雑居空間
趣味のあれこれを、やたらめったらフットスタンプ




 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年6月27日放送の第25話は「命短し、コイせよ乙女!」 です。



 山吹家の昼食風景。今日のメニューはラーメンです。英三郎もいるし、雪子と月子は制服じゃないし、日曜日ですかね。
 しかしながら、英三郎と恵は不自然な姿勢で、お互い背中を向けてしまっています。特に喧嘩をしたわけでもないようですが、結婚して18年、お互いの顔を見るのに飽きてしまったので、見ないようにしているのだとか。月子は「要するに、倦怠期だ」なんて冷静に言ってますけど、子供に対して堂々と宣言するようなものでもないですし、子供からしてもたまったもんじゃないですよね。
 しかしこの二人、元々喧嘩が絶えなかったところをお酉様の力で仲直りしているはずなのですが……。喧嘩じゃないからノーカンなのかな?
 そこへ、サイレンが鳴り響き、「火事だー!」と叫び声が上がります。どんぶりを持ったまま、慌てて外に飛び出す月子と花子。英三郎と恵も、避難しなきゃとか、通帳はどこかとか、慌てて立ち上がります。そんな中、雪子だけは一人、落ち着いてラーメンを食べているのは流石ですね。

 月子と花子が外へ出てみると、手回し式のサイレンを鳴らしながら、玄関前で叫んでいたのはフライドチキン男。こうすれば三姉妹が出てきてくれると思ったそうですが、三姉妹以外に、近所の人たちまで出てきそうなもんですけどね。まあ、映像では月子と花子しか出てきていないようですけど。
 フライドチキン男の用件は、妖怪・イモリ男が出現したと言うもの。イモリ男は未だ恋を知らざる少女の前に現れ、恋をさせるのです。これだけ聞くとロマンティックな感じもしますが、さにあらず。イモリ男は少女たちに、一度も恋をしたことが無いなんてまともな女の子ではないと吹き込み、それがまるで人間としてあるまじきことだと信じ込ませ、劣等感に叩き込みます。そして、最初に見た相手に恋をしてしまうと言う、イモリの黒焼きでできたほれ薬を頭からふりかけて、イモリ男に恋させてしまうのです。
 イモリ男に恋をして、不眠症や拒食症になる少女も現れています。それだけでなく、恋した少女たちを回りにはべらせ、まんじゅう屋の娘からはまんじゅうを、車屋の娘からは車を、仏具屋の娘からは仏壇を貢がせるなど、もう、やりたい放題なのです。まんじゅうくらいならまだしも、車屋の親はたまったもんじゃないですね。車って、シュシュトリアンのエピソードの中でも、トップクラスの被害額じゃないでしょうかね。
 で、改めてお酉様からの指令を伝えようとするフライドチキン男ですが、ポケットをあちこち探りますが、指令を書いたメモを紛失してしまったようです。いや、どうせ、「イモリを男を退治せよ」とか、そんなんでしょ? 別に紙なんてなくてもいいんじゃない? って、この話をしているのは花子だけで、月子はいつの間にかどこかへ行ってしまっていますね。

「何が恋よ。今の私は、色気より食い気」
 フライドチキン男の話を最後まで聞いていなかった月子は、手に持ったラーメンを食べながら、街を歩いていきます。いつまで食べてるの、それ?
「お嬢しゃん」
 そんな月子に、いかにも怪しいおっさんといった風体の、妖怪・イモリ男が話しかけます。
「あんたが噂のタモリね」
「タモリではありません! イモリです!」
 フライドチキン男から話を聞いていたとはいえ、よく初対面でわかったね。怪しいおっさんであることは確かだけど、イモリ男の外見は、一応見た目は普通の人間っぽいのにね。
「お嬢さん、あなたは恋をしたことがありますか?」
 イモリ男からお決まりのアプローチがありますが、月子は灼熱の恋をして結婚したのに倦怠期で顔を見るのも嫌だという両親を引き合いに出して、恋なんてくだらないと言い放ちます。恋のすばらしさを滔々と語るイモリ男ですが、月子はラーメンをすすりながら、「だいぶのびちゃったなぁ」などとつぶやき、まるで興味を示しません。
 そんな月子に、「これさえあればあなたも恋ができる」と、イモリ男はほれ薬を取り出します。目をつぶらせ、月子にほれ薬を振りかけようとするイモリ男ですが、そのあたりは月子も承知しており、さっと身をかわします。
 月子はその薬が本当に効くのか信用できないからちょっと試して欲しいと、イモリ男を家へ連れて行きます。ほれ薬を使って、顔を合わせるのも嫌だと言う両親に、もう一度恋をさせようという魂胆です。

