セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

八つ墓村

2011-02-15 00:22:32 | 映画
1977年の映画『八つ墓村』で、32人殺しの多治見要蔵役を演じた、山崎努。
ベテランの名優も、若い時は色々チャレンジしていたのですねえ。

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『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』で興味を持った俳優を見てみるその4。
沖田艦長を演じた山崎努の出演作、『八つ墓村』(1977年)を見ました。
作品を選ぶのに「極力ヤマトと違う役柄」という縛りをつけていたら、ここまで真田さん以外、全員殺人犯になってて笑いましたwww

大地主の跡取りとして村に呼び戻された青年(ショーケン、若ッ!)の周りで、奇怪な連続殺人が起こる。その背後には、村に伝わる落武者伝説と、青年の父親が28年前に起こした惨劇があった…というお話。


凍り付いて画面を凝視する以外、為す術のない2時間でした・・・

自分が「金田一」に抱くイメージとして、「舞台背景はホラー、本筋はあくまでクールなミステリ」というのがあったんですが、この映画はガチのホラーでした。
チョンパされた田中邦衛の生首が、ピューンと飛んで行って村人の腕に噛み付くあたりで、私はもうどうしたらいいのかわからず途方に暮れました…(お化け苦手)

山崎努演じる最凶の殺人鬼・多治見要蔵が、白塗りメイクに懐中電灯をくっつけ、凶器を手に満開の桜の下を疾走する場面は、強烈なインパクトをもって本作のメインビジュアルとなっています。事件の本筋とは関係ないのに!
大虐殺以外の振る舞い一つ一つをとっても、一滴の赤い血も流れていないんだろうなぁという見事なモンスターっぷりです。台詞を一言も喋らないのが余計不気味。だめだコイツ人間じゃねえ!!

個人的に、この映画で一番気に入ったのは、渥美清が演じる金田一耕助でした。
昔の「金田一」は全部石坂浩二がやってるもんだと思ってたら、この映画では寅さんでビックリですよ。
麦藁帽子をかぶり、その辺の農家のおじさんみたいな顔をしてひょっこり現れるのですが…嫌味のない、庶民的なインテリジェンスに癒されます。他が怖すぎるだけに。寅さんとは全く違う、キレモノのキャラクターを好演してました。


日本映画史に残るホラーミステリの大ヒット作として、自分としては、お金をかけて観る価値はあったと思います。
今度見るときは、絶対夜中に一人で見ないようにします(笑)

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