西国第14番札所 長等山 園城寺(三井寺)
御詠歌 いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくる湖
天台寺門宗の総本山である「三井寺」は正式名称を長等山園城寺といい、琵琶湖南西大津市の長等山中腹に広大な敷地を有しています。また、湖国近江の名勝、近江八景の一つ「三井の晩鐘」でも知られている。
三井寺と呼ばれるようになったのは、天智・天武・持統天皇の三帝の誕生の際に 御産湯に用いられたという霊泉があり「御井の寺」と呼ばれていたものを後に 智証大師円珍が当時の厳義・三部潅頂の法儀に用いたことに由来し、現在、金堂西側にある「閼伽井屋」から湧き出ている清水が御井そのものだそうです。
正面上部にある左甚五郎作の龍の彫刻で有名。
「弁慶の引き摺り鐘」
奈良時代の作とされるこの梵鐘は、俵藤太秀郷が三上山の百足退治のお礼に竜宮から持ち帰った鐘を三井寺に寄進したと伝えられています。
その後、山門(延暦寺)との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると「イノー・イノー」(関西弁で帰りたい)と響いたので、弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいんか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったのです。その時のものと思われる傷痕や破目等が残っています。
西国第14番札所 観音堂
御朱印
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