ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ワールドウォーZ

2024年10月21日 | なつかシネマ篇


なぞのウィルス感染によって滅亡の危機に陥った世界を救う元国連職員(ブラピ)の活躍譚。なにせZ(ゾンビ)に噛まれてからわずか10数秒で感染Zに変身して生身の人間を襲いだす超強力ウィルスのため、コロナウィルスのようにワクチンを何回も打ってマスクをしていればとりあえず大丈夫....なんて悠長に構えていたらたちどころに感染Zに大変身してしまうのである。

映画を見ていて一番違和感を覚えるのが、現在あらゆる紛争の種を世界中にバラまいている、国連、WHO、そしてイスラエル(女性兵士)がいいもんとして登場する点である。国連に所属しながら世界各地で危ない仕事に関わっていた主人公のジェリー(ブラピ)。コロナ禍の時は賄賂を拠出していたC国の手先となって、根拠のない「安全」を連呼していたWHO、そして、認知症バ◯デンと無能ハ◯スの無策をいいことに、鬼の居ぬ間にイランとヒズボラに大打撃を与えておきたいイスラエル。

この三悪組織、トランプやロバート・ケネディJr.に言わせれば、ウクライナ政府をはじめとする世界の政府転覆事業で大儲けを企んでいるジョージ・ソ◯スのバックアップを受けているに違いない。私は思うのである。すでにうなるほど金を持っているハンガリー系ユダヤ人であるソ◯スが、なぜそこまでリスクを背負って悪事に手を染める必要があるのか、腑に落ちないのである。保守系論客などに言わせれば、ソ◯スが左翼の過激派だからということになるのだが、そんな一銭にもならないイデオロギーのため、巨費をわざわざ投じているとはとても思えないのである。

おそらくソ◯スの属するDS一派が、LGBTQやフェミニズムを盛り上げ、グローバリズムの名の元に政情不安化必至の不法移民をあえて大量に各国に受け入れさせているに違いなく、コロナのような未知のウィルスが流行した際には、待ってましたとばかり治験もすんでいないワクチンを公的機関に圧力をかけて認可させ、国民接種を義務付ける。さらに、ロシアやイスラエルのナショナリズムに火をつけ紛争をけしかけるような真似をバレバレでしでかす根拠とは一体何なのか。

イスラエルが築いた防護壁をZたちが積みかさなるようによじ登り首都テルアビブの街になだれ込んでいく様は、ガザに引き続きレバノンのアラブ勢力一掃を企むネタニエフ政権への、仕返しとして起こり得る最悪の事態さえ予想させる。左脇腹に飛行機の破片が突き刺さったブラピ演じるジェリーを、この映画は地球を救うために現れた(聖痕を受けた)救世主イエスとして演出している。まさか、弾道ミサイルがイランからバンバン撃ち込まれている最中、旧約聖書に書かれているとおり、(ソ◯スを含むすべての)ユダヤ人は救世主を待ち望むほどおめでたくはないだろう。

カーボンニュートラルや環境保護を是とするDSの究極目的は、なんだかんだいっても世界人口の削減にあるのではないか、ということなのである。合計100億の人間を養えるほど元々地球は豊かにできていないのではないか。反出生主義こそ人類生存のための正しい道筋で、そのために一番の障壁となる“ナショナリズム”をまずは破壊すること。それが彼らにとっての最重要課題なのではないだろうか。その人口削減対象の中に偽善者ぶったDSメンバーが含まれていないことが一番の問題なのであって、この映画のジェリーのように生け贄を自ら進んで差し出せば、保守と呼ばれる人々だってある程度柔軟な姿勢を見せてくると思うのだが、どうだろう。

ワールドウォーZ
監督 マーク・フォースター(2013年)
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