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 実際にプレイしていたのは3月くらいなのですが、ファミコンのRPG「天地を喰らう」(カプコン)をプレイしました。






「天地を喰らう」ストーリー

時は後漢(昔の中国の王朝)、今から役1800年ほども昔、建寧元年のことです。力の弱まった後漢王朝の打倒をめざして、張角を中心に髪を黄色い巾でたばねた「黄巾賊」が各地で内乱を起こしました。
人々は不安と恐怖の中、「いつか誰かがこの乱れた世の中を立て直してくれるにちがいない」。そう願いながら毎日を送っていました…。
こういう時代を背景に、この乱れた世の中を救おうと三人の男達がたち上りました。
一人は、前漢景帝の血をひく劉備玄徳、そして劉備の国を想う心にひかれ義兄弟の契りを交わしたいずれ劣らぬ猛将関羽雲長と張飛翼徳。
三人は正義の心に燃え、平和の世を取り戻すために立ち上がり、同じ志を持つ武将を仲間に加えながら「黄巾賊」に戦いを挑みます。激しい戦闘の末、ついに劉備ぐんひゃ張角を討ちとりますが、これで乱世が終わったわけではなかったのです。これから先、劉備軍にどんな戦いが待ちうけているのでしょう。それはあなたがその目で確かめて下さい。
「生まれし月日はことなれど、願わくば同年同月同日に死することを望まん!」
これを桃園の誓いといいます。

「天地を喰らう」取扱説明書より




 本作は本宮ひろ志の漫画「天地を喰らう」を原作としたRPGです。要するに、三国志をモチーフとしたマンガですね。

 原作の方はKindle Unlimited で全巻読めるので確認してみたのですが、三国志モチーフとは言えかなり独創的な設定になっていて、序盤から劉備と諸葛亮が龍に乗って天界へ行ってすごい力を得たり、黄巾賊を裏で操っているのが魔界の幻鐘大王とかいうヤツだったり、ファンタスティックな展開となっております。
 ついでに言うと全7巻と短めなので、董卓が死んだ後、ちょこっとオリジナル展開に突入し、俺たちの戦いはこれからだエンドみたいになっています。

 本作には原作にある天界などの要素は無く、まあまあ普通の三国志演義っぽくなっています。ただ、ストーリー展開はそれなりにオリジナルなものになっていますけどね。





 主人公は劉備玄徳。二人の義兄弟・関羽と張飛を従え、乱れた天下を治めるために立ち上がります。



 劉備が生まれ育った村からスタート。母親に送り出される様はちょっとドラクエ3にも似ていますね。



 システムはドラクエライクな、オーソドックスなRPGに近い感じです。







 メイン3人の能力値。関羽と張飛は武力だけで言えば最強クラスです。ただ武装が弱いので、序盤はそこまで圧倒的な戦力と言うわけでもありません。
 また、本作ではいわゆるHPが兵士数で表現されています。関羽も張飛も兵士数はそれ程多くなく、油断していると結構やられてしまいます。



 外を歩ていると、敵から襲撃を受けます。左側に並んでいるのが味方、右側に並んでいるのが敵になります。
 宋仁と宋勇は最初の村で仲間になる人で、原作にも仲間として登場します。敵にいる程遠志は黄巾党の将ですね。

 双方の兵士数が表示されるので、戦略は立てやすくなっています。
 基本的には、攻撃するか、策略を使うか、退却するかですかね。策略は敵を攻撃したり、能力値を上げたり下げたり、兵士を回復させたり、まあファンタジー系のRPGで言う魔法みたいな存在です。ただし、軍師を立てることで、その軍師が覚えている策略を使えるようになるというシステムなので、軍師によって使い勝手が変わってきます。



 戦闘が終了すると、経験値が入り、一部の武将はレベルアップします。
 レベルアップするのは劉備、関羽、張飛、趙雲など、一部のメイン武将だけです。それ以外の武将はレベルアップせず、能力値は固定です。
 なので、レベルアップしない武将はストーリーが進むにつれて、より強い武将と入れ替えていかなくてはなりません。



 武将を仲間にするには大きく2種類の方法があります。

 一つは、話をして仲間になってもらうこと。史実通りというか、三国志演義で劉備の仲間になる武将は大体このパターンです。仲間入りするにあたり、いろいろと条件が付くこともあります。



 もう一つは、戦闘で勝利した後で仲間に引き入れる方法。その場合、相応の金や名馬を支払う必要がありますが、(全員ではないものの)本来劉備の仲間になるはずのない武将も仲間にすることができます。この画面は、董卓配下の李儒をなかまにするところです。

 このような形で仲間にした武将は、以降、敵として出現することはありません。





 黄巾党の張梁の城を攻撃。劉備の戦いは始まったばかりです。





 で、クリアしました。

 いわゆる謎解き的な部分はほとんどなく、ほぼ一本道で進行していきます。基本的には目の前に現れる敵をガンガン叩き伏せていけばOKです。
 アイテム探しとか、武将探しとかの要素は一応ありますけどね。諸葛亮を仲間にするのは大変だった……。サマルトリアの王子なんか比じゃないくらいに。

 ただ謎解きが少ない分、途中から戦闘がだんだんきつくなっていきます。終盤の戦闘、特にボスクラスがしんどいというか、非常に面倒くさいです。
 何が面倒くさいって、終盤の敵は当然兵力が多くなっていくのですが、数万人の兵力って、削るのに結構時間がかかるんですよね。それなのに、終盤のボスクラスには兵力を全回復させる「完復の計」を使う武将がいるんですよ。何ターンもかけて削った兵力を一発でポンと回復されちゃったら、たまったものではありません。
 仕方がないので敵の策略を無効にする「策免の計」を使うのですが、この効果が数ターンで切れちゃうもんだから、地道にかけ直していかなくてはなりません。使える数にも限りがあるので、結局派手な策略は使えずに、策免の計をかけながらちびちび兵力を削るという戦い方にならざるを得ないのです。



 蜀軍だけでなく、いろんな武将を配下にできるのも本作の魅力の一つかもしれません。ただ、実質的にはほとんどの武将は実戦に投入することは無いんですよね。
 せっかく最大64人も仲間にできるのに、パーティーに入れられるのは7人までですから、大体はレギュラーから外れてしまいます。限られた数名の武将以外はステータスが固定なので、使えない武将は全く使えないのです。
 最強クラスの武将なら短い間でも起用することはありますが、中途半端な武将は「野良で出会うと面倒だから」と言う理由で仲間にして飼い殺しというのが悲しい現実です。本作に、適材適所という言葉はありません。



 話は割とテンポよく進行するし、三国志が好きならそれなりに楽しめるとは思います。
 ただ昔のゲームの悲しさで、ゲームバランスは必ずしも良いとは言えません。理不尽と言うほどではありませんけれどね。

 続編として、「天地を喰らうII 諸葛孔明伝」もあります。こちらも、そのうちにプレイしたいと思います。





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