T&Tのソロアドベンチャー「傭兵剣士」をプレイ。
これ以降、「傭兵剣士」のネタばれを含んでいます。ご注意ください。
<現在の状況>
名前:レイン・デシンセイ
種族:人間 役割:盗賊
経験点:0
経験レベル:1
体力度 14/14
知性度 15
幸運度 11
耐久度 11/11
器用度 14
魅力度 8
速度 9
個人修正 +4
金貨:10
武器:ブラジオン(3+0)
防具:レザーアーマー(6)
装備:暖かい衣服と背負い袋、食料(1日)
現在重量:280+金貨
あたし、レイン・デシンセイ。16歳。駆け出しの冒険者やってます。
剣士を雇いたいっていう魔術師モンゴーの噂を聞きつけて、モンゴーの塔の前までやってきました。いや、前回はちょっといろいろありまして、まだ塔の前までやって来ただけでして、3パラグラフでやられちゃったわけなんですけど……。
まあともかく、塔の入り口が見当たらないので大きな声で呼びかけてみることにします。
「ごめんくださーい」
すると壁の一部が横滑りして開き、背の高い、緑のローブを来た人が出てきました。この人がモンゴーかしらん。「黒のモンゴー」とかいう割に、緑のローブなんて着込んでるのね。
「ふむ、おまえならやってくれそうだな。わしがモンゴーだ。入ってきたまえ。お茶でも飲んで体を温めるがよかろう」
おっと意外にも優しいお言葉で。魔術師の言葉なんてそうそう信じられるものでもないんですけど、ともかく一服させてもらうことにしました。あら、このお茶おいし。
で、依頼内容なんですけど、もともとこの塔は「赤の魔術師」から購入したものだそうなんですけど、いろいろと忙しくてこの塔の地下の地図をもらえなかったみたいなんです。地下の構造くらいモンゴーさんが本気を出せば調べられるんですけど、モンゴーさんも忙しくてそれどころではない。そこで代わりにあたしに探検してきて欲しいと、そういうわけなのです。
報酬は、もし別の出入り口を発見できたのならば中で見つけたものは全てあたしのもの、もし別な出入り口を見つけることが出来なかったのならば見つけたものの半分をくれると、こういうわけです。中に何があるかはわからないのですが、魔術師の塔の地下なわけですから、それなりのものも期待できるんじゃないでしょうかね。
それからそれから、モンゴーさんいわく、地下では普通の毒は効かないだろうとのことで、5回分の分量がある地下でも通用する特殊な毒を貰いました。でもあたしの武器って鈍器なんで、毒を塗っても意味無いんですけど……。
と思いきや、モンゴーさんは武器まで用意してくれていたのでありました。ほんと、至れり尽せりですわ。魔法の斧と魔法の剣の2種類なんですけど、斧はあたしが使うには重た過ぎるので、剣を貰うことにしました。これは攻撃力サイコロ4個に加えて、8点の防御力までついています。さらにたとえあたしの手を離れたとしても「助けよ!」と叫べばまた戻ってくるとうスグレモノなのです。
あたしは早速さっき貰った毒をこの剣に塗りたくります。なんつーか、もうブラジオンなんて使ってられないね。
更に装備も幾つか用意してあるみたいなので、資金の都合で買えなかった麻のロープを3mと、ふくらはぎまでのブーツを頂くことにして、ようやく地下に潜る準備が完了しました。
地下への入り口は補強された木の扉。ここをノックすればいつでも開けてくれるそうですが、あたしはちゃんと別な入り口を見つけてそこから返って来ますよ、と。
火のついたたいまつを受け取り、モンゴーさんの幸運を祈る言葉を背に受けながら、あたしは地下へと続く通路に足を踏み入れたのでありました。
通路は北へ3メートルほどのくだり階段になっていて、その先は扉で終わっています。
つとつとと階段を下り、扉に聞き耳を立ててみると、向こうからはいやらしいげっぷの音が。そしてその後にくすくす笑いが聞こえてきたかと思うと、しーんと静まり返ってしまいました。なんじゃ、こりゃ。
ともかく扉を開けてみると、部屋の中央には背の低い、醜い、赤い目をした小さな人影が。こいつ、“岩悪魔”だ。よくわからないけど、ルーン文字が刻まれている樽に寄りかかっています。
「こんちは」
悪い人じゃなさそうなので、ちょっと挨拶してみます。すると向こうも一応は友好的に応じてくれました。
