雑居空間
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 今年の夏はクソ暑いか雨かの二択で、7月、8月はあまり出歩きませんでした。でもまあ、なんとなく涼しそうな気配も漂ってきた8月下旬に、山と言えば山ともいえるけど、山というほど山でもない、神奈川県川崎市にある生田緑地に行ってきました。



 小田急小田原線・向ヶ丘遊園駅から南にちょっと行ったところに生田緑地はあります。



 園の北側にある、長者穴口から入っていきます。



 その名の通り、ここには生田長者穴横穴墓群があります。
 金冠や勾玉などの副葬品が発掘されており、7世紀ころの豪族の墓だと考えられているそうです。



 しばらくは階段上り。標高はそれほどでもありませんし、階段の段差も穏やかですが、いかんせん体がなまっているので、この程度もややキツく感じてしまいました。いかんなぁ。



 階段を登り切ったところにあるのは飯室山。標高は80mです。
 生田緑地の北にある枡形山には枡形山城があったのですが、その北にある飯室山にはその出城があったそうです。



 近くに縄張り図がありました。



 展望台からは都心方面がよく見えます。



 もう少し行けば枡形山に到着です。標高84m。



 山頂は公園となっていて、遊具があったり、展望台があったりします。
 展望台に上ろうかと思ったのですが、展望台がオープンする前だったので、上れませんでした。

 ここから生田緑地内をぐるっと一回りしていきます。まずは北西方面へ下り、ホタルの里、ハンノキ林を巡ります。



 下ったところにある石柱群は、戸隠不動尊跡地。
 元々信州戸隠神社にあった不動尊が、後に東京の立川にある法樹院に置かれ、さらに昭和5年にこの場所に本堂が建立された際にここへ安置されました。しかし、平成5年に焼失してしまったそうです。割と最近の出来事だったんですね。、





 ホタルの里からハンノキ林へ。自然の中に設えられた歩道を歩いていきます。
 なかなか雰囲気のいい場所で、気分のいい散歩道です。ただ、思ったよりも自然豊かな場所でして、虫なんかも結構たくさん周りを飛び回っていました。

 ここからまた山を登っていきます。



 伝統工芸館とか、



 岡本太郎美術館とか、



 梅園とか、いろいろと見どころもありますが、建物系はオープン時間前なのでほぼスルーしていきます。



 このトイレがある辺りが、つつじ山。
 つつじ山は標高86mで、一応、生田緑地内の最高峰ですかね。



 トイレの上に展望台があるので上ってみましたが、木が邪魔で眺望はいまいち。



 つつじ山から東へ移動。



 ほぼ下りでしたが、あじさい山に到着。
 あじさい山は標高72m。ピークっぽくもないし、ルートもずっと下りだったし、山感はほぼゼロでした。



 あじさいやまから生田緑地の中心部へ下りていくと、中央広場に出ます。
 ここの下りは結構急だったので、中央広場から上がっていく場合はあじさい山の山感もそれなりだったかもしれません。



 中央広場の近くに、「かわさき宙と緑の科学館」があります。





 近くには、D51と、国鉄で使用されていた客車も展示されています。
 客車は中に入ることもできるのですが、時間外だったので外側から。



 これで大体、生田緑地の中を1周しました。



 行動時間は51分、移動距離は2.4㎞、累積上りは152m、累積下りは141mでした。

 山登りというほどのキツさはありませんでしたが、山登りのリハビリとしてはこんなものですかね。今考えれば、もう一回中央広場方面から枡形山に登っても良かったかとは思います。縄張り図にあった、堀切とか腰郭とか、確認しに行けば良かったなぁ。

 それから、緑地内を1周した時点でもまだ時刻は8時過ぎで、枡形山展望台をはじめほとんどの施設に入れなかったのも残念と言えば残念。岡本太郎美術館や伝統工芸館、写真には写っていないけど日本民家園とか、余裕があれば見てみたいところもそれなりにあったんですけどね。
 歩くのが主目的だったから、他のことは全然検討していなかったし、まったく予定に組み込んでいませんでした。まあその辺りは、次の機会があったら、ということにしておきましょう。



 さすがに生田緑地だけだと歩き足りないので、この後はあちこちを巡りながら東の方へと移動していきます。



 藤子・F・不二雄ミュージアムの前を通り過ぎます。



 東名高速を渡った先に、東高根森林公園があります。



 ここには弥生時代の集落跡である、東高根遺跡があります。



 ただ、広場が広がっているだけで、復元された建物などは何もありません。

 なぜか写真が残っていなかったのですが、遺跡周辺湿生植物園や古代植物園など、様々な植物を楽しむことができます。なかなか雰囲気の良い散歩コースですね。





 東高根公園の東側は緑が丘霊園となっているのですが、そこにはかつて、作延城があったと推定されています。



 作延城についての説明もあったのですが、「推定しています」、「言われています」など、あんまり明確なことは書かれていないんですよね。この緑が丘霊園は台地の先端にあって、確かに城を作るには適当な場所だと思います。



 霊園から北東へ1.5㎞ほどいったところに、久地円筒分水があります。



 ここでは農業用水の分量を巡って争いが起こったりしていたのですが、それをなくすために、決まった水量に分けるための久地分量樋が作られました。その後、昭和16年に新たに久地円筒分水が作られたわけです。



 多摩川を渡り、神奈川から東京へ。
 最後の目的地は、東京23区内にある唯一の渓谷、等々力渓谷です。



 渓谷の南側には等々力不動尊があります。



 シュシュトリアンファンとしては見逃せない、雪月花という茶屋もありました。





 南北に流れる川沿いを歩くことができます。まだ8月でしたが、それなりに涼を取ることができました。



 渓谷のそばには、等々力渓谷3号横穴という遺跡もあります。
 近くには1号横穴、2号横穴の看板もあったのですが、どこに横穴があったのかはよくわかりませんでした。



 ずっと北へ移動し、このゴルフ橋が現れると等々力渓谷も終わりです。
 等々力渓谷の南側は、少しずつ自然の中に入っていく感じでしたけど、この北側は渓谷から階段を上っていくとすぐ街になるので、ちょっと変な感じでしたね。



 軽い山登り、城攻め、古墳、街歩き、などなど、テーマがごちゃごちゃの、とりとめのないものとなってしまいました。この記事のカテゴリーも、山登りにするか、城攻めにするか、街歩きにするか、割と迷いました。
 でもまあ、とりあえず身体を動かすことが重要なんですよね。動かない癖がつくといつまでも動かなくなっちゃうけど、動き出すと毎週でも歩きに出かけちゃう。何とか習慣付けしていかないといけません。
 9月に入ってからは割と天気の悪い日が多かったのですが、最近はまあまああちこち出かけております。おかげで書くことが割と溜まっているので、ぼちぼちブログでのアウトプットも頑張っていきたいと思います。


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