てんくんのお気楽日記

気が向いたら書く健忘日記

読んでたのにうっかり

2008-10-22 | 読書

奥田 英朗

イン・ザ・プール

空中ブランコ

伊良部総合病院の跡取り息子

伊良部一郎は、自分が一番

自分がカウンセリング受けた方が

良いのでは?

と思う精神科医

彼の元へ様々な悩みを抱えた患者が

やって来るが、伊良部の滅茶苦茶な

診察に恐れ慄く・・・

でも、結果的に悩みは解決され

もしかしたら名医なのではとウッカリ

思いそうになる(笑)

兎に角笑える最高傑作

ララピポ

短篇なんだけど登場人物達が少しずつ

関わり合っている連作

人生の負け犬の主人公6人は、それぞれに

ありがちな人生を歩んでいる

悲しい話を笑って読める傑作

間抜けだけど、どこか憎めない面々

面白かった~

ディーン・クーンツ

サイレント・アイズ」上・下

勧善懲悪の話

悪は<ジュニア>一人

善は生まれる前に父親を事故で亡くしたが

母親と双子の伯父から愛情をたっぷり

受けて育つ

<バーティ>と

レイプされた結果生まれてきた

<エンジェル>

運命は彼らを結びつけていく・・・

悪の<ジュニア>が今一番多そうな

人種と同じで怖い

自己中心的で思いやりに欠け

人の死などまったく何も感じない現実の

人々・・・

今の世の中も早く善が現れて悪を滅ぼせ

は良いのになぁ~

対決の刻」上・下

ハラハラドキドキのSF

面白かった

何者かから逃げている少年と犬

美しいが悲しい過去を持つ

<ミッキー>と

隣に住んでる手足が不自由な美少女

<レイラニ>

それぞれの物語が結びつき

運命の結末に

ハズバンド

勢いのあるストーリー展開に手に汗握る

平凡で普通の暮らしをしていた主人公はある日

突然愛する妻を誘拐され

とても用意する事のできない額の身代金を

要求された・・・

警察に知らせる事の出来ない主人公は

自ら犯人と戦う

犯人に近づくにつれ、法外な身代金を

要求された訳を知り愕然とする・・・

ジェフリー・アーチャー

プリズン・ストーリーズ

ジェフリー・アーチャーが

服役・出所後に書いた短篇集

刑務所内で見聞きした事に脚色を

つけたらしい

ブラックユーモアの魅力的な話が満載

浅田 次郎

あやしうらめしあなかなし

作者が子供の頃、伯母さんから聞いた

怖い話や自身が体験した話の短編集

怖いけど少し物悲しい物語

柴田 哲孝

TENGU

濃い蔵に借りた本

渡された時に「微妙です」

と言われたが、確かに微妙(笑)

群馬の寒村で起こった不思議な事件を

当時を知る一人の新聞記者が

26年経って真相に挑む

SFも入ってるミステリー・・・かな

藤原 緋沙子

遠花火」見届け人秋月伊織事件帖

春疾風

暖鳥

お父さんから薦められた時代物

江戸の古本屋<だるま屋>の店主は

噂話から、武家や幕府の裏事情まで

出所を追い、確認して書き留めている

その確かめる仕事を描いている短編集

人情あり、親子や家族の絆と情愛ありと

様々な心に沁みる出来事が胸を打つ

ポロリと涙が出る話

めっちゃ気にいり、他のも読むことに

しちゃった~


読んでたのにすっかり

2008-10-22 | 読書

書くのが滞ってたなぁ~

重松 清

流星ワゴン

重松さんの本お初です

ストーリーは割りとありがちな設定

なんだけどホロリとする

壊れてしまった現在は過去に戻って

修復する事ができるのか・・・

過去の主人公と父親、現在の主人公と

息子、そして妻との家族愛

そして、その主人公を導く親子の愛

胸が熱くなった

エイジ

ある日、自分のクラスメイトが通り魔事件を

起こす

ごく普通の中学生のエイジは、ごく普通の

クラスメイトの起こしたこの事件がキッカケ

で変わる

フッ、とした事に影響を受けやすい思春期の

心理が見事に描かれてる

自分もそうだったなぁ・・・なんて

大沢 在昌

悪人海岸探偵局

大沢さん得意の探偵もの・・・だけど

これはチト頂けない

余りにも現実感が無さ過ぎて

入り込めない(苦笑)

毒猿

新宿鮫シリーズ第2弾

(なかなか古本屋になくて・・・)

台湾から日本に逃げ込んだマフィアの

ボスを追う殺し屋

毒猿が日本のヤクザと対決

毒猿を止めたいかつて友人だった

台湾警察の郭と彼を手助けする鮫島

今回は鮫島よりも毒猿に感情移入して

しまった・・・

このシリーズはやっぱ面白い

頑張って買わねば

野沢 尚

眠れぬ夜を抱いて

野沢尚の未読を見つけ、速攻買いました

夫が手掛けた郊外の新興住宅に

自ら家族で住む幸せな主婦が

連続して起こる近所の住人の失踪事件を

キッカケに悲しい運命に巻き込まれる・・・

チト現実味が失われたストーリー展開

だったのが残念だったが、夫の過去を知る

ことになった妻の悲しく絶望しそうな心情は

良く描けてると思う

東野 圭吾

黒笑小説

ブラックユーモアの短編集

心の中の人には知られたくない部分を

存分に曝け出して書かれた作品

思わず苦笑。面白い

宮部 みゆき

天狗風

お初シリーズ第2弾

神隠しにあった様に居なくなった娘2人を

探し、右京之介と力を合わせて謎を解く

震える岩」も切ない話だったけど

今回もチョッピリ切ない

人の弱さを暖かく書く宮部さんの作品らしく

切ないが、ホンノリ心が暖かくなる

畠山 恵

しやばけ

ぬしさまへ

ねこのばば

おまけのこ

宮部さんの本ですっかり時代物に目覚め

前から気になってた本だったので

一気に購入

体が弱く寝たきりになる事の多い

江戸の大店の若旦那<一太郎>と

彼を心配し面倒を見たり

遊び相手になったり

事件の調べ物を手伝ったりする

<妖し>達との笑いあり

涙ありの心暖まる話

すっごく気に入った作品

横山 秀夫

真相

事件とは別にある人の心情を描いた短編集

表題になった「真相」は犯人の逮捕によって

知らなかった息子の別の顔を知ってしまった

父親の苦悩を描いている

なかなか読み応えがある1冊だった