 テーブルを挟んで、背中を向けながら新聞を読む英三郎に、雑誌を読む恵。わざわざそんな分かりやすい位置取りをしなくても、もっと離れていればいいのに。
 月子は両親に、この人がもう一度恋をさせてくれると、イモリ男を紹介します。これには英三郎と恵もまんざらでもない様子です。本当に、単にお互い飽きちゃったというだけで、別に嫌いだとかそういうわけではないみたいですね。
 イモリ男は英三郎と恵に目を閉じさせ、向かい合って立たせると、二人にほれ薬をぱらぱらと振りかけます。後は二人が目を開いてお互いの顔を見れば、めでたく恋に落ちるというわけです。
 イモリ男がゆっくりとカウントダウンをします。スリー、ツー……。しかしそのとき、お酉様からの指令書を見つけたというフライチキン男がタイミング悪く駆け込んできます。しかも、敷居につまづき、手前にいた恵ともつれ合うように転倒してしまうのです。
 ちょうど目を開けた英三郎の前に、フライドチキン男が。フライドキチン男に恋してしまった英三郎は、逃げるフライドチキン男を追いかけて行ってしまいました。一方、倒れた恵が頭を上げると、その視線の先にはイモリ男。イモリ男に抱きつく恵ですが、残念ながらイモリ男は、恵のようなおばさんは趣味ではないようです。そういえばイモリ男って、恋を知らない少女にばかり声をかけていたもんなぁ。こいつ、ロリコンなのか。必死に恵を振りほどいて逃げ出したイモリ男ですが、その後を恵も追いかけて行きます。

 残された月子は、床に落ちていたほれ薬を拾い上げます。そのとき、恵から逃げ惑っていたイモリ男が戻ってきて、月子からほれ薬を取り返すと、山吹家を出て行ったのでありました。
 「どうなってんの?」
 あきれた様子で月子は首をかしげますが、どこまでも他人事みたいな月子の態度こそ、疑問なんですけど……。無駄に話がこんがらがったのはフライドチキン男のせいとは言え、自分で妖怪を家を引き入れて、その結果両親が相同に巻き込まれているんですよね。ついでに言えば、このときほれ薬を奪われていなければ、今回の事件はほぼ解決したようなものだったんじゃ……。

 なんとか恵から逃げ切ったイモリ男は、まだ月子のことが諦め切れないようです。「月子、月子……」と辺りを見てみると、そこには遊歩道に腰を下ろしてラーメンをすする月この姿がありました。って、いつまでラーメン食ってるんだよ! 量減ってないし、また作り直したんでしょうね、多分。
 イモリ男は月子の背後から忍び寄ると、もう前口上はすっ飛ばして、いきなり月子にほれ薬を振り掛け、月子の前に飛び出します。
「どうだ、俺を好きになったか?」
「ええ、もうどうなってもいいわ」
 イモリ男にメロメロになってしまったかと思われた月子ですが、「おいで」と差し出されたイモリ男の手をひねり上げると、「汚い手。私と手を握りたかったら、手を洗ってからにして!」と、冷たく言い放ちます。明らかに、ほれ薬は効いていないようですね。
 「洗っていいとも!」と、公園の水飲み場で手を洗ってきたイモリ男。改めて月子の手を取ろうとしますが、今度は月子から「三千円」と、料金を請求されます。「手の握り賃、三千円くらい安いと思わない?」なんて言ってますけど、アイドルの握手会とか、いくらくらいかかるんだろう? CD1枚分と考えれば、こんなもんなのかな? 素人の女の子に払う金額とすれば高いのかもしれませんね。
 「何でこんなことに金を……」と、イモリ男も疑問に思いますが、この後握手だけで終わらずに、月子から身も心も捧げられる様子を妄想します。いずれそうなることを考えれば、多少の投資も安いもの。三千円を払い、月子の手を握ります。
 しかし月子の手を取ったイモリ男は、いきなり叫び声を上げます。「あら、何かしら、これ?」なんてとぼけたことを言っていますが、月子の手の平には画鋲が仕込まれていたのです。うーん、今回の月子、終始しれっとした態度でいるんですけど、なかなかえげつないことしますよね。
 しかしながら、「恋とは痛いものなのだ」と、あくまでもけなげなイモリ男。こいつもなかなかめげないというか、月子が自分に恋しているということを、これっぽっちも疑っていないようですね。

