社会思想社刊、イアン・リビングストン著のゲームブック、「運命の森」に2回目の挑戦中。
以下、「運命の森」のネタバレがあります。ご注意ください。
あたし、レイン・デシンセイ。19歳の冒険者。旅の途中でたまたま出くわしたドワーフのビッグレッグさんの遺志を継いで、ダークウッドの森からドワーフの“戦いのハンマー”を見つけてくることになりました。無事ダークウッドの森を抜けたんですけど、目的のハンマーは見つからず。ヤズトロモの塔まで戻って、もう1回捜してきます。
<現在の状況>
技術(9):9
体力(21):18
運(9):8
食料:6
金貨:17
持ち物:ツキ薬、静けさの薬、聖なる水、光の指輪、するするロープ、木の笛、銀の矢、鉄の籠手(戦闘時サイコロに+1)、手裏剣
道中手に入れたお金を使って、ヤズトロモから万能薬と飛び跳ねブーツ、力の腕輪、水の探し棒、ニンニク玉を購入。よーし、今度こそどうにかしてやる。
そういえば前回、カラスからの助言を無視して進んじゃったんだよね。今度はカラスの言うことを信用してみようかな。
あたしは森に入ると、突き当りを東へ、そしてカラスがとまっていた標識があるところを北へと進む。
すると、前の方から何かぶつぶつ喋っているのが聞こえてきた。こっちへ向かってくるみたい。一応あたしは剣を抜いて用心する。
前からやってきたのは2匹のホブゴブリン。こいつら、あたしの顔を見たとたん、問答無用で襲い掛かってきた!
ボカ、スカ。
ちょちょいとやっつけて、あたしはホブゴブリンの持ち物をあさる。金貨3枚と「しんちゅうのフルート」、「ネズミの骨で出来たネックレス」と……、げ、「うじ虫のわいたかた焼きパン」もあるけど……。どうしよう。一応持っていこうかなぁ。やだけど。
パンを袋の中に入れて厳重に縛り付けると、あたしはまた北を目指す。
道を歩いていると、左手に大きな穴が。ちょっと覗いてみると、奥のほうへとなだらかに下っているみたい。あたしはちょっと好奇心を刺激されてしまったので、そこを降りてみることにしました。
その穴の中には、なんだか知らないけど、妙にぬるぬるした物が大量に付着している。ああもう、気持ち悪いなぁ、って、うわぁぁぁぁぁ……。
いててて。ぬるぬるに足を滑らせて、転がり落ちちゃった。って、転がってる場合じゃない。あたしは剣を手に取ると、ばっと立ち上がる。そこにいたのは巨大なスティングワームだ。
ボカ、スカ。
ちょっと喰らっちゃったけど、何とか撃退。
周囲を捜してみると、こいつにやられちゃったらしい冒険者の骨と、その人の持ち物らしいザックがあった。誰かは知らないけど、あなたの分まであたしが生を謳歌しましょうと、ザックを探ると金貨4枚に透明な液体が入った小瓶が。まあ毒でもないでしょうと、ゴブゴブ飲み干す。あれ? 特に何にもないのかな?
ま、とりあえず元の道に戻ろうかしらんと剣を手に取ると、何か力がみなぎってくるみたい。これ、あの薬の力かな?
ともかく、あたしは穴から這い出して、また北への道を進みます。
だんだん木々がまばらになってきて、道も少し広くなってきたみたい。と、右手の奥にまたまた洞穴があるのを発見。もう、しょうがないなぁ。あたしは慎重に洞穴を覗き込む。
そこにいたのは巨大なオーガー。そして、木製の檻の中に小さな怪物が囚われているみたい。うーん、どうしよう。オーガーって強そうだしなぁ。
そうだ! あたしは近くにあった岩を手にとって、オーガーに向かって投げつけた。これでどうだ。
しかししかし、岩はオーガーを大きく外れて向こうの壁へ。あれ? あーあ、気づかれちゃったよ。ま、しょうがないか。あたしは剣を手にとり、オーガーに立ち向かう。
ボカ、スカ。
さっきの薬の効果もあり、なかなかタフな奴だったけど、思ったよりもあっさりとオーガーを倒す。
すると、檻の中の小さな怪物が、ギャーギャーとうるさくわめきだした。あー、うるせー。なんなんだ、こいつは。
あたしはその怪物をよく見てみる。ゴブリンだね、こいつ。そして首のところには黒光りする棒がぶら下がっている。これってひょっとして、ハンマーの柄?
