雑居空間
趣味のあれこれを、やたらめったらフットスタンプ




 社会思想社刊、スティーブ・ジャクソン著のゲームブック「さまよえる宇宙船」をプレイ開始。これ以降、ネタばれ満載ですのでご注意を。



 あたし、レイン・デシンセイ。宇宙船トラベラー号の船長やってます。が、今ちょっとのっぴきならない事態になっております。
 航行中にトラベラー号の推進機関が故障しちゃって、ブラックホールとして知られているセルツィア空間に飲み込まれ、そのままどことも知れない別次元の並行宇宙に飛ばされてしまったのです! 現在位置も、帰る方法も、一切わかりません。うーん、どうしよう。
 元の宇宙に戻るため、あたし達の放浪記が始まったのです。



現在の状況

船長:技術点8、体力点23
科学官:技術点11、体力点19
医務官:技術点9、体力点23
技官:技術点8、体力点24
保安官:技術点7、体力点18
警備員1:技術点12、体力点18
警備員2:技術点12、体力点17

船:武器力点9、防衛力点14
運点11



 赤い惑星トラックス。ここは戦乱の惑星だとか。
 あたしは科学官と警備員1を伴って、地表にビーム着陸しました。

 そこは無人の街路。あれ? 人口の多そうなところを選んで着陸したはずなんだけどなぁ。人が少ないのはどこかに隠れているだけかもしれないけど、建物などには随分ほこりがつもっている。
「お客人」
 突然話し掛けられて、あたし達は飛び退った。そこにいたのは白いローブをまとった人。
「もう何年もよそから人が来たことはない」
 そんな感じよね、この荒れようは。
 あたしはとりあえず、この星で要職についている人に話しを聞けないか尋ねてみました。その人はちょっと考え込んでいたんだけど、ビューという音とともに、突然その異星人が倒れちゃいました。ちょっと、ちょっと、何よ、一体!
 振り返ると、発砲したのはうちの警備員1。話を訊いて見ると、この異星人はこっそり銃であたしを狙っていたって言うんだけど……。本当に狙ってた? 科学官も気がつかなかったって言うし……。
 ともかくこの異星人を助けられるかどうか、トラベラー号に転送することに。大丈夫かしらん。
 で、ともかく探索を続けようと思ったのですが、すぐに船から、あの異星人が到着していないと通信が入ってきました。え? なに、なに? さっきからどうなってるのよ、もう。わけわんないので、異星人に関しては転送係りにまかせて、ともかく探索、探索。

 通りを進んで角を曲がると、突然銃声が! フェーザー銃じゃなくて、もっと古臭い銃の音だよ。あたしは2人に伏せろと命令して物陰に隠れた。
 でも、警備員1と、今度は科学官も、何で伏せていないといけないのか分からないって顔してます。やがて、警備員1がおもむろに、銃弾の中を平然と立ち上がっちゃいました。その内に銃声も止み、あたしも立ち上がったけど、2人ともなんか変な目であたしを見ています。
 うーん。さっきから何か変なのよねぇ。問題は、変なのがあたしなのか、それとも科学官や警備員1なのか、なんだけど……。

 あたし達は少し先にあった大きな建物に入ることにしました。そこは図書館みたいです。幸いコンピュータ制御されているみたいなんで、適当にこの歴史を検索してみることに。すると、新しい情報でも数年ほど前のもので、やっぱり最近は禄に星として機能していなかったのかな。
 と、天文学のファイルを調べていた科学官が、ワープの可能性を持つブラックホールの星区の情報を見つけてきました! もしかしたら帰れるかもしれない! 受け付けにあった新聞を持って、トラベラー号に帰還します。新聞を言語研究室にまわして、次の星を目指そう!



 今後は右舷2.3光年のところにある小さな星団に進路をとります。
 で、そこへ向かって進行している最中に、言語研究室からトラックスでみつけた新聞の解析結果が出てきました。どうもトラックスでは、科学技術を推し進めていく派閥と、自然に回帰しようという派閥との争いがあったらしいのです。で、発展派が幻覚剤を開発したのですが、その存在が回帰派にばれて、宇宙に廃棄することに同意したのですが、事故で大気圏内で爆発してしまい、惑星中が幻覚剤の影響下に落ちてしまったようです。
 えーと、ということはトラックスでの出来事はみんな幻覚の作用だったのかなぁ。ブラックホールの情報も信用できない可能性が高いかもしれません。うーん。

 それはさておき、星団の近くまで航行してきました。
「船長! 前方に流星雨です。このままだとまっただなかにつっこみます!」
 出しぬけに航宙士が叫びました。まずいよ、まずいよ。
「防衛幕展開!」
 ちょっと避けられそうにないので、防衛幕を張ってとにかく耐えます。
 ズガーン、ズガーン、ズガーンと、何発か船体に命中しましたが、被害はそれ程ひどくはなかったみたいです。やれやれ。

 ようやく星団の探査、と思ったものの、今度は食料係から報告が。なんでも冷凍庫の一つが故障してしまって、残りの食料がわずかに2日分となってしまいました! ああもう、次から次へと問題ばかり。帰り方もそうだけど、食料も見つけないと……。

 星団をスキャンしてみると、生命がいそうなのは緑の惑星と青い惑星の2つ。えーと、とりあえず青い方に着陸を試みます。
 青い惑星は表面が全て水に覆われていて、水中に生命が存在しているみたい。あたしは科学官と警備員1を連れて、ビームで着陸してみます。
 水の惑星に降り立つと、そこは当然水の中。トラベラー号に連絡を取ろうとしますが、水に漬かって通信機は使えません。あたし達は見知らぬ惑星の海中で、溺死しました。

 いきがポーンとさけた。なべの下がらがら。

(おしまい)

 いや、理屈はわかるけど、このデッドエンドはちょっと納得いかないものが……。


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