夏野菜はいろいろありますが、今日は茄子の話をいたします。
茄子の起源はインドと言われております。中国には紀元前5世紀ごろ伝わり、多くの変異を生じいろんな品種ができたといいます。ヨーロッパに13世紀ごろに伝ったが、亜熱帯植物なのであまり広まらなかったそうです。日本では東大寺正倉院の古文書に「天平勝宝二年茄子進上」という記録があるそうです。(西暦750年ころ)江戸の時代には全国で栽培され変異を重ね、現在では170種以上とも言われております。
では、どんな種類があるでしょう?
まずは「丸茄子」の仲間。
写真は「水なす」です。泉州・岸和田の名産品。名前の通り水分が多くアクが少なく、生でも召し上がれます。本来は、ぬか漬けで皮目だけ漬け芯は生で仕上げます。召し上がり方は、手で裂いて食べるとか。他には「加茂茄子」なども。
次に「長なす」の仲間。
「博多茄子」「津田長」などは、焼き茄子に最適です。皮を炭になるくらいしっかり焼き、そののち皮をはがすと美しい緑色の焼き茄子が出来上がります。
その他「卵形」と言われる「千両茄子」などがあります。
茄子には体を冷やす効果がありますので、この夏は茄子を食べて暑さを乗り切りましょう!
ちなみに「秋茄子は嫁に食わすな。」などと言われますが、決していじめている訳ではありません。体を冷やすのでお腹に赤ちゃんがいれば、差し支えがあるということです。