きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

拝啓JR様

2024年11月05日 | その他
3連休がとびとびに来ると、ちょっと嬉しいですね。

先週末は学会のために横浜へ行き、その足で大学のOBオケの演奏会に参加するために岡山へ直行しました。

移動日がちょうど大雨と重なり、東海道新幹線が遅れ、予定が少し狂いました。

駅は突然の運行停止で、足止めをくった人たちでごった返していました。
チェロを背中に担ぎ、荷物カバンを持ち、しかも履きなれない革靴のせいで足も痛いという状況でしたので、混雑した場所はとてもつらかったです。

けれどもJR東海のホームページで逐次、各列車の遅延予想時間と発車状況を知ることができたので、比較的空いた駅ビル内の座れる場所に移動して、安心して待つことができました。

1時間10分遅れで出発しましたが、京都駅前では8本の列車がホームに入るのを待っていなければならなかったなど、結局、岡山には2時間遅れで到着。

ちょうどお昼時でしたが、運行再開がいつになるかわからないと分かった時点で買っておいた飲み物とお弁当を、列車に乗ってからゆっくりと食べることができました。

列車運行再開後のピストン輸送も、かなりスムーズに行われていたようで、乗客たちもパニックにならず、私自身も不安は感じませんでした。

あのような状況下では、想像をはるかに超える多くの人たちが働いてくれているのだと思います。
その方たちが、それぞれの持ち場で仕事をしっかりとこなしてくれているおかげで、何万もの人たちが安全に移動することができるのですね。

今回の列車の遅延は大雨という自然現象によるものでしたが、列車が2時間遅れたために、指定席特急券の払い戻しをしてもらえました。

そのことを教えてくれたのは、改札口で対応をしていた駅職員でした。
彼女は普段は他の部署で働いていて、緊急応援のために改札口にいたようで、テキパキとひとりひとりの切符を確認し、(私のように)遅延時間がわからないという人に対してはスマホで確認し、払い戻し可能かどうかを教えてくれました。

考えてみれば、実にAmazingなことが行われている国なのだなあと思いました。

明石のあたりではきれいな夕日が見られました。
     





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かんれき

2024年10月02日 | その他
自分がこんな年を迎えるなんて、想像もしていませんでした。

自分の親が還暦を迎えた時も、恥ずかしながらそういうことに疎かったので、特別お祝いをしたという記憶がありません。

昔は「家督を後継者に譲る」という意味もあって、還暦のお祝いは男性だけというのが一般的だったようです。

赤いちゃんちゃんこを着てお祝いなんて、おじいさん、おばあさんのイメージがありましたが、寿命も延びて、長寿のお祝いという意味合いも薄れているような気もします。

まあそれでも、60回目の誕生日のお祝いの意味で、今日は新しい仕事着を初おろしして着ています。
コロナ禍中に、子供のワクチン接種の仕事を請け負っていた頃、子供たちの恐怖感を少しでも和らげられたらという気持ちで買ってあったのですが、結局、使い捨てのガウンを着ていたので、買ったまましまってあったものです。

花柄のおかげで、今日は少し明るい気持ちで過ごせた気がしています。

今日、同じく60回目の誕生日を迎えた同僚のKちゃんとともに、赤いちゃんちゃんこと頭巾をかぶって、お祝いしてもらいました。
         
      


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自転車をこぐ人

2024年08月24日 | その他
毎朝、出勤途中ですれ違うおばあさんがいます。

こちらは車、あちらは自転車なので、すれ違う時間は一瞬。

ですが、シワが深く刻まれ、日に焼けて真っ黒なお顔がとても印象的な方なのです。

自転車の荷台には何を入れて運んでいるのか、大きなボックスが取りつけられており、おばあさんの痩せた小さなからだがよけいに強調されて見えます。

雨の日も風の日も、果敢に自転車をこいでいる様子から、彼女にとって「出勤」であることは間違いありません。

「あ、あのおばあちゃんだ。今日も元気だな」

「いったいどんな仕事をしているのだろう?」

すれ違うたびに、私は心の中でつぶやいています。

しっかりと前を見据えている目からはとても強い光が赤いビームとなって放たれており(そういう風に見える)、情熱を持って仕事をしている方なのだろうと勝手に想像しています。

あの年齢で、毎日自転車をこいで通っている彼女の職場は、いったいどんなところなのか、車をUターンさせて彼女の後をついていって、のぞいてみたい気がします。

すれ違うときはいつも同じ表情をしているので、もしも話しかけたら、どんな風にその表情が変化するのか、とても興味があります。

ひとり暮らしなんでしょうか?

家では犬か猫が留守番をしているのでしょうか?

一見とても健康そうですが、持病があったりするんでしょうか?

色々と興味はつきません。


そしてある朝、彼女とすれ違いながら、ふと思ったのです。

人生というのは、こんなふうに同じような毎日の繰り返しで、それが積み重ねられて形成されているものなのだなと。
当たり前のような、当たり前ではないような····







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送り火

2024年08月18日 | その他
夕立が去ったあと、近所で花火が上がりました。

遠くの空では、まだ時々稲光がし、思いがけず、花火と稲光との共演を楽しみました。

お盆の花火は、亡くなった方々が無事帰るためのお送り火にもなるのですよね。


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踊ってきました

2024年08月14日 | その他
昨夜行われた盆踊り。
なんと生演奏でした!

