きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

身近なジェンダーフリー

2022年08月29日 | その他
週末は新聞を読みながら、朝ごはんをゆっくりと食べるのが楽しみです。

私が購読しているM新聞の日曜版の読者投稿欄には、世の中のおばあちゃんやおじいちゃんが、孫の可愛らしいエピソードを紹介していることが多いのですが、ちょっと気になっていることがあります。

それは、孫エピソード投稿文には、たいてい「男孫」とか「男の孫」というように、性別がわかるように書かれてあるのです。

内容を読んでみると、エピソード的には、性別情報が無くても、全く支障がないと思うことがほとんど。

不思議です。
検証、考察する価値がありそうです。

新聞の投稿といえば、同じM新聞では、昔から「女の気持ち」という読者投稿コラム欄がありました。
いつの頃からかは知りませんが、投稿者が男性の場合、「男の気持ち」に変わるようになりました。

おそらく昔は、家庭にこもっている女性たちの声を、新聞という「社会」に紹介しようという趣旨で、女性限定で募集していたコラム欄を、男性にも開放したという経緯があるのでは、と推察します。

でも、そろそろ、「女の」とか「男の」というのをやめてはどうでしょう。
ジェンダーレスが認識され始め、ジェンダーフリーの考え方を広めようと努力を始めているいま、社会への影響力の強いマスコミには、特に敏感でいてほしいです。

もちろん私も、これまでのあたりまえに違和感を覚えたら、勉強する努力が必要な世代です。

たとえば、自分の子供のことを、物心つく前から、「うちの息子」とか、「うちの娘」ではなく、名前で紹介するというのも、きっと大切な心がけですよね。

フランス語には敬語がありません。
社会において、人はみな平等という考え方が根底にあるからだそう。
同じ考え方で、ノルウェー語は、国民の意志で敬語を無くしたのだという話を、先日ラジオで聞きました。

変化を期待するなら、身の回りから、小さくても、アクションをみずから起こすことが大切なんですよね。
違和感を言葉にすることも、アクションのひとつだと思います。


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お盆と蝉と花火の晩夏

2022年08月16日 | その他
8月は原爆の日や終戦記念日、そしてお盆を迎える時期なので、「死」というキーワードがついてまわる月である気がします。

台風が上陸した土曜日を避け、日曜日にお墓参りに行ってきました。
高齢で出かけることが難しくなった両親に代わって、祖父母の墓参をし、お寺にご挨拶をし、早速両親に電話で報告しましたら、とても安心したようでした。
これもひとつの親孝行なのかもしれません。

お盆をすぎると、セミの亡骸をよく見かけるようになります。

今朝、駐車場のアスファルトの上にセミがひっくり返っていたので、足でちょっとつついたら、ジジッと声を出して飛んでいきました。

セミやカブトムシなどの昆虫は、背中側に重心があるので、体力が弱ってくると、ひっくり返りやすく、アスファルトのようなつかまるところがないところでは、体勢を元に戻せず、そのまま死んでしまうことが多いようです。

生きていれば、いずれは必ず死んでしまうわけですが、アスファルトの上で干からびながら死ぬよりは、子供の頃を過ごした居心地の良い土の上で最期を迎えるほうがセミだって幸せだと思うので、見つけたらなるべく土や木のあるところへ移動させるようにしています。



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沈黙は・・・

2022年04月06日 | その他
これからも、黙りこむということはしないようにします。

戦争のことに限らず、日常においても同じです。

みなさまの周りでは、それぞれの意見や考えは尊重されていますか?

職場の会議では、立場にかかわらず、自由に意見が言える環境にありますか?