あたしは慎重に檻の鍵を外す。するとゴブリンは、金切り声を上げてあたしに突進してきた!
ボカ、スカ。
あたしは軽くゴブリンを一蹴すると、黒い棒を調べてみる。それは黒檀で出来ていて、すみに引っかいたような跡がある。さらに反対側には、Gの文字が刻印されている。
やった、これ、やっぱり戦いのハンマーの柄だ!
あたしは柄をザックにしまうと、ウキウキした気分で洞穴を出た。
あ、なんかさっきの薬の効果が切れたみたいだ。
さらにずんずん進んでいくと、いきなり足が上に引っ張り上げられる!
何? 何?
あたしはさかさまになりながら今の状況を考える。あー、あれだ。ケモノを捕まえるための罠にひっかかっちゃったんだ。というわけで、今あたしは足にロープを引っ掛けられて、木の枝からさかさまに宙吊りになっているのだ。うわ、はずかしー。
運試しをする。コロコロ。3。運良く剣は鞘の中に収まっているので、剣でロープを切って脱出に成功した。
あー、酷い目にあった。ま、あんまり気にしてもしょうがないか。あたしはまるで何もなかったかのような顔をして、再び北を目指す。
道の左側に、ツタが木の上からぶら下がっているのを見つけた。木の上には台があって、ツタを使って登っていけそうな感じ。
でもね。今までは無駄にいろんなところに首を突っ込んでたんだけどね。
あの、これは“冒険者の勘”ってヤツなんだけど、さっきハンマーの柄を見つけたばっかりじゃない。たぶん、ハンマーの頭は、もっと遠いところにあると思うのよね。しかも、おそらく川の北側じゃないかともおもうわけなのよ、勘だけど。
なもんで、しばらくは安全運転というか、あんまり危険には首を突っ込まないようにしていこうかなと思うわけですよ。
だからこういったのは全部無視します。
その先は十字路。ちょっと迷ったけど、とりあえず西へ。その先は北と南に分かれていたけど、南へ行ってもしょうがないので北へ。その先はまたまた分かれ道。北か西か。うーん、今度は北にしよう。
道の右手にハゲタカの群れが見えるけど、これも無視。
すると次第に周囲の草が短くなってきて、のぼり坂になってくる。そして前方に、川が見えてきた。ようやく半分くらい来たみたいね。
川は浅いみたいだけど、ちょんちょんと渡っていけそうな踏み石が川の中に点々としている。
よーし一丁やりますか。と、石を踏んで川を渡ると、意外とあっさり渡りきることに成功。あれ? なんか拍子抜け。
道はさらに北に続いているんだけど、あたりが暗くなってきたので、ここでキャンプすることにしました。これは怪物どもに襲われるパターンなんだけど、かといって休まないわけにもいきません。あたしは焚き火を起こすと、剣を抱いたまま眠りについた。
(つづく)
<現在の状況>
技術(9):9
体力(21):10
運(9):8
食料:6
金貨:12
持ち物:ツキ薬、万能薬、静けさの薬、聖なる水、光の指輪、するするロープ、飛び跳ねブーツ、力の腕輪、水の探し棒、ニンニク玉、木の笛、銀の矢、鉄の籠手(戦闘時サイコロに+1)、手裏剣、しんちゅうのフルート、ネズミの骨で出来たネックレス、うじ虫のわいたかた焼きパン
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