坊ちゃん
・高野 和明
「6時間後に君は死ぬ」
13階段読んで以来好きな作家なんだけど
あんまり新しくじゃんじゃん出す人じゃない
ので本屋で見つけたら即買
久しぶりの本は短篇
短篇だけど、つながってる(笑)
ある日突然 予知能力のある見知らぬ人から
「君は6時間後に死ぬ」と
予言されたら・・・
運命は自分の手で変えることは
出来るのか
面白かった
・スティーブン・キング
「メイプル・ストリートの家」
短編集
キングらしいホラーなお話はやっぱり
面白い
初っ端の「かわいい子馬」は・・・
意味がよくわからなかった
「十時の人々」「表題」はSFな感じもあり
好きなお話
「クラウチ・エンド」は心のどこかが
ゾッとする共感できる怖さ
・浅田 次郎
「活動寫真の女」
なんとも不思議なお話だった・・・
学園闘争や映画からTVに変わる時代のお話
絶世の美女の幽霊が出てきたりと、現実感が
無いが結構心にくる話だった~
「沙高樓綺譚」
「草原からの使者~沙高樓綺譚~」
高層ビルの空中庭園を眺めながら、最上階の
サロンで夜毎開かれる秘密の会合
世の高みに上りつめた人々は、人に言えない
お話が沢山ある・・・
不思議な世界が広がる
・重松 清
「青い鳥」
個人的には学校の先生って大っ嫌い
だったけど、村内先生のような先生に
出会っていたら、きっと好きになった
かも・・・
子供の頃の不安定な気持ちとか
思春期の心とかがリアルに描かれてる
子供特有の残酷さとかも
でも、それを先生が優しく優しく溶かしてゆく
・唯川 恵
「さよならが知ってるたくさんのこと」
新潮100冊の本
エッセイは嫌いなのでキッカケがないと
絶対に読まない系
ふむふむ。と思うところもあって、まぁまぁ
面白かったけど、やっぱりエッセイは
苦手だな(苦笑)
・吉本 バナナ
「キッチン」
天涯孤独になった女の子と、不思議な
親子の心の交流をゆったりとしたリズムで
描いている
チョッピリほろりとする
・梨木 香歩
「西の魔女が死んだ」
中学校でのいじめで、学校へ行くのが嫌に
なったまいを、両親は自然が豊かな田舎で
暮らす祖母に委ねる
祖母は英国人
そして魔女・・・
おばあちゃんの孫への愛情と
娘(まいの母)との確執が切なく
描かれている
素直で心も清らかだと思う まいも人を
憎んだり、忌み嫌ったりする心もある
どちらも まいなのだが、おばあちゃんは
魔女修行のなかで回りに惑わされない
心を望む
人を憎み嫌うとエネルギーがいるから疲れる
確かにそうなのだが、そう簡単に割り切れる
ものではないのよね・・・
心にグッとくるお話だった
・夏目 漱石
「坊ちゃん」
昔読んだことがあったと思ったけど
もう一度読み直したら、坊ちゃんって
とんでもない人物だった(笑)
真っ直ぐで表裏が無いと言えば聞こえは
いいが、とんだ思い込みの激しい田舎を
見下した、わがままな人物だった
でも、なぜか憎めないキャラクターで
結構楽しく読んだ