雑居空間
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 プレイしていたのは4月くらいなんですけど、ゲームボーイのRPG「モンスターメーカー2 ウルの秘剣」をプレイしました。





ストーリー


…ある夜、ウルフレンドの空を1つの彗星が流れた。
彗星は大気の力で8つに引き裂かれ、そして大地に落下した…

 まさに大地に突き刺さった瞬間、ボンベート火山の地の底で、ゾール神は、不吉な夢を見ていた。

 彗星が頭上に降り注ぎ、光の中より現れた台座に突き刺さった剣が引き抜かれ、不死なる己の心臓をつらぬく…

 予知夢が現実となるのを恐れたゾール神は、腹心の神官、マンモン、ダイモン、カルモンの3人に、夢に現れた剣を探し出すよ言うに命じるのだった…

 その翌朝、ウルフレンド大陸の南端に位置するベング城では、守り役(お目付け役)のローランより、王女ヴィーナ姫へ彗星落下の話が伝えられる。

 この話を聞いて、ヴィーナ姫はじっとしていられるわけがない。
好奇心おうせいな姫の欲求を満たすまたとない機会だから…

 かくしてヴィーナ姫は渋るローランを強引に説得して、ダンシネインの森に落ちた彗星の落下地点の探索へと出発するのだった…

  さあ、ヴィーナ姫の冒険の旅が、幕を開けます…


「モンスターメーカー2 ウルの秘剣」取扱説明書より



 本作はゲームボーイで出たモンスターメーカーの第2弾、なのですが、ファミコン版の「モンスターメーカー 7つの秘宝」と合わせて3作目と捉えた方が正確かもしれません。



 主人公はベング城の姫・ヴィーナ。名前を変更することができますが、今回はデフォルトのまま進めます。



 また、ペットとして、犬か猫か好きな方ををお供にすることができます。

 今回は犬を選択してみました。
 ペットは直接操作することはできませんが、戦闘中に攻撃してくれたりします。パーティーメンバーとは別枠で、敵の攻撃を喰らったりしないので、何気に頼りになります。



 物語はウルフレンド大陸全土に彗星が落下したところから始まります。



 ヴィーナはお供のローランを連れて、彗星の落下地点へと向かうのでありました。



 前作までは、フィールド画面では城やダンジョンなどポイントポイントとなる地点がカード化されていて、それらが線で結ばれているという感じだったのですが、本作ではカードだけは残っていますが、それ以外のフィールドは普通のRPGっぽくなっています。
 ただ、フィールドでモンスターが出るわけではないので、本質的にはそれほど変わっているわけではありません。



 ダンジョン内は前作まで同様、伏せられたカードをめくりながら進んでいく形になります。これがやっぱりモンスターメーカーシリーズの最大の特徴ですよね。独創的で、システム的にも意味があり、個人的には結構好きなシステムです。



 戦闘も前作とあまり変わらない感じ。前衛2人、後衛2人で、これに自動でペットの攻撃が加わります。
 敵のHP が表示されるのはありがたいですね。



 クエストをクリアするごとにレベルアップするのも従来通り。
 姫であるヴィーナは最初は他のキャラよりレベルが低くてかなり弱いのですが、一気に数レベル上がったりして、次第に頼もしくなっていきます。



 ペットもレベルアップします。



 ヴィシュナスの占いにより、ヴィーナ姫には各地に落ちた彗星――魔石を集める力があると判明します。

 

 戦士ローランと、魔術師ルフィーアと一緒に、ヴィーナ姫は魔石収集の旅に出発したのでありました。





 システム的に大きく変わったのはパーティーメンバーの入れ替えですね。前作までは酒場で好きなキャラクターを雇い入れていたのですが、本作ではストーリーの進行に応じて強制的にメンバーが入れ代わります。
 固定メンバーとなることでゲーム的な面白さは減っていますが、その分ストーリー性が増していると考えれば、良し悪しはなんとも言えませんかね。
 デメリットがあるとしたら、いなくなるメンバーに持たせていたアイテムは無くなってしまうということくらいでしょうか。いなくなる直前に強い武器を装備させたりしちゃったんだよなぁ……。ま、大した問題でもありませんけどね。



 それから、魔法は魔法ギルドで使い捨てのカードを取得するのではなく、レベルアップで自動的に習得し、MPを消費して使用するようになりました。前作までのシステムで一番面倒くさかったのが魔法の取得だったので、これは良い変更だと思います。