 恋の次の段階は、ベンチに腰を下ろして、甘い言葉をささやくこと。ちょうど近くにベンチがあったのでさっそく座ろうとするイモリ男ですが、月子は「あんんなベンチ嫌!」と拒否します。
 じゃあ、どんなところがいいのかと言えば「海の見えるところで、あなたの手作りのベンチでなくちゃ」と無茶振り。「恋人ならそれくらいしてくれるものよ」なんて月子は言いますけど、それを受けてのイモリ男の微妙な表情がいい味出してますね。ここまでのところ、月子がかなりやりたい放題やっているので、悪役であるイモリ男に若干同情してしまいますよ。



「なんで俺が大工さんしなきゃなんないんだよ」
 ぼやきながらも、イモリ男はどこぞの作業場で、木材を切ったり、削ったり、組み立てたり、ペンキで色を塗ったりして、ベンチを作っていきます。その横では、月子がまだまだラーメンをすすっています。どれだけ食べるつもりなんだよ。
 そんなこんなで、ようやくベンチが完成。真っ白いベンチの背もたれに、花のアーチと、巨大なピンクのハートマークがついています。「ステキ」と月子が腰掛けるその横に、どこからとも無く現れた花子が、月子同様ラーメンを食べながら腰掛けます。だからこのラーメン推しはなんなんだ。
 花子が邪魔で座れないイモリ男。花子にどこかへ行くよう促しますが、花子はどき賃三千円を請求します。恋や愛がなくても生きていられるけど、お金が無くちゃ生きていけないもんね。
 花子の言葉に呆れるイモリ男ですが、ここでまたまた、花子がいずれイモリ男に恋するという未来を妄想します。とすると、多少の投資はやむを得ません。イモリ男は花子に三千円を支払い。どこかへ行ってもらいます。

 さて、ようやく月子と恋をささやく準備が整いました。しかし月子は大きな声で、「で、何の話をするの?」とわめきます。それにもめげずになんとか話をしようとするイモリ男に対し、月子はどこからともなく新聞を取り出すと、「カンボジアの情勢はどうなるのかしら?」とお堅い話題を取り出します。当時のカンボジア情勢って、長く続いた内戦が終結して、選挙が行われた直後だったんですよね。シハヌークとか、ポル・ポトとか、ニュースではよく耳にしていましたけど、具体的に何が起こっていたのかは、恥ずかしながらよく理解はしていなかったんですけどね。

 そんな月子の態度に業を煮やしたイモリ男は、いろいろすっとばして、月子にキッスを迫ります。しかし月子はそれを制止して、「あなた、女の子にほれ薬をふりかけることしかできないの? 他には何にもできないんだ」と、イモリ男のプライドを攻撃します。こういうのに案外弱いイモリ男は、ほれ薬だけで無く、タイムトリップもできると自慢します。すると月子も、タイムトリップができたなら、キッスしてあげると約束してしまいます。
 そこへ花子が登場して月子に耳打ち。そして、その助言を受けた月子は、明治5年12月31日にタイムトリップして欲しいとリクエストします。花子に「本当にできるの?」なんて煽られ、「バカにするな!」と激高するイモリ男ですが、実はタイムトリップは非常に危険な術なのです。もし失敗したら、世界が爆発するのだとか。え? 世界ごと? それ、やばくない?