沈黙は同意していることとみなされます。

色々な意見があってよいのです。
けれど、自分と違う意見(を持つ人)を、頭ごなしに否定したり、攻撃したり、仲間はずれにしたりするのは、正しい民主主義ではありません。

人間が他の動物と違うところは、高度なコミュニケーション技術を持っていることです。


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心を守りながら

2022年04月05日 | その他
新年度が始まり、職場にも新人が入ってきました。

今はまだ職場内オリエンテーションなどの時間のほうが長いかもしれません。

ですが、実際に現場で直接患者さんと接するようになると、1年生ナースには、新人である目印として、名札にヒヨコシールが貼られます。

車の初心者マークみたいなものですね。
患者さん含め、周りが気遣って、事故が起こらないようにするためです。

毎日、ウクライナの悲惨な様子が報道されています。

戦争というのが、国の首長が指揮し、職業軍人同士が殺しあうもの・・・であるならば、なぜ、軍人でないことが一目瞭然の一般市民、お年寄りや子ども、女性たちが、拷問や性的暴力を受けながら、殺されなければならないのでしょうか?
人間というのは、本当に恐ろしい動物です。

毎日ニュースを見ていると、どんどん心に澱がたまって、気持ちが暗くなってきます。


いま、桜が満開です。
職場のデスクから毎日眺めています。
花冷えのおかげで、もう少し楽しめそうです。


戦地で不安や恐怖に襲われている人たちのことを考えなければ、平和な日々をすごすことができます。

けれども、それではいけないと思うのです。

今自分にできることを、何かしらしなければ、心穏やかにはすごせない・・・と思う日々です。
自分の心を守りながら。



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東京ガスのおねえさん

2022年02月21日 | その他
土曜日のお昼過ぎに、自宅でガスの点検がありました。

法律では4年に一度行うことと決まっているそうで、料金はかかりません。

当初、知らされていた点検日時が平日の昼間だったので、チラシに案内があったとおり、ネットで週末に来てもらうよう、変更手続きをしました。

こういった手続きが便利な世の中になりましたが、反面、パソコンやスマホがうまく使えない世代には、面倒だったり辛かったりするのだろうなあと思います。

3回目のワクチンの予約が自分でできず、家族まかせになって、まだ予約できていないという人が多いのもうなづけます。

そういう私は、セルフサービスのガソリンスタンドやスーパーのセルフレジはいまだに避けていますが(笑)


さて、ガスの点検に来てくれたのは、女性でした。

夜遅めの時間帯や、体調が悪いときの宅配サービスでもそうですが、自宅のインターホンが鳴って、相手が女性だとわかったときは、少しホッとします。

たとえ短い時間で、あらかじめ予定されていたとしても、一人暮らしの部屋の中に知らない人を招き入れるのは少なからず緊張します。
タバコ臭かったりしたら・・・などという心配もありますし。

東京ガスのお姉さんは、その点、とても安心でした。
アルコール消毒の小さなボトルを携帯し、玄関を入る時や、ガス台をチェックする時、また、最後にタブレット端末にサインを求める時も、タッチペンをこまめに消毒してくれていました。

もちろん、こちらの質問にもきちんと答えてくださいましたし、ガス台周りのきれいさをほめてもらったのも、私としてはうれしかったです。

初対面の人とのコミュニケーションが苦手だという人は少なくないと思いますが、ちょっとしたコツがあります。

1.相手に敬意を持って接する
2.相手をほめる
3.自分の気持ちを素直に伝える

コツを3つ挙げるとするなら、こんなところでしょうか?

ほめるといっても、相手とは初対面ですから、あまり難しく考える必要はなく、一瞬で気づくことのできるような、ちょっとしたことを、さらっと言うだけです。
ほめられて嫌な気分になる人はいません。

そして少し場がほぐれたところで、自分の素直な気持ちをちょこっと吐露すると、ぐっと親近感が生まれます。


東京ガスの彼女は、点検が終わったあと、ベランダからの眺めをみて、「今日一番のよかったこと」といった感想を言ってくれました。
私も気に入っているベランダからの眺めをほめてもらったうえに、彼女自身も気分良くなったと言ってもらったわけですから、2番めと3番目の要素の合わせワザです。

帰り際、電気料金とガス料金を合算することについてのセールストークも忘れず、しっかりとお仕事をしていった彼女でしたが、彼女のおすすめどおりに、手続きを前向きに検討してみようかなと私が思ったことは言うまでもありません。




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私は幸せです

2021年06月21日 | その他
我が家の梔子(クチナシ)の花が、いま盛りです!

