tvkでは今日最終話が放映されたんですが、2週間遅れで12話の感想などを。
第12話は「7人目の魔女見習い ~のんちゃんのないしょ~」。魔女になりたかったけれど、ついに叶わなかったのんんちゃんの物語。12話は13話とセットで、通常のエピソードの面白さとは別格な、違う種類のエピソードになっていると思います。テレビシリーズでいえば「ドッカ~ン!」の40話「どれみと魔女をやめた魔女」に空気が似ているかもしれません。
話の前半は魔女になりたいという共通項をもつどれみとのんちゃんの交流。のんちゃんは病気で入院中であることを感じさせないくらいに元気に振舞っています。みんなでのんちゃんのために魔法を使わせてあげる(ように思わせる)わけですが、まあその辺の描写は普通ですかね。魔法で自由に遊び回る病気の子供達の楽しそうな様子と、あくまでもみんなのために魔法を使おうとするのんちゃんのよいこっぷりが印象的です。それだけに、ラストののんちゃんのお母さんとの雪合戦は本当に悲しく、切なくなってしまいます。
ですが、私がこの話を視聴していて一番ウルっとくるのはのんちゃんがらみの箇所ではなく、実は退院してきた元気がMAHO堂を訪れたときにどれみが抱きついて涙を流して祝福するシーンです。確かにのんちゃんの死は悲しい。ただ、死は強く心に訴えかけてくるものがありますが、それゆえにドラマとしては安直なものになりがちです。しかし、死の悲しみの対極には生の喜びがあります。のんちゃんの死の哀しみと同じくらい元気の退院を喜べることで、悲しいだけの話ではなくて、希望のあるラストになっていると思います。そしてその未来へ繋がるということが、そのまま13話へとつながっていっているのではないでしょうか。
エンディングにかかったのはいつもの『ステキ∞』ではなく、『も~っと!』のED曲である『たからもの』。この話の雰囲気ならこちらで正解でしょうね。
なんかいろいろ書き残していることがあるような気がするのですが……。
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