「世界よ、明治5年12月31日、大晦日になーれ! じんとこどっこい、じんとこどっこい、じんとこどっこい。蹲踞の構え!」

 ドカーン!
 タイムトリップの術をかけようとしたイモリ男は、爆発して黒こげになってしまいました。術は失敗したけど、爆発したのはイモリ男だけで、世界は無事だったみたいですね。やれやれ。
 術に絶対の自信を持っていたイモリ男は、タイムトリップに失敗したことにショックを受けます。なぜタイムトリップが失敗したかと言えば、明治5年12月31日というのは存在しないから。花子によれば、明治5年から6年にかわるとき、日本の暦は陰暦から太陽暦に切り替わりました。その調整のために、明治5年は12月2日までで、その翌日から明治6年1月1日になったので、明治5年には大晦日が存在しないのです。勉強になりますね。

 月子と花子の態度に、どうもほれ薬が足りないと感じたイモリ男。改めて二人に、ほれ薬を振りかけます。両手を広げ、「さっさと俺に貢げ!」と命令しますが、月子と花子からのプレゼントは、イモリ男の両手にかけられた手錠。忘れがちですが、二人は刑事の娘。貢ぐ者と言えば、手錠しかないのです。……いや、民間人が警察で使うような本式の手錠を持っていちゃまずいんですけどね。
 しかしイモリ男はこの手錠をあっさり壊してしまいます。あれ? タイムトリップできることもふくめて、このおっさん、結構強いのかな? やってることは少女に対する詐欺とか淫行とかなんですけどね。すごい力を持っているんだけど、やっていることは低俗だというあたり、まるで妖怪・おやじ虫みたいですね。
 あらためてほれ薬を振りかけるイモリ男。しかし「ああ、恋しい恋しいイモリ男様……、と、言いたいとこだけど、なんともないわ」と、二人は平然としています。実は月子がほれ薬を拾ったときに、コショウと入れ替えていたのです。おう、いつの間にそんなマネを。

「くそー、もう許せん。俺に惚れない女は叩き殺してやりましゅ!」
 怒ったイモリ男は、変な武器を取り出します。長い棒の両端に、サツマイモと、ジャガイモが取り付けられているそれは、先っちょが芋の形をした銛、すなわちイモリです。
 ギャグみたいな武器ではありますが、本気で襲い掛かってくるイモリ男に、変身前の二人は防戦一方。逃げ惑いながら、工事現場のような場所へと移動していきます。
 月子がなんとか背後からイモリ男を押さえている間に、花子がバルミラクルで雪子を呼び出します。ちなみにこのとき、雪子は部屋で昼寝中。部屋にラーメンどんぶりが置いてあったので、火事騒ぎの後、イモリ男が家に来たときもずっと、部屋で一人、ラーメンを食べていたんでしょうね。
 今回雪子は、冒頭のシーンからここまで、全然出番がなかったのですが、それは雪子役の田中規子が修学旅行で沖縄に行っていたからのようです。前回の次回予告にある、「あれ? 雪子おねえちゃんは?」「「え? 沖縄?」」というやり取りは、実はそれを表していたのです。

 ようやく雪子が到着し、三姉妹はシュシュトリアンに変身します。

「乙女盛りに命をかけて」
「風に逆らう三姉妹」
「花と散ろうか、咲かせよか」
「「「有言実行三姉妹、シュシュトリアン!」」」

「古人曰く、『恋は曲者』」
 「恋はさもすばらしい物のようにもてはやされているけど、それは幻想」なんて、月子は言いますけど、すばらしいばかりではないというのは正しいとしても、幻想とまで言うのはちょっと酷くない? 花子の「私たち少女はそれを知っています。だからめったなことで恋はしないのです」も、幻想だから、じゃなくて、幻想なことも多いから、くらいにしておいてもらえないでしょうかね。それなら、たまにある幻想ではない恋に燃え上がる、とか、それっぽく繋げられるんですけど。
 まあ、いずれにしろ、ほれ薬を使って少女たちに貢がせようというイモリ男の所業を許すことはできません。シュシュトリアンはイモリ男へ襲い掛かります。