近所の道端に咲いている香しい可憐な花が梔子だと知って、そのあと、花屋で小さな鉢植えを見つけて購入したのは数年前。

ふたまわりくらい大きい鉢に植え替え、ベランダで育てるようになってから、元気よく成長しています。

昨年の夏、青虫に気に入られ、危うく葉っぱを食べつくされそうになりましたので、今年は花が咲く前に、部屋の中に避難させています。
今年は花の数がとても増えたような気がします。
ひょっとすると、早めに気づいた青虫退治が剪定を兼ねることになり、それが功を奏したのかもしれません。

外から帰宅すると、ジャスミンに似たとても良い香りに出迎えられます。
クチナシ(ガーデニア)の香りの香水、欲しいです。
検索してみたら、やはり色々あるみたいですね。


八重咲のタイプは実がならないのですが、梔子の実は草木染や漢方薬の材料として有名です。

上野の池之端に「道明」という江戸時代から続く組紐のお店があります。
着物愛好家が憧れるハイブランドです(笑)


10年以上前になりますが、お世話になった先輩の退職記念パーティーにお呼ばれしたことを理由に、当日締める予定の自分で仕立てた帯を持って、それに合う帯締めを買いに道明へ出かけて行きました。

そうしてマイファースト道明に選んだ色が、梔子色でした。
きれいな明るい黄色で、たいていの帯に合い、締めると気持ちが明るくなります。

渡哲也さんの歌も思い出しました。

くちなしの花のような女って、どんな人なんでしょうか?

気になって花言葉を調べました。
「私は幸せです」

欧米では、ダンスパーティーに誘うときの花としても有名だそうです。

コロナ禍の今はパーティーはできませんが、久しぶりに着物が着たくなりました!
もちろん、香りも身にまとわなくては!



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3月23日:春が来た!

2021年03月23日 | その他
本日は青空が広がっています。
デスクの前の窓からの光景はこんな感じ。
3-4分咲きといったところでしょうか。


窓を開けて、デスクの上にちょいと乗って、外を見ると・・・

        

枝垂れ桜のピンクがきれいですね~。
まさに、春の色です。

        

窓の下の緑の生け垣をバックにすると、桜の花もよく映えます。
 
桜の花の蜜は甘いらしく、よく鳥が来て、花をつついています。

        


ちょうどデスクにのっかって写真を撮っているところを、外の歩道を巡回中の院内ポリスさんに見つかってしまいました・・・
写真を撮っている時って注意散漫になって事故がおこりやすいので、みなさん気をつけましょう。


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サステイナブル

2020年08月23日 | その他
さいきんよく聞く言葉、サステイナブル。

英語の、Sustainable からきています。

自然環境や資源に悪影響を与えず、持続、維持できる人間活動のことを言います。

7月からプラスチック製レジ袋が有料になって、脱プラスチックの第一歩をようやく踏み出したように見える日本。

私はずいぶん前からマイバッグを利用していまして、車のなかにも常に複数用意してありますので、戸惑いや焦りなどは全くありませんでした。


7月初旬、スーパーでは、ご自分の普段の買い物量に合ったバッグがまだわからず、大小様々なバッグをいくつも持参され、家族みんなであれやこれやと右往左往しながら袋詰めしているようすがよく見られましたが、最近は慣れてきたのか、みなさん手際よくできるようになったみたいですね。


レジの店員さんも、「レジ袋は要りますか?」とか、「有料ですけどいいですか?」とか、いちいち聞かなくてはいけなくて大変そうでしたけど、最近はそのセリフも省略できている場面がふえているように感じます。

25年ほど前にドイツを旅行したとき、すでに、連泊しているホテルでは、客が希望しなければシーツ交換はせずベッドメイキングのみ。
使って、洗ってほしいタオルだけを、清掃係がわかるようにバスタブにいれておいてほしいと指示がありました。
もちろん、エコロジーの観点からです。

