ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★歩くスキー、玉川・雄物川原②

2025年03月08日 | 山・麓歩き

<「間倉」付近の「旧羽州街道」>

●歩いた日:2025年2月15日(土)

●歩いた所

 ・花 館(旧大曲市):間倉洲崎、間倉、柳原

 ・神宮寺(旧神岡町):中川原、館ノ南、中川原道南、館の西

●歩いたログ(足跡)(道のり4.0km)

(以上の地図:国土地理院地図に加筆)

 (📸002の地点から)さらに行くと、今度はこんな標識が立つ。

📸003:「雄物川」の距離表示

 「雄物川」の距離表示で、「雄物川の河口まで61.0 K、旧雄物川の河口まで73.0 K」とある。

 余談だが、「旧雄物川の河口」とあるので、「雄物川」について少し書いてみたい。

 次の地図をご覧いただきたい。

 県南内陸部を北上し、「秋田市」で「日本海」に注いでいる「雄物川」の河口は、地図のとおり、現在と昔とでは十数km離れたところにある。

 これは、「秋田市」の中心市街地近くで洪水が頻発したことから、その被害を軽減するために、かつての「雄物川」の河口からかなり手前に、海に注ぐ放水路を設けた(22年にわたる大工事により、昭和13年に完成したとある)ことによるものである。

 放水路より北の、かつての「雄物川」は、現在は「秋田運河」とも呼ばれ、汽水域で絶好の釣り場となっている。私が「秋田市」に住んでいた若い頃、まぐれで「スズキ(鱸)」の大物を釣り上げ、病みつきになって運河に通った時期があった。が、その後はほとんど釣ることはできなかった。

 📸003の写真に戻る。標識の右上、堤防の裾から奥の木立の切れ目に向かって道が延びているように見える。一方、堤防の上から反対方向を望むと・・・。

(「間倉」付近の「旧羽州街道」)


 こちらにも、やや細い道が延びている。堤防を挟んで延びるこの二本の道は、堤防が築かれる前はまっすぐつながっていた(現在は堤防のところが付け替えられている)昔の「羽州街道」で、ログ地図にもはっきり書き込まれている。

 堤防の内側になっても昔の街道がこうして残っているはうれしい気がする。

 堤防上をまた少し西に進む。

📸004:「柳原」付近の「旧羽州街道」

 「旧羽州街道」と言っても、写真に写る道は堤防が築かれた後に付け替えられた道である。

 ログ地図からわかるように、元々の「羽州街道」は、奥の突き当たったところを左右に走る道である。

 さらに西に少し進む。

📸005:「神宮寺岳」を望む

 間近から望む「神宮寺岳」。頂上への道は、ログ地図に記されているように右側の稜線付近にある。特に傾斜のきついところはジグザグになっており、この道を大きな梵天を担いで登るのは大変だ。

 左下に雪の盛り上がりが見える。「旧羽州街道」の除雪はここで途切れているようだ。

(③に続く)


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