『三樂録』

「善樂」「健樂」「長樂」の探究軌跡。時は満てり、これでいいのだ。

短夜

2021年06月15日 | 茶飯事

私たち夫婦も、ともに水戸市のワクチン接種を迎えます。2回目については、1回目接種の際に、3週間後の接種を予約できることになりました。7月中には終了できそうです。


「父の日」や「古稀」の誕生日と、人生や年間の節目を迎えますが、コロナ禍の現実では、心弾むことはなさそうです。

 

古稀迎え 

短夜の夢も 

虚ろなり
                                     

3年越しで厳寒に耐え、冬越ししてきたハイビスカス色のように、これから自分がしたいものを見つけ、生きがいにして情熱を傾けたいものです。

 


                        ジャガイモ(インカの目覚め)

 


タマネギ(白・紅)

 


                       

初採りキューリ
                                      

【余 録】

「人は環境に作られる」というが、作られるのを待っているだけでは、環境に対して受け身になってしまう。個性も人間性も創造性も、その人特有な資質は限られたものになる。そういう意味で、環境も自らが構築するという意識が必要になる。

古稀を迎える年齢になってようやく分かってきたことは、人生の経験は、喜怒哀楽、艱難辛苦、栄枯盛衰などの事実と正対すること。その経験値により、自分の信念を築き、修正しながら、年齢を重ねていくか。その体験こそが、「環境」であり、その中でいかに自己形成を図って、強い信念を導くかに尽きる。

 

 まもなく収穫ブルーベリー

 

最近テレビなどを観ていて思うことがある。それは、「笑い」とか「落ち」を取ろうとするあまり、言葉遣いが乱れていることである。「ら抜き」とかではなく、略語の言葉や、感情を表現する言葉などに顕著にみられる。その傾向は、タレントばかりでなく、若者たちの間でも、若いお父さん、お母さんなども。我が子の前でそのような言葉を使っていたならば、子どもたちはその言葉を受け入れてしまうだろう。

一番身近な環境は「言葉」だと思う。私たち世代は、幼少時より「読書しなさい」と、親からも、先生からも薦められた。本も個人ではなかなか買えない時代に。読書の魅力は、登場人物や、作者と、文字という言葉を通して語り合うこと。その素晴らしい言葉を話す主人公や著者にリスペクトし、次の作品に導かれる。そう考えると、言葉は人格だと思う。

日々の出来事をどういう言葉で話しているか。躾や教えを我が子に伝える言葉は、人生や世界観を伝える言葉は。使われた言葉の質こそが、話し相手が自分の人生を拓くことを考える機会につながる。言葉という環境では、親、年長者、教師、友人など、誰もが会話をするときに使われる言葉の質により、話し手の人格が、聞き手に伝わる。その言葉によって、リスペクトが生まれる。当然、言葉だけでなく、内容も大切だ。これは平素の鍛錬の積み重ねしかないが。

 

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