20年前の韓国ソウルでは、コンビニでジュースとお菓子を買ったときに、「袋いらないよね?」と先に店員さんに言われたことも思い出しました。


日本には昔から大切なものを包むという文化がありました。
その文化は、地球環境を脅かずにすむ方法で、これからも大切にしていきたいですね。

私が子供の頃は、母たちはみなカゴを手に買い物をしていましたし、小さな鍋を持ってお豆腐屋さんにお使いに行ったものです。
風呂敷という便利でエコな素晴らしいものもあります。



「お詰めします」と袋詰めをしてくださる店員さんが時々いらっしゃいます。
つい、「いえ、大丈夫です」と断って、会計をすませてから自分でやってしまっていたのですが、最近はお願いするようにしています。

レジ袋を無料提供しなくなって、サービス低下してスミマセン。せめて、お買い上げいただいた商品を袋につめるお手伝いをさせてください···

ひょっとしたら店員さんたちは、そんなふうな気持ちでいるのではないかな?とふと考えたからです。

「灰皿をテーブルに置いておくことは客へのサービスである」という勘違いに少し似ているかもしれません。

レジ袋を無料提供しなくなったのは、サービスの低下ではありません。
わたしたちの住んでいる地球という大きなお家をダメにしないためのサステイナブルな行動のひとつなわけですよ。
申し訳ない気持ちになる必要は全くないと思うんです。


アメリカのスーパーのレジとか、日本に比べたらひどいもんですよ。
(たいていは)ブスッとしたレジ係が、ピッとした商品をながーいレジ台に次々と放り出すんです。
なので、懸命にバッグづめを同時進行させていかないと、小心者の私なんて、次の人に迷惑かけちゃうよーというプレッシャーで心臓バクバクします。


「無料の袋ありますよ」とか言ってくる店主のオジサン、「(レジ袋)買います!」と堂々と宣言してお金払ってるオジサン、ぜんぜん偉くないですからね。
スーパーで割り箸たくさんもらってるオバチャン、おうちにお箸無いんですか?


(写真はお世話になった医局秘書さんへのお餞別として作ったあずま袋と銘仙布マスク)


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まだまだ不十分

2019年06月01日 | その他
昨日から世界禁煙週間が始まりました。

昨日は、朝、下野新聞のトップ記事にショックを受けながら、喫煙防止教室のために日光市立今市小学校へ向かいました。


新聞社の取材によれば、7月1日から健康増進法が改正されても、県内の行政機関は依然として敷地内に喫煙所を設け、敷地内完全禁煙化が実現しないというのです。

国が曖昧なことを言ったりしているから、地方の対応がこういうことになるのでしょう。

しかも、医療専門家集団である医師会が強く完全禁煙化を要望しても、無視され続けている・・・
信じがたい事実です。


今市小の4年生の授業では、多くの保護者の方も授業を見に来てくださっていました。


「今日は何の日か知っていますか?世界禁煙デーです。今日はこのクラスだけでなく、世界中でタバコや禁煙について話をしたり考えたりしていますよ」というと、子供たちはビックリしていました。


実は授業が始まる前に、ラジオ番組に電話出演しました。
学校にはあらかじめお許しをいただき、校長室で対応をしました。

1週間以内ならば、インターネットラジオで番組が聴けます。

CRT栃木放送「まるきん大行進!」5月31日放送(Radiko)
http://radiko.jp/#!/ts/CRT/20190531090000

私が喋っているのは、00:46:30~00:56:13くらいです。


吸わない人でも、タバコについて、まだまだ誤解している部分が多い気がします。
もっともっと声をあげていかないといけませんね。


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また始めます

2019年03月20日 | その他
しばらくお休みしていましたが、また書きますので、よろしくお願いします。



「先生に質問」という新しくカテゴリーを追加しました。



喫煙防止教室のあとに子どもたちからお手紙をいただくことが多いのですが、そのなかに「先生に質問です」と書かれていることがあり、それに対してはかならずお返事を書いて、学校に送っています。


子どもたちからの質問は、深く考えさせられることが多く、勇気づけられてもいます。

ぜひみなさんとも共有したいと思っています。

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