戦争で亡くなった方々の供養も行われました。     




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盆踊り

2024年08月13日 | その他
昨年は、台風が接近していて中止になってしまった盆踊り大会。

今年は開催されるようなので、仕事を終えたら浴衣に着かえて、同僚たちと会場となっている護国神社へ行く予定です。

お盆期間中も病院は休みではありませんが、来院する患者さんの数はいつもよりも少ないので、出勤していても、病院全体になんとなく休暇の雰囲気が漂っています。

研修医だった頃、お盆期間中は暇な時間をみつけて、書かずにため込んでしまっていた退院サマリーを書いていました。

退院サマリーとは、患者さんが入院するに至った経緯や、入院中の治療経過、病状についての考察、退院後の治療方針などを記録したものです。
サマリーは退院後も外来通院が必要だったり、紹介元の医療機関に戻ったりする場合に、患者さんに関わっている他の医療者と情報共有するために役立てられます。

昔は今のようにカルテが電子化されていなかったので、複写製の用紙に手書きし、最終的に指導医にチェックしてもらわなければなりませんでした。

今ではパソコンでコピー&ペーストができますし、だいぶ楽になりましたし、もちろん、退院と同時にサマリーを作成する習慣もつきました。
けれども、若くて未熟者だった頃は、死亡退院された患者さんサマリーはついつい書くのが後回しになってしまっていました。

ですからお盆は、「亡くなった方が安心して成仏できるように・・・という思いで、溜め込んだサマリーをゼロにするための期間」でもありました。

8月13日は2年前に亡くなった幼なじみのMちゃんの誕生日でもあります。
今夜は心穏やかに、けれども楽しく、盆踊りに参加したいなと思っています。



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連休後半

2024年05月02日 | その他
ゴールデンウィークも明日から後半。

今年は平日3日間をはさんで、真っ二つに分かれてしまった感じですね。
今週末は夏日になるようですので、水分補給を心がけましょう。

先日、近くの公園を散歩しました。
ちょうど藤の花が満開でした。





それから、ハンカチノキ。


風に吹かれた花が、木に結ばれた白いハンカチのように見えました。



平和できれいな夕暮れでした。


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Today’s Good Job

2024年04月10日 | その他
朝、出勤すると、ちょうどお掃除係の方々が、ゴミ集めや床掃除をしてくださっています。

ゴミ集め係のおじさんが、大きなため息をついていたので、どうしたのかと思いましたら、部屋に設置したリサイクル用の紙専用のゴミ箱に、コーヒーを飲んだあとの紙コップがいくつも捨てられていたのでした。

実は数日前、私もそのゴミ箱の中に紙コップが捨てられていたのを見つけ、拾い上げて、適切なゴミ箱へ移したことがありました。

この部屋の使用者は医師6名(女性3名、男性3名)。

ひとりひとり聞いて回らなくても、誰の仕業なのかは、だいたい想像がつきます。
日常の生活動作を見ていれば、明らかです。

こういう人と一緒に暮らしていると、さぞやストレスがたまるでしょうねえ・・・

現場を押さえて、注意・指導するのが一番効果的ですが、うるさいおばさんと思われるのも嫌なので、新たに貼り紙を作って掲示しました。
おじさんの気持ちを反映させました。

Good Job!!









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出ている杭を打ちのめす社会

2024年02月21日 | その他
小澤征爾氏の訃報を受けて、様々な人がメッセージを発信しています。
追悼文の多さは、その方の功績の大きさを反映するのかもしれません。

アメリカ・ボストン時代のドキュメンタリー番組を動画サイトで見ました。
毎年音楽祭を開いていたタングルウッドで、若き日のヨーヨーマたちと気さくに食事をしながら、いろいろと語りあっている場面がありました。

O「君は上手に英語を話すね!」

Y「アメリカ生活が長いですから(笑)」

O「僕たちのようなアジア人には西洋音楽は理解できないと言う人もいるけど、君はどう思う?」

Y「そんなことないですよね。僕の両親は典型的な中国人ですよ!」
 「でも、アジアと欧米では、立ちまわり方を変えないといけないので苦労します。アジアでは自由に意見を言えない空気があります。」

撮影スタッフ「出る杭は打たれるという諺が日本にはあります」

O「ああ、ほんとに嫌な言葉だ!だいきらいだね。そのことに関しては、僕はほんとうに・・・いろいろと考えるところがあってね・・・悪いけど、ちょっとカメラ止めてくれる?」

その後、「あそこでカメラを止めるべきではなかったね。ごめんね。ほんとにごめんね」と小澤氏がスタッフに誤っている場面に切り替わりました。


N響ボイコット事件を発端とする日本社会の拒絶が、彼の深い心の傷となり、名実ともに世界の小澤と言われるようになってからも、彼を痛め続けていたのだということを知り、正直驚きました。

と同時に、あの小澤さんが自分と同じように「いやなことばだ」とあの諺に嫌悪感を持っていることに、少しほっとしました。

価値のない杭は打たれない。
出ていない杭は、相手にされずに無視されるだけ。
打たれれば打たれるほど、存在価値があがる。

そんなふうに考えて、自信を持つべきだと改めて思いました。

出ている杭を邪魔者扱いして、力任せに打ちのめそうとするような社会(会社・コミュニティ・人物etc.)は、いずれ衰退していくと思います。





















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カラス除け

2023年12月20日 | その他
車の調子が悪いので、バス通勤しています。

今日は、乗り継ぎ時間がだいぶあったので、歩いてみました。

歩くと、車に乗っていると見えなかったものが見えて、楽しいです。

クリスマスデコレーションをした出窓の家があったり、山茶花の生け垣がきれいだったり。

ゴミステーションにはサンタがいました。
カラス除け

黄色い網は、カラスがゴミを散らかしづらくさせる効果があります。
見ていると、網をつまんだりはしているのですが、めくりあげることができないようです。


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