 イモリを振り回すイモリ男はなかなか強敵で、芋で腹を突かれたり、そのまま投げ飛ばされたり、シュシュトリアンもかなり苦戦します。やっぱり、意外と実力者ですよね、こいつ。
 しかし、月子の腹パンがイモリ男に炸裂した隙に、雪子と花子がイモリを奪い取ることに成功。そのままイモリをイモリ男へと投げつけます。イモリ男がイモリを拾おうとしたとき、月子が紅のバトンを振るってイモリを操り、逃げるイモリ男をつつき回します。最後は積んである資材の上に跳んで逃げたイモリ男に対して、シュシュファイナルが炸裂。爆発が起きて資材の上からイモリ男が転落してしまいます。
 シュシュトリアンに取り囲まれたイモリ男は、観念したようです。「どっこいどこちん、どっこいどこちん……」と、怪しい呪文を唱えて、ほれ薬の効果を解消し、これで一件落着ですね。

 山吹家では、フライドチキン男を追い回していた英三郎が正気を取り戻します。フライドチキン男を抱いていたことによる吐き気をこらえながら後ずさると、そこには同じく正気を取り戻した恵がいました。
「久しぶりにお前の顔を見ると、やっぱりいい女だねぇ」
「また恋をしましょうか」
 しばらく顔を合わせていなかったのが良かったのか、二人はお互いのよさを再発見。うーん、ちょっと距離を置いてみるというのも、たまになら良いってことなんですかねぇ。
 あんまり関係ないけど、キッチンにかかっているホワイトボードに、「夏が来ると気だるくなるぅ…… スイカが食べたいね! かき氷が食べたいね! そうめんが食べたいね!」と書かれています。書いたのは三姉妹でしょうか。まだ梅雨明けはしていませんけど、最近は蒸し暑く、夏もすぐそこまで近づいていますね。冷たいもの食べたい。

 そこへ三姉妹が帰ってきました。フライドチキン男に、結局お酉様からの指令はなんだったのかと問い詰める花子。指令の中身は、「イモリ男が月子に接近するから、気をつけよ。そして、恋をしたフリをして、撃退せよ」。月子に接近とか、恋をしたフリをしてとか、なんか、ずいぶん具体的な指令だなぁ。
 もっとも、それは既に解決済み。っていか、冒頭でも突っ込みましたけど、イモリ男の話をした段階で、指令なんてほぼ伝わってるようなもんなんですけどね。

「あのー」
 そこへやってくるイモリ男。いつも妖怪系はシュシュファイナルで消滅させるくらいの勢いで退治しちゃうことが多いのですが、今回はほれ薬の効果を消す必要があったから、命だけは助かっているんですよね。
 イモリ男は、月子に質問があってやってきたのです。
「あなたが夢見る恋って、どんな恋でしょうか?」
「それはね……」

「赤丹だ!」
 座布団をはさみ、イモリ男と対峙する月子。月子が夢見るのは、恋はこいでも、コイコイなのです。
「猪鹿蝶でい!」
「四光でい!」
「五光でい!」
「コイコイ!」
 五光を決めた後でもさらにコイコイするとか、どれだけすごい手になってるんでしょうかね。月子はコイコイでも、イモリ男を容赦なく粉砕してしまいました。
 このオチも実は前回の次回予告で触れられているんですよね。でも、コイコイって、女子中学生でも知っているくらい、般的なゲームなのかなぁ。いわゆる「花合わせ」は私も子供の頃からよく遊んでいましたけど、コイコイとかおいちょかぶってギャンブルと親和性が強いから、あんまりこどもが遊ぶようなものではないと思うんですけどね。



[次回予告]

「円山公園のお花畑まで来てください。花山愛子。愛する誠さんへ」
 終わってしまったはずの愛が、時を越えて、今よみがえる。
 次回、有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「妖怪魍魎と写真の美女」。いつもとちょっと違います。お楽しみに。
 恋するって、そんなにステキなものなの?


コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« 有言実行三姉... 記事一覧画像一覧フォロワー一覧フォトチャンネル一覧 有言実行三姉... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。