彼の名前はシックス・パック。どうやら道に迷ってしまったみたいなんです。彼はこの洞窟内で“空にならない”魔法のビヤ樽(このルーンが刻まれたやつだ)を見つけたんだけど、モンゴーさんに取り上げられるのが恐くてそこの入り口からは出たくないみたいなんです。
で、彼はすぐそこの入り口からは出られないので、一緒に別な出口を探そうと提案してきました。
それはあたしの目的とも合致してるんで、特に断る理由も無し。ちと酒臭いけど……、一人でこの洞窟を探検するのはやっぱり危険だし、道連れは多いに越したことはない。
あたし達はお互いに助け合い、宝物は公平に分け合うという誓約をかわしました。シックス・パックは樽からビールを一杯飲むと、あたしにも勧めてきました。
ガブ、ガブ。
あんまり酒は強くないんだけど、まあこれくらいのビールならなんとか……。
そして、あたしが入ってきた扉とは反対側についている北の扉を開け、今度こそ探索開始となるのでありました。
扉の先は岩壁の部屋。あたし達が入ってきた南の扉を含めて、東西南北4箇所に扉がついています。
シックス・パックが扉のにおいを嗅いだところ、東と西の両方に行きたがっているみたいです。
うーん、特に判断基準も無いし、とりあえず西の扉を開けてみましょうか。
そっと覗き込んでみると、その部屋の中は真っ暗です。あたしはモンゴーさんから貰ったたいまつに火をつけます。
バタン。
部屋の中に入ると、後ろで扉が勝手に閉まります。
中にいたのは真っ白な体をした巨大な動物。両腕が箒のように地面についていることから名づけられたという、"ほうき拳”です。ほうき拳はどんどんと地面を叩くと、こっちに向かって突進してきます。
あたしも剣を構えて応戦、と思ったのですが、あたしよりも先にシックス・パックが興奮して突進して――足を滑らせて、2回ほど宙をくるくると舞い――床の上でのびてしまいました。なにやってんのよ、あんた。
必然的にほうき拳の目標はあたし一人。しょうがない、シックス・パックの分まであたしが戦いましょうか。
今度こそあたしは剣を構え、ほうき拳に斬りかかります。
ボカ、スカ。
む、こいつ割と強いわ。攻撃力はあたしより上。だけど、あたしのレザーアーマーと魔法の長剣の防御をくずほどじゃない。うーん、最初に塗った毒が無駄に拭われちゃったよ。
でも、しばらくしたら寝転んでいたシックス・パックが起き上がってきて、あたしに加勢してくれました。よしよし、2vs1になればこっちのもの。あっさりとあたし達はほうき拳を蹴散らします。
ふうと一息ついて部屋の中を検めてみると、汚らしい木の箱が見つかりました。まあ当然こういうのは開けてみるものなのですが、箱の中から赤い埃が舞い上がり、あたしの全身を包み込むではありませんか! どうやら不運なことに(そう、あくまでも不運だったから、なのよ)罠が作動してしまったみたいです。
この埃のせいで、あたしが持っていた武器も防具も全部ダメになってしまいました。どうやらモンゴーさんから貰った魔法の長剣はなんともないみたいですけど……。
どうやら箱の中にあったものもいろいろパーになっちゃったみたいなんですけど、一応中から真珠一粒だけは確保できました。……コラ、シックスパック、笑ってんじゃないよ! あんただってさっきドジ踏んだでしょ!
この部屋にはこれ以上は何も無いみたいです。あたし達はドアが4つある部屋に戻ることにしました。
あー、くやし。
(つづく)
<現在の状況>
名前:レイン・デシンセイ
種族:人間 役割:盗賊
経験点:48
経験レベル:1
体力度 14/14
知性度 15
幸運度 11
耐久度 11/11
器用度 14
魅力度 8
速度 9
個人修正 +4
金貨:10
武器:魔法の長剣(必要体力9、攻撃力4+0、防御力8、重量点120)
防具:
装備:暖かい衣服と背負い袋、食料(1日分)、麻のロープ(3m)、ふくらはぎまでのブーツ、毒(3回分)、真珠(140G)
現在重量:242+金貨
シックス・パック
攻撃力:4+18
防御力:12
耐久度:20/20
毒は効き目が無い
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