
映画監督のサム・メンデスと再婚してからというもの、脱ぎップリの良さが近年富に増しているケイト・ウィンスレット。バックスタイルのヌードにはかなりの御自信がおありのようで、20歳も年下の童貞君相手に読後セックスを繰り返し、その裸身を惜しげもなくさらけ出しているのだが、実際そそられるかどうかは好みの分かれるところだろう。ともあれ、女盛りの30半ばから60過ぎのおばあちゃんまでを一人で演じたウィンスレットは、本作品での演技が認められオスカー主演女優賞に見事輝いている。
実はこの映画の原作を10数年前に読んだことがあり、世界的ベストセラーになったわりにはちんけなオチにがっかりした記憶だけがあったものの、ナチスがらみのどんよりと曇ったストーリーの中で、服役中のハンナのために主人公マイケル(レイフ・ファインズ)が朗読テープを吹き込むハイライトシーンはなかなかの盛り上りを見せている。しかし、終身刑とハンナがひた隠しにするある秘密を秤にかけた場合どちらが重たいのかと問われれば、この映画の主人公と別の意見をもつ人もきっと多いことだろう。
青年時代のマイケルがアウシュビッツを訪れたり、ハンナを告発するユダヤ人(レナ・オリン)を美化したりするいつもの反ナチス親ユダヤ的演出もこの程度であれば許容範囲。同日に見た『トランスフォーマー』の出来があまりにもヒドかったので、リベンジ?のつもりでつい続けて見てしまったのだが、マイケル学生時代の法学部教授役で登場していたブルーノ・ガンツの渋い演技に感じた懐かしさも手伝って気分転換にはなった1本である。
愛を読むひと
監督 スティーヴン・ダルドリー(2008年)
〔オススメ度

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実はこの映画の原作を10数年前に読んだことがあり、世界的ベストセラーになったわりにはちんけなオチにがっかりした記憶だけがあったものの、ナチスがらみのどんよりと曇ったストーリーの中で、服役中のハンナのために主人公マイケル(レイフ・ファインズ)が朗読テープを吹き込むハイライトシーンはなかなかの盛り上りを見せている。しかし、終身刑とハンナがひた隠しにするある秘密を秤にかけた場合どちらが重たいのかと問われれば、この映画の主人公と別の意見をもつ人もきっと多いことだろう。
青年時代のマイケルがアウシュビッツを訪れたり、ハンナを告発するユダヤ人(レナ・オリン)を美化したりするいつもの反ナチス親ユダヤ的演出もこの程度であれば許容範囲。同日に見た『トランスフォーマー』の出来があまりにもヒドかったので、リベンジ?のつもりでつい続けて見てしまったのだが、マイケル学生時代の法学部教授役で登場していたブルーノ・ガンツの渋い演技に感じた懐かしさも手伝って気分転換にはなった1本である。
愛を読むひと
監督 スティーヴン・ダルドリー(2008年)
〔オススメ度