 また、魔術師については自己魔法というものが設定され、戦闘中の「こうげき」コマンドでMP を消費することなく得意とする魔法を放つことができます。これのおかげで、消耗を抑えたい雑魚敵との戦闘中でも、魔術師が普通に活躍してくれます。
 ただし、自己魔法は固定なので、その魔法に耐性のあるモンスターと戦うときには役に立ちません。例えば、ルフィーアの自己魔法は「フレイム」系なので、炎に耐性にある敵には効かないどころかHP を回復させたりします。その場合は素直に「ぼうぎょ」するか、MP を消費して別系統の魔法を使う必要があります。



 本作では回復アイテムをたくさん持てるので、HP、MP ともにあまりカツカツにはならず、それほど苦労しませんでした。



 また、モンスターメーカーシリーズの特徴のひとつである、モンスターを仲間にするシステムも健在です。
 手持ちのモンスターの中から4匹を選んでモンスターパーティーを組んでおいて、戦闘中に冒険者パーティーと入れ替えることができます。

 でも、モンスターパーティーって上手く使えば便利なのかもしれませんが、私はどうしても冒険者パーティーばかり使ってしまうので、過去シリーズも含めてあまり有効活用できていないんですよね。何人かメンバーがやられて戦力が減った時にモンスターと入れ替えてみたりもしたのですが、どうしてもモンスターパーティーが弱くてあまり頼りにならないような気がするんですよね。きちんと強いモンスターをそろえていればまた違ったのかもしれませんけど……。



 盗賊ギルドでシーフを雇うことができるのですが、今回は固有名詞を持ったシーフではなく、普通名詞の名もなきシーフなので、ちょっと味気ないですね。
 ちなみに、シーフの管理はモンスターと同枠なので、モンスターパーティーにシーフを入れることもできます。



 

 小説「ドラゴンライダー」の主人公アイラと、そのパートナーであるドラゴン・サイラも登場します。



 他作品よりも古い時代に設定されている「ドラゴンライダー」には、普段は老人の姿である最強魔術師ガンダウルフが若いころのウルフとして登場するためか、本作でもウルフとしての出演となっています。若くても、強力な魔術師です。



 その関係か、エルサイスも幼い姿で登場します。
 もっとも、ウルフとエルサイス以外のキャラは、みんないつもの姿で登場しています。モンスターメーカーって割とスターシステムに近い感じで、キャラクターは同じでも、作品によって設定とかいろいろ変わることが多いので、あんまり細かいことを気にしてもしょうがないんですけどね。

 ちなみに、「ドラゴンライダー」はモンスターメーカーのゲームデザイナー・鈴木銀一郎が執筆した、モンスターメーカーの小説版としては最初の作品です。発売当時は楽しみにしていてすぐに購入して読んだのですが、お世辞にも小説としての出来が良いとは言えず、それ以降モンスターメーカーの小説を手に取ることはありませんでした。
 最近またモンスターメーカー関連のアイテムをぼちぼち集め始めているので、機会があれば小説にも再挑戦してみようかとも思っています。でも、あれ、クッソ読みにくかったんだよなぁ……。



 漫画「モンスターメーカー・サガ」のハーゲンも登場。この辺り、メディアミックスをかなり積極的に意識しているんですかね。



 途中、とあるダンジョンで、メタなクイズが出題されます。
 基本的に主人公格のディアーネですが、そういえば本作では出てきませんでしたね。





 今回のパーティーメンバーは、途中ある程度の入れ替えはあるものの、ヴィーナ、ローラン、ルフィーア、サーラの4人がメインとなっています。しかしながらパッケージイラストでは、ヴィーナ、ルフィーア、サーラと、なぜかタムローン(と、ペット2匹と、後ろの方にアイラとサイラ)が描かれています。
 確かにタムローンもパーティーメンバーとして登場するんですけど……。ローランは今回、ストーリー的にかなり頑張ってくれたんだけどなぁ。





 印象としては、前作から独自性が減って、普通のRPG に近くなったかな、という感じですね。
 システム変更によって、全体的にはかなり遊びやすくなったとは思います。ただ、らしさが減ってしまったのはちょっと残念な気もします。らしさを残しつつ、遊びやすさを増していってくれれば、もっと良かったんですけどね。



 難易度も前作までより低くなっていると思います。戦闘バランスもあるかもしれませんが、魔法がMP制になったことと、回復アイテムをたくさん持てるようになったのが大きいですかね。ダンジョンに潜っていても、リソースにかなり余裕がありました。
 あと、ダンジョンギミックもそれほど意地悪ではなかったと思います。7つの秘宝ではダンジョン内で迷ったりしたこともあったので、今回はちゃんとマッピングしていたこともあり、攻略の部分で苦労することはありませんでした。

 

 続編となる「モンスターメーカー3 光の魔術師」はスーパーファミコンでのリリース。何となく調べた範囲では、システム的にはより普通のRPG に近づいていったうえに、バランスがあんまりよろしくないらしいですね。ま、そのうちにまた挑戦したいと思います。





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