行ってきました、横浜スタジアム。しかし、投打ともにちょっと物足りない試合でしたね。しかもカープが負け、タイガースが勝ったことによって、消えそうで消えなかったクライマックスシリーズ進出の可能性も遂に途絶えてしまいました。これでカープは12年連続でのBクラスが決定。うぐぅ……。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計
| カープ
| 0
| 0
| 0
| 1
| 0
| 0
| 0
| 0
| 2
| 3
| ベイスターズ
| 3
| 0
| 0
| 0
| 0
| 1
| 3
| 0
| x
| 7
|
先発の青木高は5回2/3で90球を投げ、9安打無四球6奪三振で4失点。割と早めに2ストライクまで追い込むのですが、勝負球で苦しみ、カットされたり痛打されたりというケースが目立ちました。それでも初回にいきなり3失点したときはどうなることかと思いましたが、2回にフィリップスのエラーなどで迎えた1死2、3塁のピンチを無失点で凌いだことで、一応試合を作ったといえるピッチングになったと思います。
ただ6回裏に、1死3塁からのスクイズを外して2死無走者としてから浴びた3ベースが余計でしたね。結局ここで降板となり、後を受けた林がピッチャー強襲の内野安打を打たれて1点追加。ゲーム展開を考えれば痛い1点となってしまいました。打線の援護が乏しかったとは言え、今日のピッチングは負けが付いても仕方がないものだったと思います。中継ぎよりは先発向きの投手だとは思いますが、このままでは先発6番手より上に行くのは難しいかもしれません。
林の後を受けた3番手の大島は、代打金城を打ち取ったものの、続く7回に致命的な3失点。先頭の松本を降り逃げで出塁させたのは石原の責任もありますが、中軸の内川、村田、吉村と、立て続けに痛打を浴びたのは単純に力不足でしょうかね。数年前はローテ入りも期待されていた大島ですが、篠田、齊藤と若いサウスポーも出てきています。しっかりとアピールしていかないと、これからはどんどん出番も減っていくかもしれませんね。
打線は6安打3四球で3得点。全体的にちょっと早打ちで、淡白な攻撃でしたね。痛かったのは、1番東出と2番赤松が4タコだったこと。特に東出は、先頭打者で迎えた3打席で凡退し、無死1塁で迎えた4打席目もサードライナーの併殺打と、まったくいいところがありませんでした。中軸はそこそこ打っていただけに、1、2番でチャンスメイクできなかったことが響きました。
それはそれとして、目を引かれたのは岩本ですね。試合での出番はありませんでしたが、バッティング練習では伸びのあるライナー性の打球をスタンドに放り込んでいました。あの打球なら、広いけれどフェンスの低い市民球場でもホームランを量産できるかもしれません。
1軍では打率1割台とプロの壁に跳ね返されてしまった岩本ですが、2軍では打率.274、14本塁打、45打点と、それなりの数字を残しました。今年のカープは貧打に泣かされただけに、長打力のある岩本の存在は貴重です。カープの外野陣は数こそ揃っていますが、一長一短のある人が多いので、岩本が割り込んでいく余地は充分あると思います。来年は外野のレギュラー争いに堂々と参戦していってもらいたいですね。
今日カープが負け、タイガースが勝ったことで、残りカープが全勝してタイガースが全敗しても、66勝74敗で同率。その場合は対戦勝率の高いチームが上位になるのですが、残り1試合をカープが勝ったとして12勝12敗のタイ。そうすると次は前年の順位が上であるチームが上位となるので、すなわち前年2位のタイガースが前年4位のカープよりも上位となり、カープの12年連続のBクラスが決定してしまいました。
クライマックスシリーズ進出を逃したのは惜しかったといえば惜しかったのですが、勝率5割未満での3位争いでしたし、今年のカープはどうにも弱い面が目立っていましたので、去年と比べてもあまり悔しいという思いが沸いてきません。むしろ、悔しいという思いが湧いてこないこと自体が悔しいという感じです。カープは弱かった。それを痛感させられたシーズンだったという印象ですね。
クライマックスシリーズ進出の芽はなくなりましたが、それでもまだ3試合残っています。今年の結果は残念でしたが、来年に向けて少しでも上積みを得るため、最後まで全力を尽くして戦ってもらいたいと思います。
あー、くそー。やっぱ悔しー!
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