自宅近くに新しくできたコンビニの入り口に、灰皿が設置されているのが気になり、お店に行くたびに店長さんに灰皿撤去をお願いしていたことがあります。
おりしもコロナ禍中、緊急事態宣言が出されていた頃のことで、ちょうど健康増進法が改訂されて、受動喫煙防止対策も強化されたタイミングでした。
「店長さんも吸うんですか?コロナに感染したら、死んじゃいますよ」
パンデミックではみな不安にさいなまれていました。
私の心もすこしやられていたのか、いつもよりも強い口調になっていたかもしれません。
でもその結果、どうなったかというと、灰皿がある日無くなっていることに気づきました。
・・・というエピソードを、先日、故郷の小学校の喫煙防止教室で、5年生たちに話をしてきかせたのです。
子どもたちはみな拍手喝采!
この日はそれだけでは終わりませんでした。
そのまま話が、受動喫煙しない世の中にするために、「総理大臣へうったえよう!」ということにまで発展。
「いつ行く?せんせいは忙しいから、そうだんしなくちゃね!」
「連絡先おしえてよ!」
すごい盛り上がりようで、うれしくなりました。
後日、学校から届いた感想文にも、多くの児童が総理大臣に会いに行く話の念押しの一文が・・・
クラス全体が盛り上がっていましたが、書いてくれたのは全員女の子でした。
社会を変えたい、政治に興味があるという子がいるのは、なんともうれしいことです。
子どもたちが元気だと、日本の未来はきっとまだ希望が持てる、と思わせてくれます。
私は教師ではありませんが、喫煙防止教室を通して、子供たちの教育こそが良い世の中を作る、ということを痛いほど実感しています。
団結して何かをやるのは、どちらかというと女の子のほうが得意な気がします。
子どもの時は男の子も女の子も関係なく元気なのに、大人になると女の子の頭上にはいつのまにかガラスの天井が・・・
彼女たちが男性と同等に先頭にたって生き生きと活躍できる社会になってほしいと、切に願います。