活なヒーロー(テキーラ刑事っていう役名は何なんだ)と、
潜入捜査官のトニー・レオンの哀愁漂うキャラクターの絡みが印象的、という真面目な感想も吹き飛ぶくらい
全編にわたって凄まじい銃撃戦と爆破が繰り広げられ、景気よく人が死にまくる大傑作。
DVDの日本語吹替えで見たら、5分に1回檜山修之の断末魔
(すごく目立つ)が聞こえてくるというカオスな展開に爆笑しました。
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